フレンチクリートの作り方と考え方

広告 ものづくり 作り方&やり方

1x4でフレンチクリート 簡単45度カットと寸法の解説

自由自在に工具を収納できるフレンチクリート。

自由度が高いので好きな位置に工具を再設置できちゃう壁掛け収納。

そんなDIYの作業効率が段違いにUPするフレンチクリートの簡単な作り方を解説していく。

DIY初心者にこそオススメ

DIYのQOLが爆上がりするのと、DIYが上達してぐっとレベルアップできる。ぜひチャレンジしてほしい。


フレンチクリートとは

軽い重量のフレンチクリートの場合

斜め45度にカットしたレール同士を引っ掛け、自重で固定するシンプルな構造の壁面収納。それがフレンチクリート。

収納物を簡単に移動させることができる。

フレンチクリートは収納物を移動させることができる

すす~っと

フレンチクリートは収納物を移動させることができる

こんな感じ

使ってみた感想

めちゃくちゃ便利

  • 自由自在
  • 作業ごとに最適化
  • 作るのが簡単
フレンチクリートのレールが見える状態 
フレンチクリートのレールだけの状態

作業台の作り方の図面

フレンチクリート スケール関係
スコヤ、差し金
フレンチクリート のこぎり、棒やすり
手ノコ、棒やすり
フレンチクリート ドリルビット のみ
ドリルビット、ノミ、スクレーパー
フレンチクリートの収納物 テープや缶類
スプレー缶、テープ類

落ちない?

いままで落ちたことはない

ちょっとやそっとでレールから外れることはない。真上方向に強い力を加えないとフレンチクリートは外れない。なので作業の振動くらいではまあ落ちない。

耐荷重は?

長さ1mのフレンチクリートのレールで40kg以上は保持できると思う。これはかなり余裕を見た値で実際はもっと強い。

1x4を半分にするので木材の強度的にちょっと心配かもしれないけど、それでも幅が45mm近くある木材が40kg程度で折れることはない。

フレンチクリートの1x4レール
約45mm幅の木材はかなり強固

フレンチクリートのレールが壊れるよりも、レールを壁に固定するビス側のほうが先に壊れるんじゃないだろうか?

そのレールも合板に5本のビスで固定しており、80kgの僕がぶら下がってもびくともしなかったけどね。


フレンチクリートの寸法と厚み

1x4フレンチクリートのカット寸法
1x4の厚みは19mm

フレンチクリートのレール側の寸法。

1x4(19x89mm)を45度で半分にカットするとこんな感じ。

壁側の寸法と厚み

レールを取り付ける側の寸法を紹介するので参考にしてほしい。

正直こっちのほうが悩んだまである。

レールが長い、重量のある収納を考えているなら

構造用合板9mmを全面に備え付けて、1mレールを固定する方法。

フレンチクリートの取付材料

ビスの本数 :5本/レール スリムビス 3.3x25mm

フレンチクリートのレールはビス5本で固定。今回はボンドは使用していない。取り外す予定がないならボンドも併用することをおすすめする。

ボンドの代わりに両サイドの補強材として同じ厚みの1x4でレールに加わる荷重を受けている。

補強材は合板にビス4本+接着剤で固定している。

ビス長さの考え方


レールが短い、荷重が軽い場合

荷重が軽いもしくは短いレールを使う時のフレンチクリート
レール長さ 500mm

レールが500mmくらいで収納量が少ないなら、上の写真のような構造でもOK。

合板の節約にもなるし、何より軽くなるのがいい。

フレンチクリートの背面板の材料 9mm合板150mm
取付板 合板9mm 700mm

構造用合板9mm L-700mmをレールの取付板として使用する。

短いフレンチクリートの作り方
ボンド+ビス4本 スリムビス3.3mmx25mm

ボンドとビスで固定。

しかし、大きいor重い工具の収納はNG

レールの背面が中空だと重量物の収納は少し安定性に欠けてしまう。

重く大きな収納物は重心が安定しないからだ。

フレンチクリートのバックボードの必要性

45度カットの方法 丸ノコ

丸ノコで45度カットは簡単

フレンチクリートの1x4レール
丸ノコでカット

丸ノコはどんなサイズのものでもOK。僕は45度用の丸ノコを用意している。角度調整がめんどくさいから。

丸ノコでまっすぐ切る方法の記事

角度調整は適当でOK。精度は必要ない。

フレンチクリートの45度カットにはストレートガイドを使う
フレンチクリートのカットにはストレートガイドを使う

1x4レールの幅はフリーハンドでカットしてもいいけど、ストレートガイドを使ったほうが無難

ちなみにL-1000mmの1x4レールはフリーハンドでカットした。幅にばらつきがあるけど全然使えている。

1x4の端を捨て板などにビス止め

1x4は固定のため作業台or捨て板に2点でビス止めする。

作業台を切ってしまわないように、端のほうでビス止めしよう。

かんたんに45度カットできる

きれいに45度カットができた。

フレンチクリートを45度でカットした後
墨線を間違えた末路

寸法計算を間違わなければ正確にカットできる。ちなみに短いほうも使っているけど全然大丈夫。

45度カット部分はとても鋭利なので、サンディングすることを推奨する。

僕のように手を切らないよう注意。


荷重対策について

軽い、短い収納物の場合

軽い重量もしくは短い収納の場合のフレンチクリートの考え方

写真のような重量が軽いもしくは短い場合は、1x4の幅89mmの受け幅で十分安定する。


重い、長い収納物の場合

重い重量もしくは長い収納の場合のフレンチクリートの考え方

フレンチクリートの収納物が重い、長い場合は2つのレールを跨ぐように取り付けると安定する。

もしくは収納物の下端に1x4材の切れ端を取り付けよう。

フレンチクリートを安定させる方法

フレンチクリートのレール間隔

フレンチクリートのレール間隔

僕の場合は手ノコ、ノミなど長いものを想定してレール間隔を150mmにした。

このレール間隔は短いほうが収納の自由度は高くなる。60~100mmくらいでもいいかもしれない。

1x4レールの幅は長いほうで54mmなので、これより短くなければOKだ。

また1x4レール間隔が短いと、収納物がレール間を跨ぎやすく安定度が増すのもメリット。

そう考えると1x4レール間隔は短いほうがいいな。


フレンチクリートのメリット・デメリット

メリット

自由自在な収納

広い収納スペース

作るのが簡単

コストが安い

特に配置を後から自由に変更できるのは◎

デメリット

・機能性重視のため【作業場】感がでる

・丸ノコが必要


フレンチクリートの作り方 まとめ

DIYの収納力と工具を探すストレスと一気に解決してくれるフレンチクリート。

DIYのQOLを一気に跳ね上げてくれる。

DIY1年目でも十分作れるのでぜひチャレンジしてほしい。