動かざるごと山のごとし。
いつか使うだろうと思った端材が、山のように鎮座している。
僕の作業部屋はみるみる狭くなっていく。
作業机も小さく感じる。
作業部屋のあちらこちらに見知らぬ木が転がっている。
というわけで、木材収納棚を作った。DIYのQOLが爆増した。
QOLの使い方に違和感を覚えつつも、DIYで優先して作るべき木材収納棚を紹介しようと思う。
木材だけでなく、収納棚の参考になると思うので活用してもらえると嬉しい。
目次
木材収納棚の外観



今回作るのは、【キャスター付き】木材収納棚
コンセプトはこんな感じ
1:キャスター付き
キャスターはいいぞ
(キャスターはいいぞおじさん)

掃除しやすい。棚の場所を変えられる。
まあ便利。取り付けも簡単で、合計200kgまで耐えられる。
固定ブレーキもある。
木材をたっぷり収納してもラクラク動かせる。キャスターは付けたほうがいい。
2:大きいベニヤ板を収納できる

サブロクサイズ(910x1820)をそのまま保管することはめったになく、最大でも910mmが保管できればオールオッケー。

サブロクの半分910x910mmだと少しはみ出るけど、問題無く使えている。
3:サイズ毎に分別

ほしいサイズの木材が見つけやすいように、大まかなサイズ毎に収納できるようにした。
角材、合板、端材ごとに分けるようにしている。

角材や小さな端材は3段目に収納できる。プラボックスで仕切って、縦置きにしてもいいかも。
4:ちょうどいいサイズ
狭い作業部屋を有効活用するため、棚もスリムに、材料もスリムに設計した。僕の作業部屋は狭いのでできるだけ、横に広がらずに、縦に収納できる構造にしたかった。
棚の高さは1,360mm。ちょうどいい高さだと思う。上段の木材が一目で見えるので、出し入れしやすく、落下防止にもつながる。
棚の幅は582mm。スリムめに設計した。今のところ十分な収納量だけど、人によってはもうちょっと大きくてもいいかも。
5:通気性を良くし、反りを防ぐ

湿気が溜まらないように通気性をよくして、木材の保管に適する構造にした。
湿気は木材の反り歪みの原因になるので、保管状態はとても重要。
波打つベニヤ板は見たくない
図面、材料
全体図

組図

パーツリスト、部品図
パーツリスト
| 番号 | 名称 | サイズ | 数量 |
|---|---|---|---|
| A | 底板 | 合板 12x582x710 | 2 |
| B | 背板 | 合板 12x582x1,276 | 1 |
| C | 棚板(1段目) | 合板 12x335x698 | 1 |
| D | 棚板(2段目) | 合板 12x582x698 | 1 |
| E | 仕切り板 | 合板 12x658x986 | 1 |
| F | 柱 | 角材 35mmx1,276 | 4 |
| G | 横枠 | 角材 35mmx648 | 9 |
| H | 後枠 | 角材 35mmx512 | 4 |
| I | キャスター | ポリウレタンφ38mm | 4 |
(部品図A、B、C)

(部品図D、E)

(部品図F、G、H、I)

木材収納棚の作り方
ステップ1:底板、棚板の加工
底板

底板は合板12mmを2枚をボンドで貼り合わせる。ビスは不要。後でキャスターのビスで固定される。
合板12mm1枚だと強度的に心配なので2枚にしている。
底板の表面に、深さ6mm、幅13mmの溝加工。仕切り板が入る溝になる。
丸ノコ定規で簡単に加工できる。
トリマーのほうが調整は簡単。ストレートガイドor定規を使おう。
丸ノコやトリマーの使い方は個別記事にまとめている。良かったら参考にしてほしい。
棚板(2段目)

棚板(2段目)も底板と同様に溝加工する。
さらに四隅に柱が通るように35mm角で切り落とす。35mmだと組付けがキチキチなので、多少大きめにカットしても大丈夫。
ステップ2:キャスターの組付け

組み立てた底板にキャスターを4つ組み付ける。
ビスは付属のタッピングビスを使用。φ5mmの下穴を空けた。柱に荷重が加わるので、できるだけ柱の下に配置する。
底板の端に寄せすぎると、底板が割れるので20mmくらい内側にしている。
使用したキャスターはこれ。
ブレーキ付き、φ38。素材はポリウレタン。耐久性、静音性、耐荷重の面で優れているのでおすすめだ。
ステップ3:柱4本の加工

柱は最終的に横枠をはめ込む形になるので、35mmの欠き継ぎ加工をする。
組み立て後の歪み防止ができて、強度も増す。
深さは10mm。
一般的に相欠き継ぎの場合は木材の1/2を掘る。今回はビスを併用するので、10mmと浅めにしている。ビスを打つ場所が無くなってしまうから。


めんどくさいなら、欠き継ぎしなくてもいいと思う
今回は欠き継ぎしてなくてもよかったかも。棚の側面に合板をちょっと貼るだけでも十分だと思う。
欠き継ぎの溝は4本同時に揃えて加工しよう。1本づつだと微妙にズレが生じる。

加工方法は手ノコ、丸ノコ、トリマーでもOK。ノコを使うなら、ノミはあったほうがいいかな。
僕は自作の丸ノコスライド台を使っている。
直角を精度よくカットできるおすすめの治具だ。
たくさん切れ込みを入れて、ハンマーで叩くと木の繊維がボロッと取れて簡単に加工できる。
ステップ4:フレームの作成
側面フレーム

柱と横枠を組み付けた側面フレームを2セット作る。

ボンドとビスを併用。
ビスはコーススレッドorスリムビスの50mm以上。ビス径3.8mmなので下穴は2.5or3mm。
フレーム完成

先ほど作った側面フレーム2個と後枠4個を組み付けて、コの字型にフレームを完成させる。

側面フレームで打ったビスと干渉しないように、同じく50mm以上のビスを打つ。
ステップ5:組み立て
後はフレームと底板などを組み付けるだけ。接着剤は使わずにビスだけにしている。
後々バラすときに合板を取り外せるように、今回は接着剤を使用していない。
もちろん接着剤を使ってもOK。強度的には接着剤を使ったほうがいい。
底板+フレーム

フレームと底板の組付け。
正面側はツライチとなって、背面側は背板が乗るので段差ができるように組み付ける。
使用するビスは50mm、下穴3mm。3辺に合計12本。
棚板+仕切り板の組付け

最初に棚板(2段目)を仮組みして、仕切り板がスムーズに入ることを確認しよう。
仕切り板がスムーズに入るなら、それぞれをビス止め。
ビスは同じく50mmで下穴3mm。20本くらい。
その後に、横枠の角材を仕切り板にビス止めする。
棚板が斜めにならないように気を付けて組付ける。
そして棚板(1段目)もビス止めしてやろう。
背板を取り付けて完成

背板は底板に乗っかるように組み付ける。
ビスは同じく50mmで下穴3mm。20本くらい。フレーム側にビス止め。
背板があることで、フレームの強度が大きく向上し歪みにくくなる。背板の代わりに筋交いでもOK。
後は角を#120くらいでサンディングして完成だ。
使用感
良かった点
・整理整頓できる
・探しやすい
・倒れる心配がない

木材を置く場所が固定できたので、作業部屋を整理整頓できたのは大きい。
特に大きな合板が転倒する心配がないので安全に作業できるのは良かった。
3段目の端材置き場は結構余裕があるので、今後縦置きにする工夫をしたいなーと思っている。
・大きな金尺も収納

1mの直尺と60cmの金尺を側面に収納できるようにした。
置き場に困っていたのでとてもありがたい。
・大きい治具も収納ができる
丸ノコ定規、丸ノコスライド台、トリマー定規などの大きな治具も収納できる。

改善できそうな点
・3段目の角材、端材収納部は側板があったほうがいい

端材などが横から落ちないようにベニヤ板を側面に組付けたほうがいいかも。
まとめ
もっと早く作ればよかったと後悔している。それくらい便利。
DIYで優先して作っておきたい代表の木材収納棚。
木材だけでなく、DIY関係の収納棚として活躍できるので便利に利用できる。
自分の作業部屋の寸法に合わせて作れるのもメリットだと思う。
あなたのDIYライフの参考になれば幸いだ。



