DIYで活躍するネジロックのオススメを紹介する

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ロックタイト【ネジロック一覧】使い方とオススメを解説

ネジのゆるみを防ぐための専用接着剤「ネジロック」。

DIYはもちろん、バイクや自動車整備、家具の組み立てなど幅広い用途で活躍するすごいヤツ。

本記事では、代表的なメーカーである【ロックタイト(Loctite)】のネジロックの種類や使い方、代用品について詳しく解説します。

用途ごとのオススメを紹介するよ

ネジロックとは?

引出しのツマミにねじロックを使うと緩み防止になる。

くるくる、くるくる、、、、

家具の取手やツマミが、使っているうちに緩んできたりしない?

そんな時に活躍するのがネジロック。

ボルトやナットのゆるみを防止するために使用する専用接着剤になる。振動や衝撃によるネジの緩みを防ぐため、家具家電のツマミや機械のメンテナンスに欠かせないアイテムだ。

ネジロックの特徴

  • 嫌気性(空気を遮断したら固まる)
  • 金属用
  • 衝撃、振動に強い
  • 取り外しを前提にしている

ネジのゆるみ止めに特化した接着剤だよ

空気を遮断して固まる

ネジロックは空気が遮断された状態【嫌気性雰囲気】になって固まる接着剤

なのでネジロックはネジ部に垂らしただけでは一生固まらない。この点がほかの接着剤との大きな違い。

金属用接着剤

ネジロックは金属表面で固着する性質がある。

金属同士を接着するのは難しくて、木工用ボンドなんてマジで固まらない。

瞬間接着剤も万能ではなくて、金属用を使わないと接着強度が低くなっちゃう。

衝撃、振動に強い

ネジは衝撃、振動でちょっとずつ緩んでしまう。ジロックはこの衝撃、振動に対して強い耐性を持った接着剤だ。

取り外しを前提にしている

一般的な接着剤はメンテナンスを考慮していないけど、ネジロックは取り外しを考慮した接着剤だ。

低強度ネジロックは工具で取り外すことができる。接着面が破損することもなく、残った接着剤の清掃がとても楽。

高強度ネジロックは人間の力じゃ一生緩まないけど、バーナーで熱を加えるとスルスル緩めることができる。

対して瞬間接着剤などは、無理にはがすと接着面が破損しちゃう。そして残った接着剤の清掃がとても大変。基本出来ないと思ったほうがいい。

なのでネジロックはメンテナンス性がいいので、産業機器や工場では頻繁に使われている。

ほかの接着剤では代用できないの?

難しい

【嫌気性】、、、これが重要。

瞬間接着剤は空気中の水分と反応して固まるし、木工用ボンドは溶剤が乾燥することで固まる。

なのでこの2つは嫌気性雰囲気のネジ締結部では接着強度が弱くなってしまう

目に見える表面は固まっていても、中身は全然ってことがある。

そして何より

メンテナンス性が無い

取り外すたびにボルト、ナットを交換しなくちゃいけない。

代表的なネジロックメーカー

  • ロックタイト(ヘンケル):世界的に有名で、入手しやすく種類が豊富。DIY向け有り。
  • スリーボンド:国内メーカーで、工業用製品が多い。
  • 3M:強力な接着剤を多く扱うが、DIY向けの製品は少なめ。

本記事では、DIY向けの少量販売があるロックタイトにフォーカスして紹介する。

工業用ではロックタイト、スリーボンドあたりが使われている。

個人的には東亜合成さんのアロンタイトも好き。パッケージが円錐で使いやすい。

ロックタイト ネジロック一覧

ネジロックの代表であるロックタイトの種類
(引用元 ヘンケルHP)
商品名強度取り外し用途
ロックタイト222工具で簡単小ネジ、精密機器
ロックタイト243工具で可車、バイク、家具
ロックタイト263加熱機械設備
ロックタイト248工具で可スティック状
ロックタイト290みどり中~高加熱締めた後

DIY、産業機器にもオールマイティーに使えるロックタイト243がおすすめ。

小口で売ってるし、ホームセンターでも手に入りやすい。

仕事であれば222243263は常用すると思う。

では個別に詳しく見てみよう。


ロックタイト222 低強度 紫

低強度タイプのネジロック、ロックタイト222。小さいビス、精密機器に使われるネジロック。紫色の液体。

精密機器の小さめのビスに最適。

ドライバーで簡単に取り外すことができる。取り外しを前提とした調整用、固定用のネジなどに最適。

M3くらいまでのビスが目安。

低強度と言っても十分ゆるみ止めとして効果がある。一番売れていることが物語っている。


ロックタイト243 中強度 青

一般的に使われるネジロック。ロックタイト243。色は青色。中強度。

一般汎用タイプ。工具を使って緩めることができる限界強度のロックタイト

DIYや家具家電にはこの243がおすすめ。バイク、車、産業機器でめったに外さない箇所で活躍する。

一般的には243が最も使われている


ロックタイト263 高強度 赤

高強度タイプのネジロック。ロックタイト263。赤色。工具で取り外しができないほど強い接着力。バーナーで加熱しないと緩まない。

外せるもんなら外してみろって気概を感じるくらい強い。ステンレスが塑性変形するくらいの力が無いと緩まない。

他のロックタイトに比べて耐熱性も兼ね備えているので、耐久力も抜群。まあ強い。

でもバーナーで250℃で炙ってやるとスルスルと緩む。公式HP

アッチンチンで煙が出るまで加熱

M12ボルトくらいなら一般的なバーナーで加熱すればすぐに緩めることができる。

でもそれ以上に大きいとちょっと時間が掛かる。熱が逃げちゃうから。

数年に一回くらい修理するかな?ってところのネジロックだ。


ロックタイト248 中強度 スティックタイプ

ロックタイト248。スティックタイプの中強度ネジロック。液状では塗りにくい箇所に活躍する。

ロックタイト243と同じ中強度で、スティック状のネジロック。

液体では塗布しにくい箇所で活躍してくれる半固形タイプだ。

めずらしいスティック状


ロックタイト290 中~高強度 後浸透タイプ 緑

ロックタイト290。後浸透タイプのネジロック接着剤。ねじを締めた後に使える便利な接着剤。

締めた後のネジに使う

位置決め金具、微調整後の治具、配線後コネクタなどの固定後に活躍する浸透タイプ。

めったに使わないけどあったら便利なネジロックだ。


ネジロックの使い方

ねじロックの使い方。オネジ側にねじロックを塗布してナットなどのメネジ側を締めこむ

ネジ山を洗浄する

ネジ山に油やごみが付着しているときはキレイなウエスできれいにふき取ろう。油の時はアルコールを付けてきれいに洗浄しよう。強い汚れの時はシンナーで脱脂洗浄するのがおすすめ。

DIYレベルであればアルコールを付けたウエスでOKだ。

ネジ部にねじロックを塗布する。

オネジ、メネジどちらに塗布してもOK。ネジが締結する部分全体にねじロックが塗布されるように調整しよう。

ネジを締めこんで10分待つ

ネジやナットをしっかり締めこんでネジ部が嫌気性雰囲気になったら、10分の固着時間をおこう

完全硬化は24時間だけど、10分位で実用強度まで固まってくれる。

はみ出たねじロックは硬化しないので、ウエスで拭き取ろう。

まとめ

ロックタイトのネジロックは、DIYから工業用途まで幅広く使われている。

特にロックタイト 243(青)は汎用性が高くおすすめ。ネジのゆるみや防錆対策として、ぜひ活用してほしい。