アクリルをきれいにくっつける方法の解説

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きれいに仕上がるアクリル接着剤!使い方と接着剤の紹介

アクリル用の接着剤がおすすめ

アクリル接着剤abn-1とスポイト
  • 白くなりにくい
  • 強度がある
  • ワレ、ヒビが発生しにくい
  • 一瞬で固まる

アクリル接着剤は、アクリル同士の接合面を薄っすら溶かして分子レベルで溶着してくれる。

透明度が高く、きれいに、強度ある接着がしたいならアクリル接着剤がおすすめだ。

ホームセンターでも売っているし、ネットでも入手しやすい。500円前後で30mlと小口で入手できるのもありがたい。

瞬間接着剤をおすすめしない理由

アロンアルファなどの瞬間接着剤は成分(シアノアクリレート)が揮発し、接合面が白く濁り、周辺が白くなりやすい

また、瞬間接着剤は固まるときに縮むため、アクリルに無理な力が加わりヒビが入ることがある。

そして、瞬間接着剤はあまり強度が高くない

なので、僕は小さい素材なら瞬間接着剤を使うこともあるけど、基本はアクリル用接着剤を使っている。


アクリル接着剤の注意点

一般的な接着剤と使い方が違う

ポイント1:接合面に直接塗布しない

仮固定した素材同士の接合面に毛細管現象で染み込ませるように接着剤を塗布する。

一般的な接着剤と接着方法が違うので注意が必要。

ポイント2:強く圧着しない

木材同士の接着のように強い力で圧着しない。圧着しすぎると、接着剤が染み込むことができない。

ポイント3:接合面をサンディング

素材同士の接合面を紙やすりでサンディングしておくときれいに仕上がる。隙間が少ない平面だと、気泡ができにくく、接着強度も増す。

アクリルのサンディング方法は別の記事にしているので参考にしてほしい。

ポイント4:注入器を使う

アクリル接着剤は素材を溶かす性質上、接合面から接着剤があふれてしまうと痕が残る。接着あふれを最小限にするために、注入器を使ってちょっとずつ塗布しよう。


アクリル接着剤の使い方

実際の使い方を紹介

手順1:接合面をサンディング

接合面が平らになるようにサンディングする。
サンドペーパーの番手は#180をよく使う。#120~240くらいでも問題ない。

アクリルの接合面をサンディングする

接合面は削り粉やほこり、ゴミがないようにきれいに清掃しておこう。

アクリルの接合面をサンディングしてフラットにする

手順2:仮固定

素材同士をマスキングテープで仮固定する。動かない程度の軽い力で固定する。

アクリル同士を接着前にマスキングテープで仮固定する

手順3:接着剤を流し込む

少量のアクリル接着剤をスポイト(or注入器)に注入する。ほんと少量だけ。

スポイトにアクリル接着剤を注入する

スポイトを使って、接合面の隙間に流し込むように塗布する。少量ずつ少量ずつ。
スポイトに注入した接着剤が多いと、口を下に向けたときに自重でドバっと出てしまうので注意が必要。

アクリル接着剤をアクリル接合面に少しずつ注入する

少し塗布すると隙間に流れていくので、素材を傾けてうまく誘導してやろう。
一度にたくさん塗布するのではなく、複数個所に分けて流し込むのがコツ。

接着剤が塗布されているところは指で触らないように。指紋がくっきりと残ってしまう。

アクリル接着剤が浸透するように素材を傾ける

アクリルパイプの内側にも接着剤を1滴塗布する。

裏側から接着剤は少量だけ。表面からの塗布で十分浸透するので裏側からはあまり浸透しない。

アクリルパイプの内側にも接着剤を塗布する

筆も便利

細い筆で塗布するのもあり。僕も結構使っている。筆に接着剤を含ませて、細かなところに塗布する。
使った後の筆は水洗いすればOK。

溢れた時の対処法

接着剤を拭くのではなく、ウエスなどで吸い取ろう。キッチンペーパーやショップタオルでも可。接着剤を拭くと白く溶けた部分が広がってしまうので、吸い取るようにして除去しよう。

手順4:接着されるまで待つ

数秒で固まる。溶剤の揮発スピードが速いので、おそらく10秒くらいでがっちり固定されているはず。僕は安全を見て5分くらいは固定している。

手順5:完了

アクリル同士が一体化しているのでちょっとやそっとでははがれない。

アクリル接着剤でくっついたアクリルの接合部

今回使用しているアクリルは#180で曇らせているので、アクリル接着剤があふれたところが逆に透明になっている。今回は#180で再度サンディングするときれいな曇りガラスすることができた。

透明度の高いアクリルだとちょっと濁って見えるので、接着剤が溢れないように注意しよう。

接着後の強度は強い

普通の接着剤と違って、素材同士が一体化しているのでかなり強い。

トリマーのような高速回転する電動工具で加工しても大丈夫。先ほど接着したアクリル板をアクリルパイプと面一になるようにトリマーで加工した。

きれいな側面に仕上げることができた。

下の写真の左側がトリマーの加工前。右側が加工後。

アクリル接着後にトリマーで加工
左:加工前、右:加工後

トリマーで加工して大きな地柄が加わっても、接着面がはがれることは無い。

アクリル接着後にトリマーで加工した

アクリル板とパイプを滑らかに加工することができた。

さすがに板とパイプの境目が見えないようにすることはできないけど、遠目ではわからないくらい滑らかな接合面になった。

アクリル接着後の隙間

おすすめアクリル接着剤

市販されているアクリル接着剤の成分は「ジクロロメタン」。二塩化メチレン、ジクロルメタンとも呼ばれる。

アクリル用と書かれているけど、アクリルだけでなく、塩ビ(PVC)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PC(ポリカーボネイト)、ABS樹脂などにも使える。

僕が使っているのは【abn-1(光)】。スポイトが付属している。だけど付属のスポイトでは微調整が難しいので、きれいに塗布したいなら注入器付きの製品がおすすめかな。

もしくは100均でシリンジ、注入器を別途購入しよう。

アクリル接着剤abn-1に付属しているスポイト

最初に買うなら:アクリサンデー 14-3201 注入器付き 30ml

先端が細い注入器付き。最初に買うならこれがおすすめだ。500円くらいで買える。

2回目以降:光 ABN-1 スポイト付き 30ml

300円以下でめちゃ安い。しかし、2回目以降の購入がおすすめ。付属のスポイトが使いにくい。口を下に向けるとドバドバ垂れるし、微調整が難しい。

なので、先端が金属で細い注入器を入手してからこちらを買おう。両者ともに成分は全く同じだ。


アクリル接着剤が手についた場合

すぐに多量の水で洗い流そう。

多少手についたくらいでただれたり、赤くなったりすることはないけど、有機溶剤なので注意は必要だ。

かゆくなったり炎症したらすぐに病院にいこう。敏感肌の人は特に。


アクリルをアルコールで拭くのはNG

アクリルとアルコールは相性がめちゃくちゃ悪い。アルコールが化学的にアクリルを劣化させるからだ。

アクリルの白化、ヒビや割れが発生することがある。アクリルスタンドなどを扱うときは注意しよう。

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