DIYの木工ボンドの接着不良の原因と対策

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【失敗例】DIYボンドの接着不良の原因

ボンドの接着不良の写真

ちょっとの力ではがれる

タイトボンドの接着不良

接着強度が著しく低下している状態。
接着剤自体は硬化しているけど、木材にしっかりくっついていない。パリッとはがれる状態。

強力なタイトボンド3や白ボンドを24時間クランプで圧着してもだよ。

瞬間接着剤でも試したけど同じく接着強度が著しく低下していた。

接着不良の理由は何なのか?原因が分かったので紹介しようと思う。


原因1:塗装

接着不良の原因となる塗装。今回はオイルフィニッシュ後に接着剤を塗布したので、接着不良となった。
オイルフィニッシュ、ワックス
タモの突板を貼った合板

今回の接着不良の原因はオイルフィニッシュ。シルク肌の木材は接着不良になる。

オイル塗装した木材の上に接着剤を塗布すると、著しく接着強度が低下する。

ワックスでも同じく接着不良になる。ニスやウレタン塗装の造膜系塗装はまったくもってくっつかないので注意してほしい。

これは木の凹凸、繊維、導管などに塗装が先に染み込んでおり、ボンドの入る隙間が無くなっているからだ。ボンドがつるつる表面に乗っかっている状態なのですぐにはがれてしまう。

接着不良とアンカー効果の説明。木材に投資てあるとボンドが木材に染み込まない
ボンドが木材にしっかり接着された状態
接着不良とアンカー効果の説明。木材に投資てあるとボンドが木材に染み込まない
塗装による接着不良の状態

塗装対策

ランダムサンダーのサンドペーパー

接着・組立後に塗装しよう。

すでに塗装している場合は、塗装面をサンディングして塗装をはがせばOK。
ワックスはすぐにはがせる。オイルは浸透量が多いので少し頑張ってサンディングしよう。ノミ、カンナで削ったほうが早いかも。

ニス、ウレタン塗装はサンディングでは難しいので、素直にゴム系接着剤やエポキシを使ったほうがいいと思う。

塗装後にも接着できるゴム系接着剤RQ-V1
ゴム系接着剤

原因2:気温

気温低下によって接着不良になる

気温が低いと接着不良になって、いつまでも固まらない

タイトボンド3は7.2℃、白ボンドは5℃以上の環境で使おう。

冬場は特に気を付けよう。

僕は接着剤が硬化するまでの24時間は、室温をキープするようにしている。

温度対策:あたためる

室内とボンドを温めておく。特にボンドのボトルはすぐに温まらないので注意してほしい。中はキンキンに冷えていることがある。


原因3:接着剤の劣化

タイトボンドは気温が低いと分離する
タイトボンドが分離している

使用期限による劣化

タイトボンド3のシリアルと製造年月日

ボンドには使用期限があり、接着強度が低下・スポンジ状に固まる・ダマになる・分離したりして、使えなくなる。

タイトボンド、白ボンド、瞬間接着剤は未開封で使用期限2年が一般的。開封後の規定はなく、なるべく早く使い切る。個人的には開封後は1年以内を目途にしている。

上の写真はタイトボンドのシリアル番号。A241025178は2024年10月25日が製造年月日を意味している。

経年劣化が進むとボンドがスポンジ状になって元に戻らないので潔く廃棄しよう。

木工用ボンドも瞬間接着剤も空気に触れると劣化が早まるのでしっかりキャップを締めて保管しよう。

気温による劣化

気温が低いと接着剤が分離したり、ダマになることがある。

接着剤を温めて、よく混ぜると使用できるようになる。タイトボンド3だと氷点下試験が5回あり、耐性があるので接着強度が著しく落ちることはないと思う。僕の経験上でも、使えなくなったことは少ない。

ただ、何度も繰り返すとダマ状のままでサラサラに戻らなくなる。この場合は廃棄している。接着強度が落ちるらしく、そもそもノズルから出てこない。

劣化対策:保管環境

接着剤は引き出しに入れて保管する

温度変化が少ない暗所で密封して保管している。基本は引き出しの中で保管している。

冬場はどうしてもタイトボンドは分離するので、使用前によく振ってから使っている。


原因4:圧着不足

クイックバークランプ 接着時

クランプしたつもりでも、材料の端が浮いてたりする。隙間があると接着不良の原因になる。

木工用、ゴム系、シリコン系などは特に圧着が必要だ。

圧着不足対策:全体を圧着

接着面全体に力が加わるようにしっかりクランプする。特に端。
よくありがちなのは、クランプした部分だけが密着して、ほかの接着部分が圧着されていないケース。

どうしても一部にクランプが偏ってしまう場合は、当て木やベニヤ板などでサンドイッチしてクランプする。


接着強度を高めるコツ

表面を粗くする(アンカー効果)

突板と基材への接着剤の塗布方法
ツキ板を貼るときも表面をサンディングする

接着面を粗いサンドペーパーでサンディングしてから接着剤を塗布すると、接着強度が大きく向上する。

アンカー効果と言い、接着剤が素材表面の凹凸、孔、繊維の隙間に入り込み固まることで、「引っかかる」ことで生まれる接着力になる。

木工DIYの塗装による接着不良はアンカー効果が大きく低下するのが主な原因だ。塗料が木の繊維や導管に入っているので、接着剤が入り込めないからだ。木材の下地処理は#120~240を使うことが多いので、改めてサンディングすることはないかな。

金属を接着するときは特に注意が必要。つるつるの金属表面だと金属用接着剤でも接着強度が著しく低下する。

シャフトの嵌めあいの場合などは、両側をサンドペーパーで荒らしてから接着剤を塗布しよう。おおよそ#120のサンドペーパーを使うことが多いかな。もっと粗くてもいいと思う。

しっかり接着剤を塗布する

ビスと接着剤の併用

木工DIYの場合は全体に接着剤を塗布して、組付け時にちょっとあふれるくらい塗布するのが一般的だ。接着剤がもったいないと思うかもしれないけど、しっかり塗ろう。特に木材の木口はたっぷり目に塗る。接着剤が導管の奥まで浸透してしまい、接着強度が低下することがある。


関連Tips

木材同士の圧着はビス、ピンネイルで代替することも可能。

特にピンネイルはパスパスっと釘を打てるのでとっても便利。

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