家具や木材のネジ穴が広がってしまい、ネジが空回りしちゃうことない?

新品の家具なら本当に絶望
ヒヨコは使っていた机の脚を締め直したときにネジ穴が広がってしまって絶望した。
でも実はネジ穴が広がっても、簡単に補修する方法があるんだよね。
なので今回は絶望している読者諸兄に向けたネジ穴の補修方法を2種類紹介する。
どちらの方法も簡単で強固に補修できるのでぜひ机を買い替える前に試してほしい。
- 簡単、強固
- 道具は100均で揃う
- お手軽
間違って開けた穴を隠すなら
間違って開けたネジ穴をきれいに隠したいならダボがおすすめ。
もしくは、後で紹介する補修方法2【パテ】+色鉛筆がおすすめ。
ネジ穴が広がった状態とは?

木材のネジ穴は金属ナットなどと違い、オネジが木材に食い込むことでホールド力が発生する。
なので、ネジを何度も締めたり緩めたりすると、木材のネジ穴が広がってしまいホールド力を失ってしまうのだ。
どんな時に起きるかと言うと、【家具の組み立て】【解体】【メンテナンス時の締め直し】で起きがち。

2つの補修方法で潰れたネジ穴を解決!
補修方法 2種類
大きく2つの選択肢がある。
補修方法1:低強度で良い場合
【引出し】【棚板】【金具】【装飾品】などでビス止めが低強度で良い場合は補修方法1がおすすめ。
木工用ボンド+つまようじで簡単補修できる方法だ。
補修方法2:強度が必要、補修の数が多い場合
数キロの荷重がかかる箇所、補修の数が多い時は木工用パテを使う補修方法2がおすすめ。
木工用パテは500円くらいで買えて、作業が簡単。
蝶番や金具などで穴埋めする数が多い時はこっちを使うことが多い。
補修方法1:木工用ボンド+つまようじ(割りばし)
棚・引き出し・取手などであれば十分な強度を発揮してくれるおすすめの方法だ。
大きな力が加わったり、人が座るイスには補修方法2がおすすめ。

必要な道具
- 木工用ボンド(白ボンド)
- つまようじor割りばし
- カッター
- 金づち
ほとんどは家庭にあるもので代用可能だ。

100均でも簡単に揃うよ
ネジ穴補修の手順
手順1:木工用ボンドで穴を埋める

広がってしまったネジ穴に木工用ボンドをたっぷり注入しよう。
ここでケチってしまうと、内部にボンドが充填されずに強度がガタ落ちするので注意。
木工用ボンドは小学校でおなじみの白ボンドで大丈夫。
実はこの白ボンドって大工さんや家具職人さんも常用するくらい優秀な接着剤。
メーカーはコニシ、セメダインがあるけど性能は同じなのでどちらを選んでもOK。
白ボンドで強度に不安があるときはプロ御用達の強力なタイトボンド3をおすすめする。
タイトボンド3は白ボンドの3倍以上の強力な接着力と硬化後は元の木材より固くなる。そして乾燥時間が短いのが魅力だ。
ちなみに木工用ボンドでビスを固定できるんじゃないの?
と思うかもしれないけど、金属ビスに木工用ボンドはくっつかないので使えない。
手順2:つまようじを差し込む

つまようじを数本、ボンドを注入したネジ穴に差し込もう。
1本で緩ければ、2→3本と追加する。
結構ぎちぎちになるように差し込むのがコツだ。

割りばしでも代用できるよ
割りばしを使うときはカッターで適当な太さに削ろう。
手順3:カッターで1cmくらい残して、金づちで押し込む

つまようじが1cmくらい残るようにカッターでカットしよう。

金づちで軽く叩いて、つまようじをネジ穴に押し込む。
手順4:余分な部分をカット

つまようじを十分押し込めたら、はみ出た部分をカッターでカットする。
手順5:24時間の硬化

木工用ボンドが硬化するまで待とう。
夏場なら1晩でも大丈夫。冬場は24時間は必要だ。
手順6:ネジの位置決め

ボンドが硬化したらねじ締めできる状態になる。
だけどすぐにネジを締めるんじゃなくて、ネジの位置を錐or千枚通しで軽く穴を空けて位置決めしておこう。
せっかくネジ穴を補修したのにネジの位置がズレてしまったらもったいない。
下穴サイズは別の記事にまとめているのでぜひ読んでほしい。
手順7:ネジ締め

補修したネジ穴にスリムビスをビス止めすることが無事できた。
補修後のネジ締めはコツがあるので注意してほしい。
コツ1:電動工具は使わない
コツ2:ゆっくり慎重に手締めする

電動ドリルの使用はNG!
インパクトドライバはもってのほかで、一瞬でネジ穴が破損してしまう。
手締めでゆっくり慎重にネジ締めしよう。
補修方法2:木工用穴埋めパテ
強度が必要な時は木部用のパテがおすすめ。
蝶番などで複数のネジ穴を補修するときに活躍する。
間違って開けてしまったネジ穴の補修にもパテがおすすめ。色鉛筆やクレヨンで色合いを揃えると、遠目からは分からないくらい隠すことができる。


ほんと簡単 パテを注入するだけ
手順1:ネジ穴を清掃

ゴミや木くずなどを清掃しよう。
手順2:穴埋めパテをたっぷり注入

ネジ穴の空気を抜くようにしっかりと穴埋めパテを注入。
パテは粘度が高いのでヘラなどで押し込むように注入しよう。
手順3:付属のヘラで形成

パテが穴周辺に付着すると後で削るのが面倒なので、きれいにしておこう。
またパテは乾燥で肉ヤセしにくいので、余分な分は取り除いておこう。
上の写真くらいでもOK。もうちょっときれいにしたほうが後は楽かも。
乾燥
一晩乾燥させれば十分な強度になる。カッターで削れるレンガって感じの固さ。
カッターとサンドペーパーで加工


白めの木材ならパテがなじんで遠目からは分からないくらい。
サンドペーパーは#120→180を使った。丁寧にするなら最後に#240で仕上げるかな。
サンドペーパーはホームセンターで売っている茶色や白の紙やすりでOKだ。
濃い色の木材なら色鉛筆orクレヨン

今回のSPFは白っぽかったので、クレヨンは不要だったかな?
ネジ締めは手締め
下穴は電動工具でOK。しかしネジ締めは手締めすることをおすすめする。
白ボンドより強度は強いけど過信は禁物だ。
まとめ
家具や建具のネジ穴が広がってしまった場合でも、けっこう簡単に補修できてしまう。
絶望して新しい家具を買う前にぜひ試してほしい。
タイトボンド3や木部用パテを使うと元の状態より強いくらいだ。