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同じワックスでも色の濃さを調整できる

何で?同じワックスなのに
上の写真は【ワックスの種類】【ふき取りまでの時間】【ふき取り方法】は同じ。
それでも、色の濃さと艶に違いが出ている。
同じワックスでもこんなに違いがあるのはなぜなのか?
その理由を説明しようと思う。
サンディングの粗さで差が出る
下地処理の粗さで色、艶、手触りが大きく変わる

| サンディング粗さ | #60 | #120 | #180 | #240 |
|---|---|---|---|---|
| 色の濃さ | 濃い | ← | ← | 薄い |
| ツヤ・光沢 | マット | → | → | つやつや |
| 手触り | 粗め | → | → | シルク肌 |
ワックスの塗り方は下記の通り。条件は同じ。
- オールドウッドワックス チーク
- ふき取りまでの時間 約10分
- ショップタオルで拭き取り
- 1回塗り
- 材料:SPFの2x4
同じワックスであっても、「あれ?」となることがある。こんな色だったけ?ってなる。
その理由は、塗装前のサンディングの粗さ。
今回使ったのはターナーのオールドウッドワックス チーク。ブライワックスなどのほかのワックスでも傾向は同じなので参考にしてほしい。
下地#60 古材風 しっかり濃いめ
サンディング#60だと色がよく乗るけど、手触りはまあまあ

下地が荒いと、塗装が乗る面積が多いためしっかり濃いめになる。その反面、光沢とツヤは抑えめ。
手触りはもちろん無塗装よりすべすべだけど、ちょっと物足りない。
しっかり濃いめなので、少し主張が強めの印象だと思う。
左側#240 右側#60

下地#120 濃いめでバランス良い
左が#60 右が#120


下地#120でのワックスはけっこうバランスがいい。濃いめの塗装が好みならありだと思う。
ツヤと手触りもそこそこ。
#120くらいだと、サンディングが1回で終わるので、時間的にも手軽だ。
個人的にはおすすめの組み合わせ。
下地#180 上品で色目も良し
左#120、中#180、右#240

下地#120に比べると色は少し抑えめ。艶と手触りはかなり上質。ホームセンターで買った2x4と比べるとかなりツルスベ。
光沢があって上品な雰囲気に仕上がる。
下地#240と比べると気持ち色が濃いめ。木目の密度によっては#240のほうが濃く見えるときもあるくらいの僅差だ。
左#60、中#120、右#180

蛍光灯の光が#120で反射しているので、#120のほうが光沢があるように見えるけど、実際は#180のほうが艶と光沢は良い。
#60はかなり古材風の雰囲気に対して,#180は上品。
下地#240 艶と手触りが良い
左#240、右#60

左#180、中#240、右#60

#240の色味は#60に比べると薄めの塗装になるけど、主張は控えめなので部屋のインテリアにはマッチしやすい。
艶と手触りはかなり良い。#240は丁寧な部類に入るサンディングだけあって高級感はもっともある。
手で触れる機会がある場所では#240がいいと思う。
丁寧に仕上げたいときは#240がオススメだ。
今回使ったワックス オールドウッドワックス
色移りしにくく、塗りやすい。たくさんのワックスを使ってきたけど、最終的にオールドウッドワックスに落ち着いた。
ワックスと下地処理の組み合わせと使いどころ
| 番手 | 使いどころ |
|---|---|
| #60 | 強めの古材風DIY、作業台などラフに使うとき |
| #120 | ビンテージ風DIY、雑貨 |
| #180 | インテリア雑貨、家具、テーブルの脚、イス |
| #240 | 上品なDIY作品、高級感を求めるとき |
僕は#120~180で仕上げることが多いかな。ちょっと気合を入れるときは#240で仕上げる。
色がちょっと薄めかなと思うときは、ワックスのふき取り時間と塗り回数で調整している。
ワックスの重ね塗りについて
ワックスの重ね塗りで色の濃さを調整することもできる。
ふき取りまでの時間でも色味の調整もできる。
別の記事で重ね塗りと時間の比較をしているので興味があれば読んでほしい。
もっと高級感を求めるならオイルフィニッシュ
塗装に時間はかかるけど、もっと手触りを求めるならオイルフィニッシュを試すのもあり。
触れる機会の多いテーブル天板にはオイルフィニッシュがおすすめ。
まとめ
・ワックスの色の濃さは下地で調整できる
・色の濃さとツヤ・手触りはトレードオフの関係
・バランスが良く、手軽なのが#120
・高級感を出すなら#180~240



