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ベニヤ・合板・コンパネの違いは? DIY向けの種類と選び方 DIY初心者向けガイド

ベニア、合板、コンパネの違いをDIY初心者に分かり易く解説。種類やDIY向けの選び方を実部の写真を交えて詳しくブログで紹介している。

DIYで薄い板ならベニヤでしょ。。。

いざホームセンターに行くと種類が多すぎてどれを選んだらいいか混乱してしまう。

今回は、そんな方に向けて「ベニヤ」「合板」「コンパネ」など板材の違いをわかりやすく解説し、DIY初心者でもスムーズに材料を選べるようにガイドします。

無垢材のSPF、2x4なんかは違う記事にしてるので興味があれば読んでほしい。


ベニヤ板、合板、コンパネとは

ベニア、合板、コンパネが売られれているホームセンター。サイズごとにカットされて販売されている。

結論から言うと、「ベニヤ板」「合板」「コンパネ」はすべて意味が異なる。そこで、それぞれの違いを詳しく見ていこうと思う。

  • ベニヤ板
    木の丸太を大根のかつら剥きのように薄く剥いた板。厚さは0.6~3mm程度の単層(1枚)のもの。樹種はラワンがほとんどで、表面はざらざら。
  • 合板
    合板は、ベニヤ板を接着剤で積層したもの。ベニヤの繊維方向が交互になるように重ねて強度を増している。2.5~30mmくらいまである。
  • コンパネ(コンクリートパネル)
    コンパネは合板の一種で、コンクリートを流し込む型枠として使用される。サイズは900×1800mm、12mm厚が主流。

実は一般的にベニア板って思われているのは合板になっているものだ。単層のベニヤ板はあまり見かけない。

合板の種類と特徴

DIYで使う代表的な合板の種類を紹介

ラワン合板

ベニア板の表面模様。素材がラワンなので木目が無く、ざらざら。

みんなが想像するベニア板。

広葉樹のラワンを使用した合板で、赤茶色の色合いが特徴。表面は少しザラザラしていて、見た目があまりよくない。

硬いので建築や家具の見えないところに使いがち。

一般的に想像する「ベニア板」=「ラワン合板」。

シナ合板

シナ合板の表面。ラワン合板と違い木目が美しいシナを表面に使っている。

ラワン合板の表面に木目のキレイなシナを使った合板。白っぽくてサラサラな手触り。

家具やインテリアの仕上げ材として人気。もちろんDIYでも人気。

仕上げにも使えるのでDIYで活躍する合板。

ひのき合板

ひのきを使った合板。

ホームセンターでは見かけないレアな合板。美しい木目、ひのき独特の香りもあって仕上げ材に使う。

近くのホームセンターになかったので写真もない。

構造用合板

構造用合板。針葉樹合板とも呼ばれる。楯もに使われる。JASで企画されている。

建築の床や壁材として使われ、耐久性にも優れている合板。JASにより規格化されている。

カラマツなどの針葉樹を使ったやつが針葉樹構造用合板。普通の構造用合板より少し高め。でも表面がキレイ。

コンパネ(コンクリートパネル)

コンクリートパネルの外観。水に強い構造で美観は良くない。

コンクリートを流し込むときの型枠として作られた合板。コンクリを流し込むので耐水性がある。

見た目があまり良くないのでDIYの仕上げには不向き。

黄色い樹脂を塗布して耐水性を強化したパネコートもある。

OSB合板

OSB材の外観。普通の合板と違って木材をチップにして接着剤で固めたもの。独特の外観。

チップ状の木材を積層して作られた独特な模様の合板。

インテリアや建築用として使われ、アメリカンな雰囲気を出すのに最適。

DIYの棚やカウンターで人気の材料

ランバーコア合板

ランバーコア合板の側面。芯材があるのでビスを打ちやすい。

内部に角材を並べ、その上にベニア板を貼り合わせた構造を持つ合板。

歪みにくく、強度がある。厚みを出せるので、家具やキッチンの天板などに使用。

表面はラワン、シナのどちらかが一般的。

芯材があるのでビスを側面に打てるのが特徴。テーブル天板、治具なんかに使う。

MDF

MDFの外観。木材チップと樹脂を固めた板。

木材チップを樹脂で成形した板。

割れ、節、曲がり無くて均一な茶色の板状のものって感じ。

木の質感はないけど平らでまっすぐなのでかなり使いやすい材料だ。

スピーカー、テーブルの芯材なんかに使いやすい。個人的には治具に多用してる。


合板の選び方

合板を選ぶ際には、以下のポイントに注意しよう

  • キズが少ないものを選ぶ
    キズやバンド痕、シール痕の少ないものを選ぼう。特に仕上げ材として使うときはよく選ぼう。
  • ねじれやひび割れがないもの
    合板は湿気や乾燥の影響を受けやすく、反りやねじれが発生しやすい。ホームセンターで手に取って確認し、真っ直ぐでひび割れのないものを選ぶことが重要。
  • ヤニや節の少ないものを選ぶ
    けっこうヤニや節が多いので少ないものを選ぼう。

まとめ

今回はDIYでよく使うベニヤ、合板、コンパネなどの違いを説明してきた。

それぞれの板材には独自の特徴と用途があるため、使用する目的や仕上がりのイメージに応じて選ぼう。

個人的にはシナ合板、OSB、ランバーコア、MDFあたりがオススメ。