「はんだごて」「半田ごて」「ハンダごて」、、、
みんなきらい? 僕は好きなんだけど、、、
ハンドメイド、DIY業界で敬遠される悲しきモンスター。
使ってみ? 簡単だぞ?

使い方が難しそうってことで、みんなから敬遠されてるんだけど、ほんと簡単。
そして、作れるモノの範囲を格段に拡げてくれるすごいヤツ。
そんな悲しきモンスターみたいな「はんだごて」を紹介していく。
はんだごて以外で必要なものは別の記事で紹介しているので、ぜひあわせて読んでほしい。
目次
はんだごてとは

半田を溶かして金属同士を接合、溶接するはんだ付けの工具だ。
コテ先の温度を300℃以上に加熱して、半田という金属を溶かす。
その溶かした半田で母材となる金属同士を接着することができる。
- アクセサリーのカン同士の接合、穴埋め、縁取り
- ウッドバーニングで木材に焼き入れ
- 電子工作、配線
- 車やバイクのLED照明配線
などなど、マニアックなことができる。
モノづくりの選択肢が格段に拡がる。
アクセサリーや電気配線などで金属の接合工程がある人は必要になるんじゃないかな?
僕の場合は、全工具の中でTOP5に入るくらい必須工具に上り詰めている。日々感謝。
はんだごての選び方
「はんだごて」・・・棒状のこて、先っぽが高温になる
「こて台」・・・はんだごてを置く台
「はんだ」・・・ひも状の金属
この3つがあればOK。選び方をそれぞれ紹介していく。
正直気を付けるのはワット数くらい。
日本メーカーを買おう
必ず日本メーカーを買ってほしい。
なぜかというと、事故につながる可能性があるからだ。
安い中華製はんだごては、燃えたり異常発熱する可能性がある。いや、ほんと。
本体だけじゃなく電源ケーブルが熱すぎて火傷したりする。ほんと危険。
日本は世界有数のメーカーがそろっていて、はんだごて関係はマジで世界トップレベル。
日本製の高品質なはんだごてがリーズナブルに買えるので、わざわざ危険な中華性を買うメリットがないからだ。
100均はんだごてはおすすめしない

ストレスがすごい
ダイソーで550円とリーズナブルに売られているけど正直おすすめしない。
アクセサリー、DIY用としてはワット数が弱くてはんだが溶けにくい。
またこて先の温度が一定じゃなくて、400℃以上になったりするので、仕上がりが汚くなってしまう。
+700円くらいでもっといい商品が買えるのでぜひこっちを選んでほしい。
こて台もついてるし。
はんだごての選び方
温度、ワット数、こて先の種類があるんだけど、ざっとこんな感じで選んでもらえばOKだ。
- 温度 ・・・ 330℃くらい
- ワット数・・・ 30~60WならOK
- こて先 ・・・ 付属の鉛筆みたいなやつでOK
- 温め方 ・・・ セラミックヒーター式がいい
- メーカー・・・ 白光HAKKO、ホーザンHOZAN なら間違いない
温度
330~370℃くらいあれば何にでも使える。
アクセサリー、DIYには330℃で十分だ。温度調整できると半田のしやすさが格段によくなるのでおすすめ。
ワット数
ワット数=温度ではなくて
ワット数=こて先とはんだの保温能力て感じだ。
50W以上あれば安心できる。30Wくらいだと、はんだの量や母材が大きい場合にはんだ付けが困難になる。
こて先の温度が下がってしまって、はんだが溶けないからだ。
100均の500円はんだごてだと30Wくらいしかないので、アクセサリーのような大きい母材は難しい。
後、電池式はんだごてもあるんだけど、すぐに電池切れを起こすのでお勧めしない。
単三電池x4で1時間とか、電池何個用意しなあかんねんってかんじ。
こて先
こて先は最初は付属している鉛筆みたいな形でOK。
使うシーンによって、こての形状を変えられるけど、必要な人はほんの一握り。
なので深く考えずに付属のこて先で十分だ。
温め方(加熱方式)
セラミックヒーターを選ぼう。
ニクロムヒーターもあるけど、セラミックヒーターの下位互換と思っていい。
セラミックヒーター ・・・ 温まるのが早い。すぐ使える。コテが短い。主流。
ニクロムヒーター ・・・ 温まるのが遅い。5分くらいかかる。こてが長い。安価。
100均はんだごてはニクロムヒーターを使用している。
メーカー
はんだごて=白光HAKKOっていうイメージが世間的に定着している。
マジで一強と考えてもいい。
続くのはHOZANホーザンかな。
おすすめのはんだごて
はんだごてを2種類紹介する。
いいはんだごては、はんだがすごく溶けやすいので全然ストレスなく作業できる。
おすすめ はんだごて1

マジでいい

温度調整できる、50W、すぐに温まる、握りやすい、すげー有名な機種。
ヒヨコははんだごてを複数持っているけど、このFX-600しか使わなくなった。
ほんとに、これだけ買っておけば間違えないと言える。
はんだごてでは珍しく、女性向けのかわいいシリーズも展開してた。
しかも安いやんけ! 僕が買ったときは7,000円くらいしたぞ!
Amazonでもクリアカラーが4,000円くらいで売ってた。これから買う人はどうぞ。
おすすめ はんごて2
昔から愛用してたはんだごてはもう廃盤になってた。
僕の好きだった水色のはんだごてはもうないんだね。。。

ちいさいけど、こて台もついてるのでお得。やっぱりニクロムは安い。
初心者にはこれでも全然いいんじゃないかな。
アクセサリーには60Wがおすすめ。母材が大きいのでワット数は大正義。
こて台の選び方

白光HAKKO 633-01 こて台クリーニングワイヤー付き
これ一択。こて台は堅牢なものをおすすめする。
こてがむき出しになる台を使っている人もいるけど、ほんと危険。
はんだごてが転がる危険があるし、こて先をうっかり触ることも防げる。
こて先の洗浄はスポンジor金属たわしのどちらかなんだけど、断然金属たわしをおすすめする。
金属たわしを使うともうスポンジには戻れない。

スポンジは水を用意するのがめんどくさいし、清掃もほんとめんどくさい。
金属たわしタイプは水もいらないし、清掃がほんと楽。
そして、こて先の温度が下がらないので、連続して使えるのがいい。
スポンジはこういうやつ。きたない、、、

はんだの選び方
使用目的に沿って選ぶしかない。これを使えば間違いないってのはない。
電子部品やリード線なんかには一般的なはんだでOK。
アクセサリーで銅やステンレスSUSにはんだ付けする人は必ず金属用フラックス付きを使おう。
一般的なはんだだと一生はじかれる。ただただ、はんだの玉が量産されるだけだ。
金属用のフラックスが金属表面の見えない膜を剥がしてくれて、はんだ付けしやすくしてくれるのだ。
逆にステンレス用なんかを電子部品やリード線に使うのはNG。サビの原因になる。
はんだには鉛フリーと鉛入りがあるけど、民間ユーザーでは鉛入りが一般的だ。
産業機器では鉛フリーが多いけど、それは海外輸出に対応するためだ。
日本では鉛入りはんだは全然規制されていないので、まだまだ使われている。
鉛は体内に入るとやばいけど、皮膚に触れるのはほとんど問題ない。
鉛フリーのほうが融点が高いのではんだ付けが難しいので、初心者は鉛入りでいいと思う。
環境的には鉛フリーがいいので、僕は鉛フリーを使っている。
あったら便利 フレキアーム(Drオクトパス)

はんだ付けに必須級

あったら便利なフレキシブルアーム。必須と言ってもいいくらい。
ヒヨコのはんだ作業では必須になったDrオクトパスみたいなヤツ。
はんだ付けは、はんだごて+はんだ+母材1+母材2を同時に組み合わせるんだけど。
形状や角度によっては難易度が一気に爆上がりする。
そんなときに、フレキシブルアームがあったら便利。
6本のアームを自由に動かせて、けっこう保持力もある。このアームに部品を掴ませて、固定しながらはんだ付けができる。
作業効率が跳ね上がる便利なアイテムだ。あと、拡大鏡が地味にいい。作業がほんと楽になる。
エンボスヒーターを使う人は金属アームのほうがいいと思う。
まとめ
というわけで、今回は悲しきモンスターはんだごてを紹介した。
はんだごてセットとして断然
「F-600+こて台 クリーニングワイヤー付き」をおすすめする。
はんだは使用目的に合わせて選ばなくちゃいけないけどね。
ハンドメイドやDIYのジャンルによっては、はんだ付けが必要になることもあるので、ぜひ今回の記事を参考にしてほしい。