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【ならい加工とは】 トリマーによる現実世界のコピペ|簡単コピーのやり方【木工DIY】

倣い加工といわれるDIYの加工方法を説明。 リアル世界のコピーアンドペーストができる技術。

DIYで大活躍するトリマー。

そのトリマーでリアルコピペができる「倣(なら)い加工」と呼ばれる加工方法がある。

今回はその倣い加工について説明していく。

DIYが格段に楽になるのでぜひ参考にしてほしい。

マジで便利。

トリマーで作るテンプレート。円形がきれいに加工できる。

用意した型と全く同じ形状に加工できるのが「ならい加工」だ。

現実世界で精密なコピー&ペーストを実現することができる。

しかも簡単で楽に実現することができる。

  • 型(=テンプレート)を用意する
  • 木材に型を張り付ける
  • 型に沿ってトリマーで切削
  • 超正確にコピーされた材料が出来上がる

丸ノコやジグソー、素人の手加工では決して実現できない加工方法だ。

(熟練した職人さんの手加工なら時間を掛ければできそう)

どんな時に活躍するのか?

1:同じものを複数用意したいとき

2:同じ位置に同じ加工をしたいとき

つまり、コピペしたいときだ。

量産加工、はめ込み溝の複製、机の脚の複製、シンメトリーな加工、、、、

考えずに、楽に、精密加工ができてしまう。ほんとに便利。


3:加工難易度を大幅に下げたいとき

そんなときにもならい加工が活躍する。

高価な材料や大きな材料に複雑な加工をしたいときに、一発で加工するのは難易度が高い。

でも型を作れば手間は増えるけど、加工難易度が一気に下がって、失敗する確率を下げることができる

実際の加工物を紹介

円形にカットしたMDF材。φ100、130、150、200mmを正確にたくさん作ることができた。

これをサークルカット治具でやろうと思うと、めちゃくちゃ神経を使う。たいへん。

倣い加工なら簡単で楽に量産できる


厚みがある材料を加工するときは型を作ってから作業したほうがいい。ブラックチェリーの集成材で厚さ30mm。失敗すると取り返しがつかない。型を作ってならい加工すると簡単に作業できる。

ブラックチェリー集成材 厚み30mmの円形カット。

厚みがある材料を加工するときは、先に型を作ってから倣い加工をする

サークルカット治具なんかで何周も円を描くように加工するのは難しい。

治具が外れたり、ちょっと加工ラインがズレたら取り返しがつかない。

難易度を下げるためにも型を作ってから加工することをオススメする。

では実際の倣い加工のやり方を説明していく。

「型(テンプレート)」と「トリマー」さえあればOK。

1:型の用意

すでにコピー元を持っているなら、それを「型」にすればいい。

単純な円形だったら、ホームセンターで売ってるので型に流用しよう。

なければ自分で作る。つまりDIY。

型の作り方は後述しようと思う。けっこう人力。

とりあえずは単純な円形の型を使って説明していく。

2:荒加工

型(テンプレート)に両面テープを貼る。その後カットする材料に張り付けてから、シャーペンでしるしをつける。
型(テンプレート)を材料に張り付けたら、材料に線を引く。あら加工するための線なので、適当でOK。

型を材料に両面テープで張り付けて、材料側に線を引く。

剥がせるタイプの弱めの両面テープを使おう。おすすめはこれ

強い両面テープは木材の表面がはがれるほど強いのでオススメしない。


型の線より少し大きいサイズに荒加工する。あまり大きく荒加工すると、トリマーで削る量が大きくなるので加工が大変になる。

そして引いた線+1~2mmくらいのサイズに荒くカット

手ノコでもいいし、ジグソーでもいい。まあジグソーが楽。

大きく荒加工しすぎると、トリマーでの切削量が増えてたいへんなので注意。


荒加工した後の画像。型の線+1~2mmくらいの大きさにカットする。

荒加工後はこんな感じ。ベニアなんかはバリが出やすいので注意しよう。

ジグソーを使うときはキレイにしたい面を下側にしてカットする。

3:型の貼り付け

荒加工した材料に再度型を貼り付ける。

荒加工した材料に再度型を貼り付けよう。

貼り付けには両面テープがおすすめ。先に紹介したはがせるタイプのやつ。

4:トリマー加工

ベアリング付ビット。倣い加工に必須のトリマービット。テンプレートビットとも呼ばれる。ビットの根元側にベアリングがついているタイプ。

ベアリング付きビットで加工するのが基本。テンプレートビットとも呼ばれる。

ベアリング付きビットが無くても、大丈夫。

トリマーに付属するテンプレートガイドを使っても可能だ。

テンプレートガイドは型よりも約2mm大きく加工されることを考慮しなくてはいけないけど。

個人的にはベアリング付ビットをおすすめする。倣い加工以外にもめちゃくちゃ役に立つ。

でもマキタのテンプレートガイドは格安なので、こっちも捨てがたい。


テンプレートビットを使う方法。型(テンプレート)にベアリングが当たることで材料の余分な分がトリミングされる。

上の写真では「上側の板が型」「下側の板が加工する材料」になる。

テンプレートビットのベアリング部分が型に接触することで、ビットが型に沿って移動してくれる。

ビットの刃は型よりも内側にはいけないので、型からはみ出た材料の余分な部分だけを削ってくれるのだ

簡単に型通りの材料に加工できてしまう。

注意点としてはトリマーをしっかり固定して、傾かないようにしよう。

トリマーが傾いてしまうと、型の内側まで加工したり、型自身も削れてしまうからだ。

型の厚み3mmと薄いのでけっこう加工が安定しなかった。最低5mmは欲しいところ。


倣い加工後の写真。型通りにコピーできていることが分かる。

倣い加工後の画像。

型通りにきれいに加工できていることが分かると思う。

型さえあれば簡単にコピペができるすごい便利な技術なのでぜひ挑戦してほしい。

型の材料 合板、MDF

型は合板、MDFあたりがおすすめ。厚みは5~10mm

薄いと加工が安定しないし、型も曲がりやすくなる。

厚すぎるのは型の製作と保管が大変だから。

個人的にはベニアと呼ばれたりするシナ合板、ラワン合板を使うことが多い。

無垢材はおすすめしない。型にするには高いし、曲がりやすいから。

作り方の手順

まずは合板に型となる形に線を引こう。

そして荒くカットして合板を切り出す。

できれば引いた線+2mm以下のサイズが望ましい。

おおよその荒カットができたら、あとはひたすらサンディング。人力だ。

合板に引いた線通りに丁寧にサンディングしよう。

単純な円形の型であれば、トリマーのサークルカットで制作できるので、ぜひこの記事を参考にしてほしい。

僕は円形のテンプレートは全部トリマーで作っている。

型は塗装をおすすめ

色は何でもいいのでワックスなどで両面を塗装しておこう。

大切な型が湿気などで曲がってしまうことを防ぐためだ。

あとはトリマーの滑りをよくすることもできる。

型(テンプレート)さえあれば、同じ形状に簡単に加工できてしまうのが倣い加工だ。

トリマーでトップレベルに使う加工だと思う。

複雑なジグや高い道具も必要としないので、ぜひチャレンジしてほしい。