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【LEDテープライト】簡単はんだ付けで自由な配線を手に入れる

LEDテープライトを上手にはんだ付けする方法を詳しく解説。初心者でも簡単にきれいにはんだ付けするためのやり方を工具も含めて解説。

自由度なら、はんだ付け一択

コネクタの手軽さは魅力的だけど、自由度に配線したいならはんだ付け一択になる。

しかもコネクタも接触不良を修正するために、はんだ付けが必要だったりする。

だけど、みんな敬遠しがちな、悲しきモンスターはんだ付け。

なので、今回はLEDテープライトの簡単なはんだ付けについて説明して行こうと思う。

はんだ付けって簡単なんやで

はんだ不要なコネクタ接続は別の記事で解説してるので興味があれば読んでほしい。

はんだごての選び方はこの記事を読んでほしい。


必ず守ってほしいこと

・コンセントから電源を必ず抜くこと

・機器の電源をOFFにすること

安全第一

LEDテープライトに電源が接続されていないことを確認しよう。


LEDテープ+LEDテープのはんだ付け

1.LEDテープライトを切る

LEDテープライトを切断するときは必ずハサミのマークがある個所を切断しよう。

必ずLEDテープライトは「ハサミマーク」のある場所で切断しよう。

銅箔の端子が小さくなるとはんだ付けの難易度が爆上がりする。

防水加工されたLEDテープライトの場合は、樹脂コーティングされた部分をカッターで削って、銅箔部分が露出するようにしよう。


2.リード線を用意する

リード線AWG24の外観。6色セットでシリコン被覆なので加工しやすい。爪で被覆をちぎることができる。

LEDテープライト間を接続するリード線を用意しよう。

リード線の長さに特に制限はないけど、太さには制限があるので注意してほしい。

LEDをたくさん光らせるには大きな電流が必要。

そして、大きな電流を流すには太いリード線が必要になるからだ。

太さはAWG20(0.5sq)あれば大丈夫

配線するLEDテープライトが2m(LED30個/m)の場合、リード線は太さAWG20(=0.5sqスケア)あれば十分な電流マージンがあるので安心だ。(流れる電流max3A、AWG20許容電流11A)

流せる電流に十分なマージンがないとリード線が発熱するので、できれば太い配線を使おう。

  • 太さ AWG20(0.5sq)あれば安心 (LEDテープライト2m=LED60個の場合)
  • 太さ AWG24(0.2sq)ならLEDテープライト1m以下
  • 長さは特に制限なし(2m以下くらいを推奨)
  • リード線の色は識別できればなんでもOK
  • 芯線は【より線】を選ぶ(細い線がたくさん集まったやつ)

オススメのリード線はこれ。シリコン被覆で加工がめちゃくちゃ簡単。

抜群の加工性と柔軟性

シリコンは耐熱性も高いので、はんだ付けで被覆が溶けない。


3.リード線の被覆を剥く

リード線の被覆を剥く。先端5㎜くらいの被覆をワイヤストリッパーで処理する。

リード線の被覆を5mmほどはぎ取って、芯線を露出させる。

カッターで軽く切れ目を入れて、被覆をねじるように引っ張れば簡単に剥くことができる。

キレイに確実に被覆の処理をするならワイヤストリッパーを使おう

今後も配線処理をするなら必須になる工具だ。

ヒヨコが使っているのはこれ。マジで万能。

どんな太さにも対応 手も疲れない

プロの電気工事士も愛用する便利なワイヤストリッパーだ。

エンジニアのPAW-01

おすすめのワイヤストリッパー。エンジニアのPAW-01。電気工事士みたいなプロも使っている。

4.リード線の芯線をねじる

リード線の芯線をねじってはんだ付けしやすくした状態。

芯線が散らばらないようにねじっておこう。

芯線をねじらずにはんだ付けするとバラけた状態になってしまう。


5.リード線を予備はんだする

リード線をはんだ付けする

ねじった芯線に予備はんだ。

予備はんだすることで、リード線とLEDテープの銅箔のはんだ付けが格段に簡単になる。

【半田ごて】で【はんだ】を溶かしつつ、はんだごてを迎えに行くように【リード線】に近づける感じ。

この一連の工程を2秒以内で行おう。半田ごてを当てる時間が長いと、リード線の被覆が溶けたり、はんだがデコボコになって、うまくくっつかない(合金化できない)状態になってしまう。

うまくいかない人は、リード線をクリップで固定してやろう。

断然やりやすい

フレキシブルアームと呼ばれる工具がおすすめ

はんだ付けに役立つフレキシブルアーム。拡大鏡がついている商品がおすすめ。

写真のような土台ありが使いやすいけど、ちょっと高いので安めの机にクランプするタイプでもいい。

もしフレキシブルアームを買うなら、

拡大鏡付きをおすすめする

表面実装のマイコンなんかをたくさん実装するときに役に立つ。

たくさんのマイコンをはんだ付けすると、眼精疲労がやばくて頭痛に1日中苦しむことになる。

この拡大鏡があるだけで、眼精疲労を押させることができるんだよね。


6.銅箔端子にも予備はんだ

LEDテープライトの端子を予備はんだする。

切断したLEDテープの銅箔部分にも予備はんだしておこう。


7.LEDテープライトとリード線をはんだ付け

LEDテープライトとリード線をはんだ付けする。
LEDテープライトにはんだ付けが終わった状態。隣同士がショートしないように気を付ける。

隣同士の端子が接触しないように注意。

LEDテープライトのはんだ付けはピカピカに光っている状態がいいはんだの状態。

はんだがピカピカしている状態がGOOD。

はんだに熱を与えすぎると、デコボコで表面も鈍くくすんだ色になる。

その状態をイモ半田といって、接触不良の原因となるので注意しよう。

8.収縮チューブを2本リード線に入れる

収縮チューブを2本リード線に通しておく。

はんだ付け部分の保護のために収縮チューブを被せる。

半田ごての太い部分を収縮チューブに近づけると、縮んでくれる。

当てすぎてリード線やLEDテープライトが溶けないように注意。

収縮チューブをはんだごての熱で収縮させる。周りのLEDなどが溶けないように注意。

この時に収縮させるのは1本だけで、もう片方はリード線に通したままにしておこう。

反対側のLEDテープライトをはんだ付けした後に収縮させるため。

少量であればホームセンターで売っているけど、かなり割高なのでネットで買うのをおすすめする。

おすすめは収縮率の高いタイプだ。収縮率が高いほうが、リード線をきゅっと締めてくれるので外れにくくなる。

おすすめの収縮チューブセット。収縮率の高いチューブを選ぼう。

色はなんでもいいよ いろんな径があるセット品がおすすめ。


注意点

切る場所

LEDテープライトのマルチカラータイプは切り取り線が4本線。

必ずハサミマーク】のある場所を切ること

【ハサミマーク】がないところを切ってしまうと、はんだ付けできなくなる。

配線間違い

配線を間違えるとLEDテープライトと電源が故障する可能性があるので注意してほしい。

LEDテープライトの切断部分に「+5V」「G」などの印があるので、同じ端子を接続しよう。

単色LEDテープライトの切断部分。

ダイソーなどの単色LEDテープライトには【+5V】などの印がないため、ハサミの向きを確認して配線しよう。

まとめ

はんだ付けは敬遠されがちなんだけど、けっこう簡単にできる作業。

LEDテープライトを自由に設置するには必須な作業なので、ぜひみんなもやってみてほしい。