目次
のこぎりの「アサリ」って何？
基本的にのこぎりの刃には【アサリ】がある。
【アサリ無し】ののこぎりもあるけど、まずはアサリには何の意味があるのか？を見ていこう。
アサリがあるメリットは？
まず、「アサリ」というのはのこぎりの刃先が左右に交互に開いている状態のこと。
このアサリがあることで
木材を【楽に早く】切ることができる
なぜかと言うと、
- 木材を切る幅が広がる
- おが屑を外に排出してくれる
アサリが有るとのこぎりの板厚より少し大きな幅で木材を切ることができる。そうすると、のこぎりの摩擦抵抗が小さくなり楽に動かすことができる。
また、刃先が左右に分かれているので、おが屑が外に排出しやすくなっている。
この違いで、切れ味や切りやすさが大きく変わってくる。
木が反っても切りやすい
のこぎりを切っているときに急に動かしにくくなることない？
木は切っている最中にも反ってくる。切断面が締まってのこぎりが木材に挟まってしまう。
アサリで切れ幅を大きくすることで、これも予防してくれる。
木の反り方向は木表木裏でかなり違うので気を付けよう。
では、アサリがあったほうがいいのか？っていうとそうじゃないときもある。
アサリ有りの使いどころ
DIYでは基本アサリ有りを使うよ
✔ DIY全般
✔ 早く切る、ザクザク切る
✔ 多少切断面が荒くてもいい
アサリがあると早くザクザク切れる。なのでDIYでは基本的にアサリ有りを使う。
だけど、切断面は少し荒くなるので、目に見える表面側を加工するときにはちょっと使いたくない。
そんな時には【アサリ無し】を使う。
アサリ無しの使いどころ
アサリが無いので、のこぎりを薄くできる。なので
✔ ダボ埋め（埋木）
✔ きれいに切る
✔ 細かい造作
に最適。
ダボ埋め（埋木）にアサリ無しのこぎりが必須
ダボ埋め（埋木）に必須
ビス留めを隠したいときに多用するダボ埋め。
このダボ埋めで【アサリ無し】ののこぎりが必須になる。
- ノコ幅が薄いので、曲げることができる
- キレイに仕上がる
アサリが無いので、木の表面を傷つけることなくダボや木栓だけを切断できキレイに仕上げることができる。
アサリ有りでダボを切ると、ダボ回りも削れて傷だらけになる。
サンドペーパーやサンダーでもリカバリーできないくらいの深い傷だ。
なのでダボ埋めするときは必ずアサリ無しを使おう。
おすすめのこぎり
アサリ有り、無しのどちらを先に買うべきか？
どちらか１本だけであれば【アサリ有り】のこぎりをおすすめする。
ダボ埋めにアサリ無しは必須だけど、使用頻度はそこまで高くないからだ。
と言いつつも、僕はアサリ無しの使用頻度のほうが高い。ザクザク切るときは電動丸ノコを使うし、小物雑貨を作ることが多く仕上がりをきれいにしたいからだ。
なので、自分の使用頻度を考慮して選んでほしい。
でも正直２本は持っておいたほうがいい。僕は５本持っている。
アサリ有りのおすすめ
アサリ無しのおすすめ
のこぎりの選び方、まっすぐ切る工具は別の記事にしているよ。
まとめ
のこぎりのあさりについて、違いや使い分けを解説してみた。
✅ ざっくり切るなら「あさりあり」
✅ 仕上げをキレイにするなら「あさりなし」
✅ 埋木の処理には「あさりなし」がおすすめ
自分の作業内容に合わせて、ピッタリなのこぎりを選んでみよう。
