DIY電動工具のバッテリー選び

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【DIY初心者向け】電動工具のバッテリーの選び方|電圧・容量と考え方

DIYの電動工具のバッテリー選びは意外と悩みどころ。

「電圧?容量?なにそれ?」

「大きいほうがいいの?」

電動工具選びに失敗したくないDIYerはたくさんいると思う。僕もそうだった。

今回は、初心者の方でも失敗しない電動工具バッテリーの選び方を、やさしく解説していこうと思う。


数値が大きいほど良い、、、とは限らない

マキタバッテリー18V6Ah

電動工具のバッテリーには、【電圧】【容量】【出力】などの数値がある。

DIYにおいて、この数字が大きいほど良いのかと言うと、そんなことはなくて、適材適所がしっかりある。

電動工具の種類、使用目的、使用頻度で選ぶべき数値は違ってくるので焦らずにじっくり選んでほしい。


電動工具のバッテリーの要素

バッテリーの種類で差がある要素

  • パワーの違い
  • バッテリー容量の違い
  • 汎用性
  • 軽さ

バッテリー選びで今後のDIY生活のQOLに大きな違いが出てくる。

これからDIYを始めるビギナーの方はしっかり目的に沿って選んでほしい。

では具体的にどんな違いがあるのか見ていこう。


バッテリー選びの基本:電圧(V)・容量(Ah)・出力(W)

電力

電圧(V):ボルト

電気を押し流す力 圧力のようなもの

電動工具のパワーに影響するのが電圧V(ボルト)。

この電圧が大きいほど、高トルクのモーターを回すことができるので、電動工具のパワーも大きい傾向になる。

なので電圧が大きいほど、電動工具の加工が「速く」「楽に」なる。

電圧の大きさは10.8V、14.4V、18Vがメジャーどころ。36V、40Vもあるけどプロ向きのハイエンド機用だ。

容量(Ah):アンペアアワー

流せる電流量 スタミナのようなもの

流せる電流の容量Ah(アンペアアワー)。

この容量が大きいほど、1回の充電で電動工具を使える時間が長くなる

その代わりバッテリーのサイズも大きく、重く、高価になる。

容量Ahの大きさはメーカーでバラバラ。

出力(W):ワット

電力出力 パワー

瞬間的に出力できる電力を表すW(ワット)。本来はこの値が大きいほどパワーがあることを意味している。

バッテリーの仕様に記載されているけど、正直このワット数は気にしなくてもいい

電動工具のワット数がバッテリーのワット数の範囲内であればOK。

DIYでは電気代の計算をするときくらいしか使わない。まあ使わない。


DIYに最適なバッテリーは?

ウーバマンの18Vバッテリーの外観。リーズナブルでマキタバッテリーの半額程度だ。

でかいバッテリーが一番いいの?、、、となりそうなんだけど、そんなことはない。

36Vのハイパワーが過剰な電動工具もあるし、軽く取り回しを重視して容量の小さいほうがいい場合もある。

ではどんな選び方がいいのかを紹介していく。

選び方1:電圧V

まずは電圧の大きさでバッテリーを選ぼう

なぜかと言うと、バッテリー電圧の大きさごとに電動工具のラインナップが違うからだ。

10.8V、14.4V、18V、36V、40Vで電動工具はシリーズ化されている。

なので使いたい電動工具がどのシリーズかチェックしよう。

ざっくりとした電圧ごとのイメージはこんな感じ。

10.8V :軽作業、家具の組み立て

14.4V :DIY向け、軽量、小回り

18V  :DIY向け、バランス良し

36V、40V :プロ向け、ハイエンド機

バッテリーは電圧が同じなら共用できる

例外を除き、バッテリー電圧が同じ電動工具であれば、バッテリーを共用できる。

なので18Vバッテリー1個で複数の18V電動工具で使いまわすことも可能。

逆に電圧が違うと使えないので注意が必要。18Vバッテリーを14.4V電動工具に使えないし、その逆も使えない。

18Vシリーズの電動工具のラインナップが豊富。

DIYであれば、10.8V、14.4V、18Vが選択肢になると思う。その中でも18Vがメインどころで、どのメーカーも18V電動工具のラインナップが豊富。

DIYを長く続けるなら、18Vを選ぶのが一番無難だと思う。

電動ドリル、インパクトは14.4Vもあり

ドリルドライバ、インパクトドライバは14.4Vがかなり使いやすい。

両者にはそこまで大きなパワーを必要としない。DIYレベルであれば14.4Vでも十分な性能だ。

14.4Vシリーズは軽く取り回しが良いので使いやすい。

丸ノコは18V以上がオススメ

丸ノコはパワーがあったほうが断然いい。切断スピードが段違い。

最低限18Vは必要だと思う。僕は硬い広葉樹の加工のために36Vシリーズを使っている。

選び方2:容量Ahで選ぶ

DIYでは大きいのは不要

電圧Vが決まったら次は容量Ahで選ぶことになる。容量Ahも大きいほどいいかと言うとそんなこともない

DIYであれば、ビスを1日に500本も打つことはないと思う。少なくとも僕はMAXでも100本くらい。

プロが現場で1日中ハードに使うなら6Ahの大容量でもいいと思うけど、DIYでは過剰な容量だ。

DIYには3Ah以下で十分

軽めの3Ah以下が取り回しがよくておすすめ。特にドリルドライバでは「軽く取り回しいが良い」ことは優先順位が高い。

使いやすさが段違いだ。


バッテリー電圧は統一したほうがいい?

電圧

コストの面から見ると「統一したほうがいい」。充電器も複数買う必要があるし場所も取るしね。

DIY入門用としては18Vシリーズが一番無難だと思う。DIY向け、プロ向けも18Vが最も多く、一番流通しているので値段も14.4Vとあまり変わらない。

容量Ahで値段はだいぶ変わるけどね。

最終的には欲しい電動工具で2種類くらいのバッテリーを使うことになる。僕は36V、18Vの2種を使っている。

インパクトは14.4Vでもよかったかなと思う。さらに小さい10.8Vもありだと思っている。


まとめ:迷ったら18Vがおすすめ

バッテリー電圧18V、3Ah前後のバッテリーであれば、後々後悔することはない。

DIYを続けるとバッテリーは複数個必要になってくる。

ドリルドライバやインパクトにはバッテリーをつけっぱなしにするので、ドリルドライバ専用と割り切れば、いくらでも就職先はある。

汎用性の高い18Vバッテリーであれば、腐ることはない。

なので最初は18Vバッテリーがおすすめだ。