ハンドテスターの使い方と選び方を紹介

広告

【初心者におすすめ】ハンドテスターの選び方、使い方

ハンドテスターの呼び方

  • テスター
  • ハンドテスター
  • デジタルマルチメーター
  • デジボル(デジタルボリューム)
  • 回路計
デジタルマルチメーターの外観
ハンドテスターの外観

ハンドテスターには、年代、地域、業種で呼び方がさまざまある。主流はテスター、ハンドテスター、デジタルマルチメーター。

個人的には「テスター」「デジボル」になじみがあるかな。
マルチメーターと言われると、旧アジレント(現キーサイト)の34401Aなどの高精度測定器が頭に浮かぶ。4端子測定やGP-IBなどがあるやつ。めちゃ高い。30万円くらいする。でも校正に使えるくらいハイスペック。

マルチメーター 34401A

ハンドテスターの使いどころ

電圧V、電流I、抵抗Rの測定に使う

基本的に回路や電源の電圧、電流、抵抗値の測定にハンドテスターを使う。

ハンドテスターが測定するときの印加電圧は小さいので、電気回路や配線の導通確認に向いている。

具体的なDIYでの使い方はこんな感じ

  • コンセントの電圧チェック
  • 電池の残量チェック
  • 車のバッテリーチェック
  • 電子工作の配線、実装確認

絶縁抵抗計(メガー)との違い

hioki絶縁抵抗計IR4051の外観

ハンドテスターは測定時の印加電圧が低い。

絶縁抵抗計(メガー)は測定時の印加電圧が高い。

端子間や配線間の絶縁抵抗、接地抵抗には測定時に高い電圧を要するのでハンドテスターは使えない。絶縁抵抗計(メガー)、接地抵抗計(アーステスター)を使おう。

逆に絶縁抵抗計(メガー)で電子回路の抵抗を測ろうとすると、電子部品が壊れるので注意しよう。

メガーは瞬間的に測定電圧DC500Vに達するので、電子部品は一発で故障する。


ハンドテスターの主なメーカー

有名どころを使おう

ハンドテスターは有名どころを使おう。日本は優れた測定機器のメーカーがたくさんあるので、価格も安く入手性もいい。校正もできる。
よくわからない無名の海外メーカーを使うのはお勧めしない。マジですぐに壊れる。

  • HIOKI(日置電機)
  • サンワ電気計器(SANWA)
  • 共立電気計器(KYORITSU)
  • オーム電機(OHM)
  • フルーク(FLUKE)

HIKOKI(日置電機)

超有名。老舗の定番メーカー。ハンドテスターを始めとする計測機器全般の日本メーカー。
プリント基板やマザーボードなどの産業機器用高精度オープンショート測定機器なども作っている。

企業で使われる測定器のシェアはかなり大きい。おそらくシェアNo1
HIKOKIのテスターを買っておけば安心だ。

サンワ電気計器(SANWA)

ハンドテスターと言えばSANWA。アマチュア~プロまで幅広く使われている日本のテスターメーカー。

ハンドテスターだけなら先述のHIOKIと並んでトップシェアだと思う。

昔から初心者向け~プロ向けのラインナップが豊富。そのためか、学校や訓練所で人気のメーカーさんってイメージだ。

共立電気計器(KYORITSU)

プロの現場向けが中心の日本メーカー。クランプメーターのイメージが強い。DIYで使える機器は少なめ。
信頼できるメーカーさんなので、選んでも失敗することはないと思う。

オーム電機(OHM)

初心者向けの低価格帯のハンドテスターに強い日本メーカー。ホームセンターの取り扱いも多く入手性が良い。

DIYレベルなら十分な性能のハンドテスターを低価格で提供してくれるメーカーさんってイメージだ。

家庭用DIY向けテスターならおすすめしたいメーカーさん。

フルーク(FLUKE)

世界NO1シェアの海外メーカー。信頼と実績あるメーカーだけど、値段が高い。3倍くらいする。
企業向けで、DIYで選ぶことはないと思う。


ハンドテスターの機能

電圧、抵抗測定が使用率の95%以上

電圧測定 V(使用頻度:非常によく使う

どの業界、業種でも使用頻度が高い機能が電圧測定。交流電圧AC、直流電圧DCともによく使う。

設備の電源はAC、機器の電源・バッテリー・電池はDCなどなど。混在しているのでAC/DCともによく使う。

ハンドテスターのACモード、DCモードともにテスター内部に電流はほとんど流れないので、モードを間違えても故障することはない。DCモードでAC200V端子を測ろうとしても壊れることはない。逆も同様。変な測定値が出るだけだ。

ハンドテスターの種類によっては、自動でAC/DCを識別して測定する製品もある。

電流測定 I(使用頻度:とても低い)

使わない人は一生使わない電流測定モード。電流測定できないハンドテスターもある。

4-20mA電流出力の確認、電圧ではわからない箇所の電源確認などに使う。
またはクランプメーターで測れない小さい電流を測定ときに使う。

電流測定は、電圧測定と違って、回路間にテスターを入れて測定する。ハンドテスターのプローブ端子も電圧測定とは違うので注意しよう。

また、測定原理上、電流がたくさん流れる構造なので、電流出力モードで電源電圧を測るとショートする。ハンドテスターのヒューズが切れるか、電源のブレーカーが落ちる。ヒューズは数百円で交換できるけど、制御盤のブレーカーを落としたらめちゃくちゃ怒られるので注意してほしい。

共用のハンドテスターを使うときは必ずプローブの端子位置を確認しよう

僕は必ず確認している。

抵抗測定 R(使用頻度:低い)

電気の通りやすさ、通りにくさを測るモード。

ピーピーなってくれる【導通モード】があるので、抵抗測定は使わない人もいると思う。

電子回路ではよく使う機能だ。抵抗のカラーコードを読むのがめんどくさいときなど。チップ抵抗も小さい奴は表示が見えないので抵抗を測ることが多い。

導通チェック(使用頻度:高い

電圧測定に次いで使用頻度の高い導通チェックモード。導通(ショート)確認でピーピーなってくれるモードだ。

配線チェックや導通チェックでみんなお世話になる。
導通チェックのモードでは正確な抵抗値は測定できないので、抵抗値を測りたいときは抵抗測定モードに切り替えよう。

周波数 Hz(使用頻度:非常に低い)

電気の周波数を測定するモード。めったに使うことはない。電源の周波数を測るくらいかな?

静電容量 C(使用頻度:非常に低い)

コンデンサの静電容量(キャパシタンス)を測定するモード。使うことはめったにないと思う。
精度的にも微妙だし、プローブ間の浮遊容量もあるので、大きいコンデンサのざっくりした測定用だ。

ダイオード D(使用頻度:非常に低い)

ダイオードの順電圧を測定するモード。ダイオードの向きや壊れていないかを確認する。
輝度の高いLEDなどはそこそこの順電流を要するので、ハンドテスターでは測定できなかったりする。

トランジスターチェック hfb(使用頻度:非常に低い)

現在のハンドテスターではほとんど見ない機能。トランジスタの電流増幅率をチェックできる。しかも挿入型(ディスクリート)だけ。挿入部品のトランジスタはずいぶん前に淘汰されたので、使用頻度はないと思ってもいい。


デジタル・アナログ どっちがいいの?

ハンドテスターのデジタル表示

デジタルを選ぼう

ハンドテスターにはデジタルとアナログ式がある。デジタル式は液晶表示で、アナログは昔ながらの針が動くやつ。

ほとんどの現場ではデジタル式が使われている。ハンドテスターはデジタルを選んで問題ない

アナログ式のメリット

メガーのアナログ表示

ではアナログ式にメリットはないのか?というと、そんなことはない。

アナログ式は微妙な変化や値の安定具合が分かりやすいという特徴がある。

針がびよんびよんと安定しない場合に「ん?なんか様子がおかしいな?」「もうちょっと詳しく調べよう」となる。

デジタル式でも値がぶれるけど、アナログ式のほうがより発見しやすくなる。なので企業によってはアナログ式も1台は保有する規定があったりする。

そんな小さな違いの発見が大事なシーンではアナログ式がまだまだ現役だったりする。
そう、絶縁抵抗計(メガー)だ。メガーはまだアナログ式が現役で活躍している。


おすすめハンドテスター

コスパ最強: オーム(OHM) TST-KJ830 

オーム電機公式より引用

DIYレベルなら十二分な性能で、1,700円というリーズナブルな価格のオーム電機のTST-LJ830。
掴みやすいワニ口クリップもついている。めちゃくちゃお得。

コスパ重視ならこれ一択でいいと思う。
難点は測定レンジが自動じゃないので、レンジ切替がめんどくさいくらいだ。

家庭用、DIY用におすすめ:AstroAI 4000カウント

AstroAI テスター 4000カウント

僕が使っているAstroAIのハンドテスター4000カウントシリーズ。AstroAIはアメリカの低価格帯テスターメーカー。

国内の上位機種に比べると分解能は低いけど、2,000円台とリーズナブルで個人で使う分には十分な性能だ。

測定レンジは自動切換えなので、使い勝手もいい。電子工作に使っており、今のところ不満はない。

非接触の電圧測定モードもあって、コンセントや配線の通電チェックが安全に行える。

ポケットに入る小ささ:HIOKI(日置)カードハイテスター3244-60

HIOKI カード型ハイテスター 3244-60

プロも使っているHIOKIのカードハイテスター。ポケットに入るくらい小さい。機能はシンプルで扱いやすい。
だけど十分な性能を持つ人気のハンドテスターだ。4,000円台と手ごろな値段なのも人気な理由だ。
モード切替のトグルスイッチが操作しやすく、やはりトップメーカーは細かなところまで品質が高いと実感する。

電子工作におすすめ:サンワ デジタルマルチメーターPM-3

サンワデジタルマルチメーターPM-3

個人的なおすすめ

こちらもポケットに入るサイズの小さいカード型ハンドテスター。しかも多機能。

電子工作向きでキャパシタンス測定、ダイオード測定機能がある。さらに周波数やデューティー比も測定できる。
値段は4,600円くらいで、HIKOKIより200円くらい高い。でも多機能。

僕が次買うならこれを買うと思う。

高性能を長く使うなら:サンワ デジタルマルチメーターPC7000

サンワデジタルマルチメーターPC7000

分解能や精度は今まで紹介した製品より数段上。値段も数段上。3万以上する。高精度を長く使いたいならこのレベルのハンドテスターが必要になる。仕事で使うなら校正が必要になるし、分解能も必要になる。パソコンと通信してデータロガー的な使い方もできるハイスペック機だ。

難点は本体価格のと校正の料金が高いこと。個人が趣味で使うにはちょっと不向きだ。

僕は中古で買ったけど、正直DIYでは持て余す性能だ。


まとめ

-ハウツー