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パイン集成材のメリット・デメリット【テーブル、棚板に人気な理由】

パイン集成材のメリット、デメリットを詳しく紹介。 ホームセンターで売っている集成材と言えばパイン。ラジアタパイン、メルクシパイン、ノースパイン。3種あるけど特徴と最適な使い方が分かりにくい。そんなDIY初心者に向けてメリットデメリットを詳しく解説している。

ホームセンターでテーブル天板や棚板を探すと必ず見つかるのが【パイン集成材】。

見た目と加工性が良く、扱いやすい素材としてDIYyerに人気の木材。

テーブル天板としてかなりの採用率を誇っている材料だ。

パイン集成材でも【ラジアタ】【メルクシ】【ノース】って種類があるんだよね。

今回はそのパイン集成材の特徴・メリット・デメリットについて詳しく解説しようと思う。

ラジアタパインはいいぞ、、、

(ラジアタパインいいぞおじさん)

パインとは?

ラジアタパイン集成材の表面。集成材は表面がなだらかで凹凸がない

パイン=松。針葉樹の代名詞のような樹種で、2x4などで人気のspfの【p】もパインを意味している。

パインは成長が早く、軽くて柔らく加工性の良い木材に分類される。

針葉樹なので耐久性、耐水性は高くない。

DIY初心者にも扱いやすい材料として、テーブル、棚、家具作りに幅広く使用されている。

パインの種類は主に次の3種類。個人的にはラジアタパインがきれいなので好き。

ラジアタパイン

ラジアタパイン集成材の木目ラジアタ、メルクシ、ノースパインの3種がある。特徴を解説。
  • 無塗装できれいな白い木肌
  • 塗装するとバームクーヘンのような美味しそうな薄黄
  • 仕上がりは美しく、手触りもいい
  • 油分が少ないので塗装が容易

メルクシパイン

メルクシパインの木目。少し赤みがかった木目。塗装ができないのでテーブルには不向き。
  • 赤松と似た特徴
  • すこし赤褐色~黄褐色
  • 油分が多いので塗装が難しい。特に着色はムラになりやすい。
  • 木肌はラジアタパインに比べて少し粗い

ノースパイン(赤松)

ノースパインの木肌、木目。木肌は細かいが、塗装が困難。耐久性が無いので長期間使うテーブルなどには向かない
  • 赤松。木目が細か目。
  • 角材でよく売られている。集成材はあまり見ない。
  • 油分が多いので塗装が難しい。特に着色はムラになりやすい。
  • 木肌はラジアタパインに比べて少し粗い

正直、色味くらいしか見分けはつかない

パイン集成材のメリット

パイン集成材のメリットを紹介。加工性が良く、入手性が優秀なところがポイント。
  • リーズナブル
  • ホームセンターで手に入る
  • 加工性が良い
  • 無垢に比べて反り曲がりが少ない
  • ラジアタパインは木肌が良い

リーズナブル、入手性良し

集成材では一番リーズナブルなのでテーブルや棚板として人気だ。

ほとんどのホームセンターでラジアタorメルクシパイン集成材は取り扱っているので入手しやすい。

加工性良し

柔らかめの樹種なので加工しやすく、手ノコでも切ることができる。

でも集成材を手ノコで切るのはやめておこう。後悔するぞ。(した)

まっすくキレイに切りたいのならホームセンターで切ってもらおう。マジで。

上の写真はカインズの木材カットサービスで切ってもらったテーブル天板だ。

詳しくは記事にしている。

反り、曲がりが少ない

集成材全般に言えることなんだけど、無垢に比べて反り曲がりが格段に少ない。

木の表、裏を交互に組み合わせているので、お互いが引っ張り合って曲がりにくくなっている。

まあ、片面だけ塗装したり、水を掛けたりするとびっくりするくらい曲がるけど。

北欧家具をイメージさせる白さ

北欧家具を思わせる色差を持つラジアタパイン。無塗装なら清潔感のある白さがある。

ラジアタパインは無塗装なら清潔感のある白い木肌をしている。

まるでみんな大好き北欧家具をイメージさせるかのような色味だ。

この清潔感のある白が好きで無塗装で使う人もいる。

清潔感のある白は人気


パイン集成材のデメリット

針葉樹の特性がデメリットそのままになる

耐久性が低い

針葉樹なので柔らかく、キズが付きやすい。耐久性は低めだ。

僕は5年ほど作業台としてラジアタパイン集成材を使っていて、ところどころ凹みや小さなキズができている。

遠目からは全く見えないけどね。

屋外使用には不向き

パイン材は耐水性、耐候性、耐虫性に欠けるため、屋外での使用は適していない。屋外家具やデッキ材としては不向きだ。

メルクシ、ノースパインは塗装に不向き

ラジアタパインは大丈夫だけど、メルクシとノースパインは塗装に不向き。

油分が多い木材なので着色するとまだら模様のようになってしまう。

僕も経験があるんだけど、塗装の染み込みやすさにかなりの差がある。

着色は特に不向き


テーブル天板に使うなら?

ラジアタパイン集成材をテーブル天板に使ったテーブルDIY[。脚はspf、幕板はホワイトウッド。
ラジアタパイン集成材のテーブル天板。全体写真。5年たっても木目が美しく、キズやコップの輪ジミもない。

ラジアタパイン集成材がオススメ

無塗装で白いテーブルとして使うのもカッコいい

塗装して高級感のあるツヤとシルク肌を手に入れるのもいい

下の写真はラジアタパイン天板の塗装前後の比較になる。

ラジアタパインのテーブル天板。無塗装なら生地の白さを活かせる。北欧風家具にピッタリだ。
5年使用したテーブルの天板。ラジアタパイン集成材の天板。反りや曲がりなく、コップの輪ジミもない。

5年使用した現在の写真。天面は5年たっても輪ジミひとつなく、ツルスベのシルク肌だ。

今思うともうちょっと角をきれいにサンディングしておけばよかったかな。

テーブルとして長年使うなら美観の保持性、耐水性、メンテンナス性の面から見て塗装することをオススメする。

生地の白さもかっこいんだけど、やっぱりコップの輪ジミや水滴のシミが目立ってきちゃう。

なので塗装しやすいラジアタパイン集成材がおすすめだ。

個人的には塗装することをオススメする


塗装するなら?

オイルフィニッシュがおすすめ

上の写真はすべて【アルドボス】を使って4回重ね塗りしたラジアタパイン集成材になる。

頬ずりしたくなるようなシルク肌コップの輪ジミができない防水性鈍く高級感のある艶を手に入れることができた。

アルドボスは食器や幼児のおもちゃにも使える安心安全の塗料なので、食事用テーブルにも最適。

塗り方も紹介しているので興味があれば読んでほしい。

針葉樹には【メルドス】のほうが適しているらしい。使ったことないけど。

テーブル天板やイスを除いて、針葉樹はワックスで済ますことが多いからね。


パイン集成材の購入方法

基本的には下の2つの方法になる。

1.ホームセンター(カインズ)

ホームセンターのカインズさんはインターネットでカットサイズを指定できちゃう。

この利便性の良さからカインズを推したい。

僕は初心者の頃に900x600テーブル、300x600サイドテーブルの天板+棚板をカットしてもらった。

集成材の費用込みで1万円。安い。

カインズ好き

2.ネット通販(マルトクショップ)

木材ネット通販の王者マルトクショップさん。

広葉樹だけでなく針葉樹の集成材も扱っていて指定の厚み、サイズにカットしてくれる。

ホームセンターで買うのと値段は遜色ない。送料がちょっと高くつくけど。

厚みとサイズにこだわりがあるならマルトクショップさん一択だ。

リンクを貼っておくのでぜひ見てほしい。

マルトクショップ 公式サイト

マルトクショップさんで天板を買って、アイアンの脚を買えば簡単にテーブルが完成する。


ライバルはアカシア集成材?

色味が全然違うので好みで選ぶことになる。

アカシアはちょっとお高めだけど、妖しい色味がエキゾチックだ。

アカシアの木目。エキゾチックな木目、色合いをしている。ホームセンターで購入できる数少ない広葉樹だ。テーブル天板にもおすすめできる素材。

まとめ

パイン集成材は、DIY初心者にも扱いやすく、テーブルや棚などの室内用家具に最適な木材。

特にラジアタパインは、塗装によって美しい仕上がりが得られるため、初めてのテーブルDIYにぴっだりだ。

僕も最初はラジアタパインを使った。

5年経過した今もお気に入りのテーブルになっている。最高の手触りと艶を保持している。