コーススレッド、スリムビス、木ねじは、DIYでは必ず扱うことになるビスだ。
しかし、ビスの長さや太さをどのように選ぶべきか迷うことも多いと思う。
どんな長さ、どれくらいの太さが最適なの?
今回はDIYでよく使われるビスの長さとその選び方について詳しく見ていこうと思う。
木工ビスの最適な長さ
- 相手側の木材に+20mm以上食い込むこと
- もしくは取付側の木材の2倍の厚さ
【ビスの長さ=取付木材の厚さ+20mm以上】でOK
ビスの長さを決める際には、相手側の木材にどれくらい食い込むかを目安にしよう。
一般的には、ビスが木材に20mm以上食い込むことが理想とされている。
この基準さえ覚えていたら、どのビスを選べばいいか分かりやすくなる。
取付側の厚みが30mmくらいある場合は、ねじ込み深さが20mmでは短いので、【取付側の厚みx2】程度のねじ込み深さを確保できるようにしよう。
つまり取付側の厚さが30mmなら「ビスの長さ=90mm以上】になる。
ビスの長さとは?
木工用のビスで人気があるコーススレッド、スリムビス、木ネジの長さは上の図のようになっている。
ボルト、鍋小ネジとは長さの考え方が違うので注意してほしい。
2x4、1x4に最適なビスの長さは?
細かいことはいいねん。2x4のビスを教えてよ
DIYでよく使う1x4,2x4材に最適なビスを紹介してく。
一般的なDIYならこの3つのビスだけで対応可能だ。
2x4には58mm以上
- 2x4の厚み38mm+ねじ込み20mm=58mm
58mm以上のビスがGood
1x4には32 or 39mm以上
- 薄手側:1x4の厚み19mm+ねじ込み13mm=32mm
- 厚手側:1x4の厚み19mm+ねじ込み0mm=39mm
1x4ではビスを20mmねじ込めないけど?いいの?
大丈夫、問題ない。。。(エルシャダイ風)
経験上、組付け不良が発生したことはない。
強度が不安なときは接着剤を併用するか、ビスの本数を増やしてあげよう。
ビスの具体例
コーススレッドもスリムビスも長さは1mm刻みの規格じゃないんだよね。
3~5mm刻みしかないので次のビスを使おう。
木材 | 使用するビス | 長さ (mm) | 呼び径 (mm) | 下穴径 |
---|---|---|---|---|
1x4材(薄) | スリムビス | 35mm | 3.3mm | 2.0mm |
1x4材(厚) | スリムビス | 40mm | 3.3mm | 2.0mm |
2x4材 | スリムビス | 60mm | 3.8mm | 2.5mm |
1x4材(薄) | コーススレッド | 32mm | 3.8mm | 2.5mm |
1x4材(厚) | コーススレッド | 41mm | 3.8mm | 2.5mm |
2x4材 | コーススレッド | 65mm | 4.2mm | 3.0mm |
ビスの呼び径と、下穴径も載せてるので参考にしてほしい。
スリムビスがおすすめ
1x4の木口はすぐ割れる
樹種はSPFやホワイトウッドの針葉樹でやわらかめの木材になる。
おすすめのビスは木割れしにくいスリムビスだ。
別の記事で詳しく解説しているのでぜひ読んでほしい。
まとめ
DIY初心者がビスを選ぶ際には、木材の厚さに応じてビスの長さを選び、向こう側の木材に20mm食い込むことを目安にしよう。
また、用途に応じてスリムビスやコーススレッドを使い分けることで、しっかりとした固定が可能になる。
まあ正直、接着剤を併用すれば多少短くても大丈夫だよ。
タイトボンド3を使えば、ビスが外れる前に木材が先に折れちゃう。