DIYをやっていると大物を作りたくなる。テーブル、ダイニングカウンター、棚などなど。
特にテーブルの天板は見栄えのするかっこいい木材で作りたいなーってなる。
「天板ってどうやって作るの?」「2x4でも作れる?」
そんな疑問を持つDIYerに向けて、過去にテーブル天板に失敗した僕の苦い経験を共有していこうと思う。
5年前のDIYビギナーだったころにテーブル天板を2x4、集成材、カフェ板で試した。
めちゃくちゃ苦労した。
そんな過去の恥を晒しつつ、5年前に作ったテーブルの図面と現状も記しているのでぜひ参考にしてほしい。
DIY初心者の作ったテーブル

過去の恥を晒していく
テーブル図面

テーブル高さは735mm。椅子に座って作業するにはちょうどいい高さ。
天板広さは600x900mm。一般的な事務机と同じくらいで、書き物や軽作業には十分な面積だ。
電源ACタップを壁側から通すための溝も加工した。
テーブル下には収納棚があって、たっぷりの収納スペースがある。
5年経過した現在の状態

天板はラジアタパイン集成材600mmx900mmx25mm。
脚、幕板などは30x40ホワイトウッドor杉材。

厚みは25mmくらい欲しい。重量感があり、安定する。


これらは5年くらい前に作った作業台+テーブルの現在の写真。
テーブル天板は今でもお気に入り。
オイルの重ね塗りでバームクーヘンのような美味しそうな色に仕上げたところが特に。
このテーブルは今も現役で使っていて、小さなキズはあるものの、反りや曲がりもなくまだまだ使える。
耐水性のあるオイルフィニッシュのおかげで、コップの輪ジミや変色も全くない。
天板には断然オイルフィニッシュを推す。舐めたくなるようなシルク肌が手に入る(異常者)
天板のワックス仕上げはおすすめしない。色移りが一生付きまとう。
詳しくは記事にまとめているので興味があれば読んでほしい。
全部カインズ工房のカットサービスで切ってもらった。
天板のカットはプロに任せることを強くお勧めする。DIY初心者の人は特に。
僕は自分でやってめちゃくちゃ後悔した。初心者で広い面積を、まっすく、直角にカットするのは至難の業だ。
テーブル天板にオススメなのは?
結論 集成材がおすすめ

結論から言うと「集成材がおすすめ」だ。
DIY初心者ほど素直に集成材を使おう。まじで。

2x4のほうが安いやん?
って思って2x4や杉板で天板を作ったことがある。
見事に後悔した。
テーブルとして使えるものにはならなかった。すぐに解体した。
テーブル天板に2x4、杉板をおすすめしない理由
僕が実際に経験して感じたことはこんな内容。
後悔1:そもそも板材を横ハギするのは難しい
横ハギ、幅ハギといって、複数の角材や板材をはぎ合わせて一枚の板にする加工するんだけど、まあ一般DIYerには難しい。
ビスケットジョイント、ダボ、板材などで強度を稼ぐ必要がある。プロならまだしも、DIYerが手加工で精密に加工するのは至難の業。
後悔2:天板がデコボコ

DIY初心者だった僕が杉の無垢材を繋ぎ合わせて天板を作ったら、こんな感じでデコボコの表面になった。
どんなに精密に横ハギしても、コンマ数ミリの凹凸はできてしまう。コンマ数ミリでも手で触るとデコボコは分かるし、文字を書くことはできない。
修正しようと思っても、サンダーや素人のカンナではどうしようもない。
電気カンナとプレーナーっていうプロが持っている設備が必要になる。

紙に文字を書くと穴が開く呪われたテーブルになった
後悔3:天板に溝ができる

2x4が安いからという思い付きで天板を作った。
天板を作った後に2x4の角部分が丸いことに気づいて後悔した。

溝にゴミや汚れが詰まって一生取れない
後悔4:天板がねじれる

2x4、杉板ともにねじれがあるのは当たり前。ホームセンターで頑張って選別しても、カットすればねじれは新たに発生する。
そんな自由奔放に曲がる木材たちを整列させるのは難しい。天板が波打っちゃう。
後悔5:加工に時間が掛かる
数週間はかかる。サラリーマンが作業できるのは基本土日だけ。1週間でできれば神速の速さ。
そして作っていくうちにどんどん新たにねじれてくる。夏場なんて一晩でもびっくりするくらい曲がることもある。
後悔6:そもそも安くない
2x4や角材で作ったほうが安いよね、、、、、ってことも無く、最終的な値段はあまり変わらないのが現実。
接着剤、ビス、反り止めなどを考慮するとお安くない。時間的コストを考えると集成材のほうがお得まである。
天板に集成材をオススメする理由

ここまで読んでくれた諸兄なら、もう分かっていると思う
集成材のメリット
- 反り、曲がりが少ない
- 凹凸の無い面
- 厚みの種類が豊富
- 初心者でも扱いやすい
- 見た目が美しい
- ラジアタパイン集成材がお手頃
どの材木屋さんでもテーブルには集成材をオススメしてる。
プロが言うんだから間違いない。
メリット1.反り、曲がりが少ない
集成材は複数の木材ががっちり接着して作られた木材で、反りや曲がりが少ない。経年経過しても反りにくい、曲がりにくい。

平面じゃないとボールペンが一生転がる
無垢材で作った机は季節による湿度の違いでびっくりするくらい反った。
木目方向や反り止めを考慮した設計が必須。
メリット2.凹凸の無い面が手に入る

集成材の表面は凹凸の無いフラットな平面を提供してくれる。
文字を書くときにこのフラットな平面のありがたみが分かる。
メリット3.厚みの種類が豊富
9mm~70mmくらいまで厚みのバリエーションが豊富。
好きな厚みを選ぶことができるのは大きなアドバンテージ。
天板には厚め、棚板には少し薄め、などのように選択肢が豊富だ。
メリット4.初心者でも扱いやすい
テーブルや棚用のサイズに加工されているので入手性がいい。
どのホームセンターでもパインの集成材なら置いてあるし、指定の寸法にカットしてくれる。
間違っても手ノコで切ろうとしてはいけない。地獄を見る(見た)。
集成材は厚みもあってネジが打ちやすく、強度もある。
また重みがあるのもテーブルに向いている。
テーブル天板はある程度厚みがあって、重みがあるほうがどっしりしていて使いやすい。
いいことづくめじゃないか。
それでも無垢材を横ハギして使いたいのなら、木工スキル、工具、設備のレベルを上げてからにしよう。
素人がきれいに横ハギするのは不可能だ。無垢材の反り、曲がりを修正することすら難しい。

過去の自分に言いたい「無理やぞ」
メリット5.見た目が美しい
集成材は節、ヒビが無垢材に比べて少なくて、表面もきれいに仕上がている。
プロが木目や節なんかをチェックして選別しているので、まあきれい。
メリット6.ラジアタパイン集成材がおすすめ
工務店さんにお手頃な棚を頼めば、たいていはラジアタパインを使うんじゃないかな?
値段がお手頃、キレイ、入手性良し、加工性良し。いいことだらけだ。
1万円でこんな感じだ。カインズでのカット料金も含めての値段。
- 総額1万円
- 25mmx910mmx1820mm 1枚をカット
- カット1 天板(作業用テーブル) 25x600x900 1枚
- カット2 天板(PCラック) 25x600x350 1枚
- カット3 棚板(PCラック) 25x600x340 1枚

当時は1万円だったけど、今はちょっと値上がりしてるかも。
ラジアタパインはきれいな表面をしている。
塗装をすれば木目がもっと際立って高級感が増してくる。
オイルフィニッシュは簡単なのでぜひチャレンジしてほしい。

ちなみにPCラックはこんな感じ。
5年たった今も使っている。
PCラックくらいのサイズなら、集成材はもう少し薄くて良かったと思う。
12~18mmくらいでも大丈夫。
広葉樹の集成材が欲しいな

高級感のある木材ってある?
ってなったら、ネット通販がおすすめ。
ウォルナット、チーク、メープルなんかはホームセンターではまず売っていない。
過去に一度だけブラックチェリーの集成材を見たことがあるくらいだ。
おすすめネットショップ1:清水材木店

手軽さ、短納期のNo1
テーブル、デスクに特化した材木屋さんでオーダーメイドの種類が豊富にある。
早くお洒落なテーブルが欲しい人におすすめだ。
個人的には【短納期】【オイルフィニッシュ有】【脚の取付用加工が無料】なところがお気に入りだ。
材木屋の天板・テーブル・デスク。理想のデザインをオーダーメイド。【清水材木店】

おすすめネットショップ2:マルトクショップ

安さ、樹種の豊富さならマルトクショップさん

僕はマルトクショップさんにお世話になっている。
納期は長めだけど、木材単体ならネット通販で最安値だ。
プロの木工家、DIYerに大人気の材木屋さんですごい種類の樹種を扱っている。
樹種の情報も詳しく説明してくれててHPを眺めるだけで1日が過ぎちゃう。
マルトクショップ 公式サイト

個人的オススメはブラックチェリー。
ミステリアスな艶と高級感がすごい。

広葉樹はオイルフィニッシュでその真価を発揮する。
きめ細かな木肌と木目が素晴らしい。

広葉樹はいいぞ
この記事で広葉樹がお得に買えるネットショップを紹介しているよ。
オススメの塗装
テーブル天板のような手に触れる場所にはオイルフィニッシュをオススメする。
特にアルドボス。
艶と光沢、シルクのような手触り、食器にも使える安全性、抜群の耐水性を得られる。
DIY初心者でも簡単に塗装できるのでぜひ試してほしい。
昔はワトコオイルを使ってたけど、今は完全にアルドボス一択だ。
耐水性と臭い、安全性に大きな違いがある。

5年たっても輪ジミひとつない
アルドボス最高や
作業台ならランバーコア
木工作業やDIYで傷やへこみが発生する作業台には、ランバーコア合板がおすすめ。
ランバーコア合板は強度がありながらも比較的安価で、交換が容易。
集成材の天板は交換が難しく、コストもかかるため、作業台にはもったいない。
まとめ
食事をしたり、文字を書いたりするダイニングテーブルやワークテーブルには、やはりフラットな集成材がおすすめだ。
個人的オススメはラジアタパイン。コスパがいいし、塗装次第で非常に美しい天板に仕上げることができる。
頑張れば広葉樹も手に入るので気になる人はチェックしてほしい。