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【ワックス vs オイルフィニッシュ】違いを比較 美しい濡れ色になるのはどっち?

DIYの塗装の二大勢力であるワックスとオイルフィニッシュの比較をする。

DIYの楽しみの一つが塗装だ。

そして作品の完成度に大きく関わってくる工程でもある。

今回はそんな木材の塗装について紹介しようと思う。

DIYの塗装には2大勢力「ワックス」と「オイルフィニッシュ」がある。

今回はその違いを比較してみたので、塗装に悩んでいるひとはぜひ参考にしてほしい。

この記事を読んで分かること

ワックスとオイルフィニッシュ 特徴の比較

それぞれのメリット、デメリット

自然な濡れ色の比較

おすすめワックス、オイルフィニッシュ

それぞれの詳しい塗装方法は別の記事にしようと思う。

ワックスよりオイルフィニッシュをおすすめする。とくにリボスのアルドボス。

先に結論を述べると

オイルフィニッシュに軍配が上がる

テーブルの天板や力を入れた作品にはオイルフィニッシュをおすすめする。

これはもちろん前提条件や使用目的で結果は異なってくる。なので本来は、一概に優劣はつけられなくて、ワックスがオイルの下位互換ではないことを理解してほしい。

実際、オイルフィニッシュもワックスも両方を使い分けている

今回オイルフィニッシュを押したのは、自然な濡れ色」具合を比較したからだ。

木材の自然な色合いを引き立てる濡れ色塗装、その艶、手触りを重点に置いた結果だ。

詳しい比較については続きを読んでほしい。

前提条件として、今回は木材のナチュラルな色合いを生かす「クリア」で比較している。

「クリア」「ナチュラル」で濡れ色に塗装することが基本だと思うからだ。塗装で着色も同時にすることもあるけど、同じ色の名称でもメーカーごとに全然違うしね。

比較した塗料なんかはこんな感じ。

重ね塗り回数はともに2回としている。2回塗りで終わらす人が一番多いんじゃないかなってことで採用した。

本来ワックスの場合は1~2回塗り、オイルは3~4回塗る。オイルは塗れば塗るほど艶と手触りの違いが出てくるから本来の力はもっとある。

木材は手軽に使えるファルカタ材。桐にすごい似ていて、軽くて加工しやすく、安い。100均でも売っていて、使うことが多いので採用した。

使ったワックス

ワックス代表はみんな大好きブライワックス オリジナル クリアにした。ブライワックスは日本で一番有名な木工用ワックスだと思う。

その中でも艶がでるトルエン入りのオリジナルだ。正直使うならトルエンフリーをオススメする。健康のために。トルエン入りは臭いがやばい。艶だしワックスとしては優秀だけどね。

ワックスは水にとにかく弱い。耐水性はないと思ったほうがいい。

使ったオイルフィニッシュ

オイルフィニッシュはリボスのアルドボス。建築や木工のプロが結構使っているけどDIYerにはあまり知名度はない。でも安全性は断トツで良くて、食器なんかにも使えるくらい。匂いも悪くない。ってゆうか好き。

重ね塗りすると、重厚な艶と手触りの違いにびっくりする。1回目より2回目、3回目、4回目と違いがほんとに分かるくらいだ。楽しくなる。

みんながよく使うワトコオイルより僕はこっちを断然オススメする。安全性、防水性、匂い、艶の点でアルドボスのほうが優れている。値段はワトコオイルのほうが安いけど、塗り面積を考慮したら誤差範囲だと思う。

特に防水性に大きな違いがあって、ワトコオイルはコップの輪ジミが残ったりするけど、アルドボスは撥水性があるのか輪ジミができにくい。ってか、ならない。

重ね塗りしたテーブルを雑に使ってるけど、シミ一つなく使えている。

アルドボスに出会ってからは、愛用していたワトコはもう使わなくなってしまった。

ブライワックス、アルドボス、塗装前の比較。

手前の白い状態が「塗装前」の無垢の状態、左上が「ブライワックス2回塗り」、右上が「アルドボスの2回塗りだ」。

オイルフィニッシュが最もいい色に塗装できている。鈍い光沢のある濡れ色。ワックスは少し濡れ色が足りない。

上の写真は、上からアルドボス、ブライワックス、無塗装の順になっている。

色、艶ともにアルドボスが断然いい

アルドボスは鈍い深みのある光沢があり、木目の濃淡がきれいに浮かび上がっているのが分かる。

ブライワックスは少し濡れ色になるくらい。木目の濃淡はさほど強調されていない。

ブライワックスの1回塗りと2回塗りで色つやに大きな違いはなかった。

塗装前はファルカタ材の特徴そのままに白い表面だ。手触りは研磨しているのでサラサラって感じ。


左がブライワックス、右がアルドボスだ。

同じ2回塗りでもはっきりと差があることがわかる。アルドボスのほうが、木目の濃淡があり深い濡れ色になっている。

艶もアルドボスのほうがあるけど、素材の白さで和の雰囲気を残したいときはブライワックスでもいいと思う。

ワックスとオイルフィニッシュの比較。オイルフィニッシュのほうが艶がある。」

左が無塗装、右がアルドボス2回塗り。

鈍い光沢と木目の濃淡がでており高級感がある。3回、4回塗りするとさらに艶が出て深い色になってくれる。

おすすめのオイルフィニッシュのアルドボス。重ね塗りするとどんどん良くなる。

左が無塗装、右がブライワックス2回塗り。

ブライワックスは少し木目の濃淡が出るくらいの濡れ色。無塗装に比べて艶が出ている。

ブライワックス2回塗り。トルエン入りだけど、オイルよりも艶で劣る。

手触り

アルドボス > ブライワックス

手触りでもアルドボスの勝利だ。

ブライワックスも無塗装に比べたら、すべすべな手触りで十分いい感じなんだけど、アルドボスはしっとり、すべすべ、絹のような手触りになる。

アルドボスはずっと触っていられる。

DIYの塗装はオイルフィニッシュがオススメ。特にアルドボス。

今回はワックスとオイルフィニッシュのクリア塗装の比較を行った。

木材の白さを残したいならブライワックスを使うべきだけど、総合的にはオイルフィニッシュ(アルドボス)を押す。

濡れ色、木目、艶、光沢、手触りのどれをとってもアルドボスに軍配が上がる。

耐水性に関してはアルドボスが圧勝だ。ブライワックスは公式でも水に弱いことが書かれている。

アルドボスが水に比較的強いのは特徴でもあるので、ほかのオイルフィニッシュも同等の耐水性ではないことに注意してほしい。

ワトコオイルなんかは水に弱いので、水回りやテーブルの天板には不向きだ。

記事を通してアルドボスを持ち上げる内容になってしまったが、これは見た目のきれいさを重視したためだ。

ワックスの特徴はその手軽さと乾燥時間の短さにあると思っている。

ここぞという作品にはオイルフィニッシュを使って、手軽に済ませたいときや作業時間に制限があるのならワックスを使うことになる。

冒頭でも述べたように、ワックスがオイルフィニッシュに劣っているわけではないので、使用目的に沿って使い分けてほしい。