
トリマーの音、、、うるさくない?
ご近所とのトラブルになりかねない騒音問題。
DIYの騒音の王者であるトリマーをどうにか静かにつかないか対策してみたので報告する。
結論から言うと、もっと早く防音対策をすればよかった。
トリマーの音で悩んでいる賃貸DIYerの参考になれば幸いだ。
目次
トリマーの音を小さくする方法

トリマーの音を小さくする方法は基本的に2つあって、【トリマーの回転数を下げる】【音が外に漏れないように防音する】こと。
方法1:回転数を下げる
トリマーの回転数は3万回転/分くらいで超高速回転している。
この回転数を下げてやると音の大きさも小さくなる。
具体的な数値で106dB→87dB。大きさで言うと【約1/10】。
人間の聴覚では約1/4くらいまで小さくなる。
詳しくは別の記事にしているので興味があれば読んでほしい。
方法2:防音する(吸音+遮音)
しかし、回転数の調整はハイエンド機しか備わっていないので、別の方法も試した。
それが防音トリマーテーブルだ。

吸音材と遮音材を使ってトリマーから発する音を遮断する方法。
具体的にはトリマーテーブルに吸音材と遮音材を張り付け、音を小さくする試み。
結論:音圧が1/45になった
結果から言うと、防音材の効果はすごくて、

めっちゃ防音効果があったよ

比較対象 | dB | 音圧差 | 人間の耳 |
---|---|---|---|
トリマー単体(3万回転) | 106 | 1倍 | 1倍 |
トリマー単体(1万回転) | 87 | 約1/10 | 約1/4 |
防音トリマーテーブル(3万回転) | 87 | 約1/10 | 約1/4 |
防音トリマーテーブル(1万回転) | 73 | 約1/45 | 約1/8 |
数値で言うと106dB→73dBまで小さくなり、音の大きさで言うと、約1/45。音エネルギーだと1/2000。
人間の聴覚だと約1/8くらいの大きさ。
すごくない?めちゃくちゃ静音化することができた。

明確に音が小さくなったのが分かる。
トリマーテーブルを使う人は多いと思うのでぜひ試してほしい。
対策もめちゃくちゃ簡単だから。
防音効果の仕組

順番は音を【吸音】して小さくし、外に出ないように【遮音】する。
トリマーテーブルの内側に【遮音材】+【吸音材】の順番で張り付けることになる。
防音室も同じ仕組み
この吸音+遮音の順番は防音室でも同じ。DIY、楽器の演奏、ボイスチャットで音漏れを気にする人は部屋の壁に防音対策するのもあり。
この防音ファストラボさんのHPでユーザーの施工例がかなり参考になった。
部屋全体でなくても、壁の一部、パーテーションに施工しても効果があるみたいだ。
DIYで防音対策するなら「防音ファストラボ」
使った防音材
遮音シート(防音ファストラボ saegiri)

音を通過させない



有名な防音ファストラボさんの遮音シート【saegiir】。
体育館のどんちょうをイメージしたようなシート。
密度が高く1.2mm厚なのにズッシリしている。遮音シートは重いほど性能がいい。
海外製のうっすい遮音シートを使ったことがあるんだけど、全然効果が無かった。
やはり日本製。安心安全の日本製に限る。
30cm角なので使いやすく、ホッチキスでも止めることができる。僕は両面テープでぺたぺた貼った。めちゃ楽だった。
オシャレな防音材なんかもあって面白い。
公式サイトに実際の使用例がたくさんあるので参考にしよう。
リンクを貼っておくので興味があれば見てほしい。
DIYで防音対策するなら「防音ファストラボ」

吸音材(ウレタン材)

音を小さくする
ピラミッド型の吸音材。防音室の壁なんかによくあるタイプのやつ。
到着したときは圧縮されて薄くなってるんだけど、袋から開けると一気に元に戻る。


隙間を埋めるゴム板

扉の隙間対策
今回は使わなかったけど、扉の構造上隙間ができそうなら使おうと思って買った。
防音トリマーテーブルの作り方
基本的にベニヤ板→遮音シート→吸音材の順番で張り付けるだけ。
トリマーテーブル内部の6面全体に両面テープで張り付けるだで完成する。
めっちゃ簡単。
断面図

断面図はこんな感じ。
トリマーの音を吸音材で小さくして、遮音シートで反射させて外に漏れにくくする考えだ。
なので【最初に遮音シート】を貼って、【次に吸音材】を貼ろう。
遮音シートを貼る

簡単に貼れる
内部全面に隙間なく遮音シートを貼りつけよう。

遮音シートの端が浮かないように、両面テープは端部分にしっかり貼ろう。

トリマーベースを組み付ける部分を除いて、前面に遮音シートを貼る。

簡単に貼り付れる
遮音シートはカッターで軽く切れ目を入れるだけで簡単に加工できる。


吸音材を貼る

吸音材も全面に貼り付ける


内角部分はできるだけ隙間ができないように、吸音材を押し込む感じ。
吸音材は剝がれやすいので強力な両面テープor万能接着材を使うことをおすすめする。
セメダインスーパーXは1本持ってて損はない。DIYだけじゃなくなんにでも使える。
扉の組付け

扉の開閉には蝶番を2個使った。


もちろん扉の内側にも遮音材と吸音材を張り付けている。
扉がしっかり閉まらない場合は、ゴム板で密着できるようにしよう。
扉の開閉部に隙間があると音漏れの原因になるからだ。

扉の密閉にはクランプを使った。磁石で閉まる構造を考えたんだけど、密閉度に不安があったので不採用とした。
磁石でも閉める構造でもいいと思う。
防音トリマーテーブルの外観




底板と天板にはクランプできるように余白を残している。
今後、作業テーブルを改造して備え付けできるようにしたい。
使用感

400x500の天板サイズはちょうどいい。使いやすい。


トリマーベースの予備は買ったほうがいいかも。
手持ちとテーブルでトリマーベースの付け替えがめんどくさい。
切れるビットでさら静音化

さらに静音化したいなら
切れるビットを使おう。
防音材を使う前に、切れるビットを試してほしい。嫌な高音をかなり抑えることができる。
堅い木材ならなおさらで、切れないビットだとすごい音がする。
なので僕は硬い木材にはめちゃキレるエンドミルを使うようにしている。
まとめ:早く作ればよかった
トリマーを静音化でき、心置きなくトリマーを使うことができるようになった。
本当に早く作っておけばよかったというのが正直な感想。
トリマーの騒音にストレスを感じている人にはぜひおすすめしたい。