図工の時間に使ったことのある【木工ボンド】。またの名を白ボンド、学校ボンド。
DIYやハンドメイドで大活躍するすごいボンドだけど、くっつかない素材もある。

木工ボンドが全然くっつかない、、、
ってお困りの方に向けて、プラスチック・金属でもくっつく接着剤の紹介と食品衛生法にも対応したボンドを紹介していこうと思う。
木工用ボンドとは
この記事の木工用ボンドとは主に「白ボンド」と「タイトボンド3Ultimate」を指す。
DIYで大人気のボンド。初心者からプロまで使っている超優秀なボンドたち。
木工用ボンドは木材のような

水分が染み込む素材ならくっつくよ
木工だけじゃなく紙、布、革も接着できる。
白ボンド(学校ボンド)

木工用ボンドの代名詞である白ボンド。学校ボンドとも呼ばれる。
メーカーはコニシ、セメダインがあるけど、中身は同じと思っていい。使い方も同じ。
プロの家具作家さんや大工さんも使う優秀なボンド。
タイトボンド3 Ultimate

DIYerはみんな大好き「タイトボンド3Ultimate」。
プロも御用達の最強ボンドと言っていい。
木工用ボンドを1種類しか選べないなら、間違いなくタイトボンド3を選ぶ。
FDA認証されていて、食品衛生法に適合している安全安心のボンド。
食器みたいな食品周辺のものにも使えるくらい安全なボンド。
白ボンドとの違いは、3倍の接着強度、約20分の速乾、陶器に使える、食品衛生法に適合、耐水性もあること。
木工用ボンドでくっつかないもの

水をはじく素材には使えない
- プラスチック、樹脂
- 金属
- ガラス
- 陶器(タイトボンドはOK)
表面がツルツルで水を弾くような素材は、接着成分が定着しにくいから。
くっつかないもの1:プラスチック(樹脂)
プラスチックにはたくさんの種類があって、ナイロン、塩化ビニル、アクリル、テフロン、PP(ポリプロピレン)、PE(ポリエチレン)などなど。
プラスチックごとに特性が大きく違って、接着しやすさも多種多様。PP、PEと言う特級呪物もある。
これらプラスチックは木工用ボンドでは接着できない。
表面がツルツルで接着成分が定着しないのですぐにはがれてしまう。
プラスチックの接着は専用接着剤・多用途・瞬間接着剤を使おう。
PP(ポリプロピレン)、PE(ポリエチレン)は専用の接着剤が必要だ。
くっつかないもの2:金属
金属も木工用ボンドではくっつかない。
理由はプラスチックと同じで、接着成分が定着しないからだ。
金属の接着は多用途・瞬間接着剤・エポキシを使おう。
くっつかないもの3:ガラス
ガラスも同じ理由で木工用ボンドではくっつかない。
ガラスの接着はガラス用・多用途・シリコン系接着剤がオススメ。
くっつかないもの4:陶器
白ボンドはくっつかないけど、タイトボンドなら強力にくっつけることができる。
木工用ボンドでくっつかないときの対策

そんなヤツらをくっつけちゃう接着剤
多用途(金属、プラスチック、ガラス、陶器)
金属、プラスチック、ガラス、陶器も大丈夫。
接着剤の代表選手。ホームセンターなんかには必ずあるので、手に入りやすい。

何にでもくっつくセメダイン 超多用途スーパーX。
まあPP(ポリプロピレン)、PE(ポリエチレン)にはくっつかないけどね。PP、PEにくっつくものもあるので後で紹介する。
- 何にでも使えて、日常使いに便利
- 接着力が強く、衝撃、振動に強い
- ゴムのように固まる
- 耐水、耐候性が抜群
多用途の有名どころは「セメダインの超多用途スーパーX」、「コニシのウルトラ多用途SU」とかになる。
耐久性もばっちりなので靴、スニーカーの底の修理なんかに使っている。
接着剤を使ったほうが耐水性は上がってるんじゃないかな?ってくらいに水に強くなる。
硬化時間は白ボンドと同様で数時間必要。すぐに作業したいときは、瞬間接着剤も併用しよう。
塗布面の一部に瞬間接着剤を塗布するテクニックだ。
多用途・研磨可(金属、プラスチック、ガラス、陶器)

ここ数年で有名になったゴリラグルークリア。
一時TVやホームセンターでCMをバンバンやっていたので、知ってる人は多いと思う。
ゴリラグルークリアは母材を水でぬらす必要があるけど、硬化後がカッチカチなので研磨することができる。
瞬間接着剤(金属、プラスチック、ゴム、陶器)
瞬間接着剤といえば、アロンアルファが代名詞だと思う。
だけど、他のメーカ―もたくさんあるので知ってて損はしない。
万能タイプ(金属、プラスチック、ゴム、陶器など)

僕が使っているのはロックタイト多用途プロユースタイプ。
ガラスと柔らかい樹脂以外ならほとんどこれ一本で対応できる汎用性。
アルミパッケージで密封でき長持ちするし、万が一接着剤が漏れても被害が小さくてすむのがうれしい。
そして、個人的にポイントが高いのが
- 白くなりにくい ダントツNo1
- ドロッとしてて使いやすい
- アルミパッケージで保管しやすい
- ノズル先端が固まらない
一番の特徴が白化しにくいことだ。
瞬間接着剤は白化現象と言って、周りが白くなりやすいんだけど、この接着剤はほとんど白くならない。
換気すればもっと白化を抑えられる。
また接着剤が出てくるノズル先端が固まりにくいので、次回使用時のストレスから解放される。
アクセサリー、模型作りの人にはほんと重宝すると思う。
後、結構ドロっとしているので使いやすい。
でも、PCや電気機器周辺には別のやつがおすすめ。
ロックタイト多用途も、ほかの瞬間接着剤に比べたら電子部品周辺に使えるほうだけど、それでもリレー・スイッチのすぐ近くには使いにくい。
見えないくらいの白化現象でもスイッチなどに悪さして、電気の通りを悪くしてしまうからだ。
金属用の高強度
金属用で強度が必要なシーンではプロユース 高強度金属用。
ポリプロピレンPP、ポリエチレンPE、シリコンにくっつく接着剤
PP、PE、シリコン、フッ素は特級呪物。ほんとにくっつかない。
接着するには専用の接着剤が必要になる。
なかなか使う機会はないけど、必要に迫られたら買うしかない奴ら。
必要になってから買うのでいいと思う。一部のハンドメイド作家さん以外は一生使わないかもね。
瞬間接着剤であり、何でもくっつく
PP、PE、シリコンにもう使えて、フッ素樹脂、ポリアセタールもくっつく真の万能選手。
しかもすぐに固まる瞬間接着剤。便利すぎ。あまりホームセンターでは見ない。
「スコッチ 超強力接着剤 プレミアゴールド スーパー多用途2」
PP、PE、シリコンも接着できる便利な接着剤。
瞬間接着剤じゃないけど、超強力。ホームセンターでも売ってて入手性良し。

木工用ボンドをしっかり接着するには
木工用ボンドを木材や布に使っても、しっかり接着できないときは次のことに気を付けてみよう。
接着不良の原因1:圧着不足
接着面同士をしっかり貼り合わせて圧着することが必要。
接着面に隙間があると接着剤が厚塗りされた状態になって乾燥不良となってしまうからだ。
そして圧着後はクローズドタイム(硬化時間)をしっかり確保しよう。
白ボンドなら24時間、実用強度でも3~4時間は必要。
タイトボンドなら30分あれば、がちがちの実用強度まで固まってくれる。
接着不良の原因2:表面が汚れている
接着剤を塗布する表面に油や汚れがあると、接着強度が大きく低下する。
木くずならいいけど、オイルや塗料、シール痕はしっかり拭き取ろう。サンディングしてもいい。
接着不良の原因3:使用期限切れ

大容量を買って後悔した
メーカーが明確な使用期限を設けいていないこともあるんだけど、おおよそ1年が目安。
未開封であっても、ボンドの劣化があるので油断はできない。
ボンドがダマになったり、分離したら注意が必要だ。
接着不良の原因4:気温

冬場は気を付けよう
真冬の寒い時期ではボンドの接着強度が大きく低下して、24時間経過しても固まらないことがある。
接着剤の保管温度にも気を付けよう。
おまけ
PC、電気機器周辺(接点不良が起きにくい)
PCや電気機器周辺でも使える接着剤。
瞬間接着剤のようなノータイム接着じゃないけど、超速乾ですぐ固まってくれる。

この接着剤は、シロキサンフリーっていう特徴があって白化しない。
鉄道模型や家電の修理なんかにはほんと重宝する。
瞬間接着剤代わりの硬化速度でシロキサンフリーは結構珍しい。
小さな電流を扱う電気機器には特に使ってほしい。
PCのマウスなんかは、顕著に差が出る。クリック部分にマイクロスイッチを使っていて、普通の瞬間接着剤ではすぐにダメになるからだ。
ゲームコントローラーやミニ四駆、鉄道模型の加工なんかに最適。
まとめ
DIYを続けると複数の接着剤を持つことになるけど、選ぶのが難しい。
ものづくりの接着剤選びに困っている人の参考になれば幸いだ。