木割れを防ぎ、しっかり固定するための最適な下穴のサイズと開け方を詳しく解説しようと思う。
どんな種類のビスも使える下穴サイズ!
木ねじ、コーススレッド、スリムネジ、細ネジってたくさんあるけど、全部「ビス」の一員。
どのビスでも下穴サイズの考え方は共通なので安心してほしい。
ビスの種類については別の記事にまとめる予定。
目次
なぜ下穴が必要なのか?
めんどくさいかもしれないけど、後悔する前に下穴は開けよう。
下穴を開けとけばよかったと何度も後悔した、、、
1. 木割れを防ぐ
下穴を開けることで木割れを防ぐことができるんだよね。
下穴無しでビスを木材に打ち込むと、木の繊維方向に木割れが発生してしまう。
特に、細い木材や材料の端ではほぼ100%発生すると思っていい。
木割れしにくいビスもあるけど「しにくい」だけなので過信は禁物。
2x4、無垢材、角材なんかすぐに割れちゃう
ベニアのような合板では木割れしにくいけど、木口ならほぼ確定で割れちゃう。
2. ビスの頭がつぶれるのを防ぐ
下穴がないとビスが木材に食い込むときに大きな力が加わって、ビスの頭がなめりやすい。
特に細めのビスで電動ドリル、インパクトドライバだと高確率でビスの頭がなめてしまう。
見た目も悪いし、ホールド力も弱くなっちゃう
3.ビスをまっすぐ打てる
ビスってまっすぐ打つのはけっこう難しい。
下穴がガイド替わりになるので思い通りの位置にビスを打てる。
実はビスをまっすぐ打つのは難しい
4.ビスがねじ切れるのを防ぐ
spfや松、ヒノキなんかだと木材が割れるだけで済むけど、繊維の詰まった硬めの広葉樹だとそうはいかない。
クッソ堅い広葉樹に下穴無しでビスを打つとねじ切れちゃって、一生取れなくなる。
オーク、ナラ、ハードメープル、栗みたいな防御力の高い奴らには注意してほしい。
防御力も高けりゃ、値段も高い
ビスがネジ切れたらこの記事がおすすめ
下穴のサイズと深さの目安
下穴サイズ=ビスの呼び径の約70%
ビスの呼び径の約70%の下穴サイズが基本だと覚えておけば大丈夫。
下穴が大きすぎるとビスの保持力が低下しちゃうので、この70%を目安に下穴を開けよう。
ネジのネジのらせん部分が材料にしっかり食い込み、十分な保持力を発揮してくれる。
小さすぎる分にはあまり気にし過ぎる必要はない。
下穴深さ=ビス長さの1/2
下穴の深さは深すぎる分には問題にならないので、ビス長さの1/2以上くらいでOK。
下穴が短すぎると木割れしやすいので注意しよう。
下穴サイズ一覧
よく使う呼び径と下穴サイズの一覧表
ビスの呼び径 | 下穴径 |
---|---|
2.4mm | 2mm |
3.3mm | 2mm |
3.6mm | 2.5mm |
3.8mm | 2.5mm |
4.2mm | 3mm |
5.2mm | 3mm |
5.8mm | 4mm |
DIYだとコーススレッド、スリムビスを多用することが多いと思うんだけど、その代表的な呼び径が上の表になる。
個人的にはスリムビスを多用しており、下穴径2mmを開けることが多い。
コーススレッドを使うときは下穴径2.5mmを多用しているかな。
下穴は大きすぎない限り適当でもいいと思っていて、今までも問題になったことはないんだよね。
オススメの下穴の開け方
下穴を開ける方法でおすすめなのがこの3つの方法。
錐(キリ)
浅めの下穴なら錐でも十分
ホームセンターでも売っている錐(キリ)で手動で穴を開ける方法。
DIYでよく使う木材のSPF、松なんかの針葉樹であれば結構簡単に開けることができる。
錐で下穴を開けるときは、最初はゆっくり回す。ある程度錐が入ってから高速で回そう。
でも深い下穴を開けるのは大変。
テーブルサイズの家具DIYをするなら、電動工具をオススメする。
下穴ドリルビット(おすすめ)
DIYerみんな使ってる下穴錐
DIYで下穴と言えばこれ、、、ってくらいみんな使ってる。
ドリルドライバ、インパクトドライバに装着して使うタイプのビット。
作業効率は断トツNo1。
SK-11のビットを5年ほどヘビーユーズしているけど、全然切れ味が落ちない。
【3、4、5mm】家具サイズでよく使う
【2.5mm】コーススレッドで多用
【2mm】スリムビスで多用
皿取錐(さらとりキリ)
下穴錐と皿取錐の詳細は別の記事にしているので興味があれば読んでほしい。
まとめ
DIY初心者にとって、木材にビスを打つ前の下穴開けは、作業の仕上がりに大きな影響を与える。
木割れやねじ切れを防ぎ、しっかりとした固定ができるよう、下穴のサイズと深さに気をつけよう。
めんどくさいけど、適切な下穴を開けることでビスをまっすぐに打ち込めるので、ぜひ今回紹介した方法を参考にしてほしい。