トリマーは工夫次第でいろんな加工ができるユーティリティープレイヤーだ。
いざトリマーで溝を掘ろうとすると、どうやればきれいに掘れるんだ?ってなると思う。
そこで今回は、初心者にこそ知ってほしい【トリマーで溝を掘る方法】を3つ紹介する。

トリマーはいいぞ(トリマーいいぞおじさん)
溝加工1:トリマーガイド

自由な位置に浅い溝を掘るときはトリマーガイドが活躍する。

- 長い直線の溝、浅い溝
- 自由な位置に加工できる
- ビット:超硬エンドミルorストレートビット
長い直線加工や浅めの加工をする時にトリマーガイド(定規)を使うのが便利。
墨線の位置を正確に加工できるので自由度が高く、取り回しも良い。
また、超硬エンドミルを使えるので、堅い木材でも加工しやすいのがメリット。
トリマー定規の作り方は下の記事を読んでほしい。
溝加工2:ストレートガイド

基本中の基本


ストレートガイドに合板を張り付けて、ガイド面積を増やす。


- 長い直線の溝
- 材料の端から平行な位置
- ビット:超硬エンドミルorストレートビット
木の端から同じ距離にまっすぐな加工ができる。
僕は引き出しの底板をはめ込む溝加工でよく使う。
材料の端に直線が出ていることが条件だけど、精密な溝加工ができる優れた治具だ。
トリマーガイド(定規)と似ているけど、使いどころはかなり違う。
溝加工3:当て木+ベアリングビット

時計のムーブメント加工など

- 当て木+ベアリング付きビット
- 深めの加工




トリマーガイドを使いにくい細かな加工、深い溝なんかに最適。
両面テープで当て木を墨線の位置に合わせて固定する。
当て木に沿わせてベアリングビットで複数回なぞるように加工すればきれいに掘ることができる。
できれば事前にボアビットで粗加工しておこう。
両面テープはピンクの剥がせるタイプがおすすめ。
溝加工4:複雑な形状、円形



- テンプレートを使う
- 複雑な形状、円形
- 同じものを作るとき(コピペ)
円形や複雑な形状などの非直線性の形状にはテンプレートを使おう。
【ならい加工】と呼ばれる加工方法で、同じ形状をたくさん作ることができる。
これはトリマーの最大の特徴で他の電動工具ではできない加工でもある。

トリマーの得意分野
まとめ
溝と言ってもいろんな形状がある。うっすらとした凹み、深い溝、四角、流線型、曲線などなど。
そんな溝でも工夫次第で加工できちゃうトリマー。
ぜひみんな使おう。
DIYでトリマーを使う人は少なめなので、他人と一味違った加工ができて悦に浸れる。