ビクともしないナット、、、、
そんな赤茶色に錆びて固着したナットに困っている方に向けて、効果的な外し方を紹介しようと思う。
無理な力を加えてナットがナメル前に、ぜひ試してほしい。
以外にもスルスルとナットが外れる。
目次
まずは基本 工具のサイズと「テコの原理」
一番最初に試してほしいのが、大きめの工具を使うこと。
大きいモンキーレンチ、ボックスレンチはテコの原理で力も大きくなる。レンチの柄の部分に力を加えよう。
以外にも軽い力でナットを外すことができたりする。
注意点:電動工具は使わない 特にインパクトドライバ
サビて固着したナットやボルトには手工具を使おう。モンキー、メガネ、ラチェット、ネジザウルス、プライヤーなど。
電動工具の回転トルクは一瞬で強い力が加わるので、ナットがなめったり、ボルトがちぎれたりする。特にインパクトドライバはトルクが強いので注意が必要だ。
錆びたナットを外す5つのステップ
- 大きなレンチを使う
大きいモンキーレンチ、長いメガネレンチを使うと強い力で回すことができる。

- 叩いて錆びを壊す
ナットの頭をハンマーで軽く数回叩く。叩いた「衝撃」がサビの結合を壊して隙間ができる。
- 浸透潤滑剤「ラスペネ」を使う
ナットとボルトのすきま全体に潤滑性の高いラスペネを吹き付け、数分放置する。衝撃でサビの隙間にラスペネが浸透してすべりが良くなる。
- 冷却浸透ルブで錆を壊す
冷却浸透ルブは、-33℃で急速冷却しサビを収縮させて結合を壊す。浸透潤滑剤がサビの隙間に浸透してナットを緩みやすくする。サビが強固な時に効果的。
- 加熱して錆を壊す
それでも外れないときは、バーナーでナットを加熱する。金属の熱膨張を利用して、ナットとボルト間のサビを破壊する。
詳しい外し方
では詳しい手順を見てみよう。

方法1:衝撃 叩いて「錆の結合」を断つ
かなり有効
ナットとボルトの締結部分がサビにより固着している状態。この状態ではなかなかナットを緩めることはできない。

そこで、ナットをレンチで数回軽く叩く。そうするとサビにヒビが入り、締結力が弱くなる。

これはナットだけでなく、木材に打ち込んだ古い釘なども同様に効果がある。
古い釘もサビで木に固着してすごい締結力になる。その状態で釘を抜こうとするとめちゃくちゃ力が必要になるけど、最初に釘を金槌で叩いてやると、軽い力で抜けるようになる。
もしパレットや家具を解体することがあるときは試してみてほしい。
方法2:浸透潤滑剤の王様 「ラスペネ」を活用
ナットを叩いた後に吹きかける
浸透力の高い潤滑剤で有名なラスペネ。隙間にぐんぐん浸透するのが見てわかるくらい強力な潤滑スプレー。
DIYだけでなく、自動車やバイクを趣味とする人にも大人気の浸透潤滑剤。個人的には556よりも頼りにしている。
1本は持っておくことをお勧めする潤滑剤だ。

ラスペネの使い方
サビたナットを叩いた後に、まんべんなく吹きかけて5分くらい待つ。
サビがひどいときは1晩くらい寝かせることもある。そうするとスルスルナットが緩んでくれる。
ナットとボルトの摩擦を低減するので緩みやすくなる。
方法3:冷却 「冷却浸透ルブ」で錆の結合を断つ
ガッチガチのサビ対策
叩いたくらいではサビに隙間ができないときは「冷却浸透ルブ」。
金属を-33℃に冷やすことで収縮させてサビにクラックを発生させる。
そして、冷却浸透ルブに含まれる潤滑剤がスルスルとクラックに入っていくことで、ナットが緩みやすくなる。
ゴツイめのナットやボルトに使うことが多い。使用頻度は少ないけどあると心強いスプレーだ。
同じクレで【フリーズルブ】という製品があるけど、中身は同じ。容量が違うだけなのでどちらを選んでもOkだ。

潤滑浸透ルブの使い方

方法4:加熱 金属の熱膨張で錆の結合を断つ
最終手段
それでもナットが緩まないときはナット側をバーナーで加熱する。
バーナーで加熱するとナットが膨張してボルトとのサビに大きなクラックが入る。バーナーによる加熱は100℃を軽く超えるので、冷やすよりもクラックが入りやすい。
すごく加熱されるので使えるシーンは限られるけど、効果は大きい。バキッと音がすることもある。
加熱するときは母材や周辺環境に気を付けよう。火事にはくれぐれも注意してほしい。
ちなみに接着剤による固着には過熱が抜群に効く。超強力なネジロックでもスルスル緩めることができる。
さかなの炙り焼きなどにも使えるので1本持ってても損はないと思う。チーズを焼くとすごくおいしい。とろとろで薫りもすごい。
なめたナットの対処法
サビで固着したナットを緩めようとして、ナットの角がなめってしまったときの対処法。
メガネレンチ、ラチェットを使う
メガネレンチ、ラチェットはナットと接する面が複数あるので、多少なめったナットでもがっちり掴んでくれる。
モンキーレンチでは空回りするナットでも、掴めることがあるので試してみよう。

プライヤー
個人的に好きな工具
ウォーターポンププライヤー、バイスプライヤーと呼ばれるギザギザの歯を持った工具。

SUSの丸棒などもつかめる工具。掴む素材の径に合わせて口の大きさを調整できる便利な工具だ。
ギザギザの歯が食い込むのでナットに傷はついてしまうけど、掴む力はかなり強い。
ナットに傷を付けたくないときは、ゴム板やウエスを嚙ませてから掴もう。
応用が利く工具なので個人的にすごく好きな工具だ。特にウォーターポンププライヤー。
水道管のような丸い配管をつかむための工具なので、たいていは何とかしてくれる。
ネジザウルス PZ-82
みんな大好きネジザウルス。ねじを緩める工具の代名詞。
ウォーターポンププライヤーの歯をナットに特化したような形状をしている。
このネジザウルスは六角ナットに合わせた形状になっており、すごく掴みやすい。
ギザギザの歯ががっちりつかんでくれる。
ネジザウルスも同様に、ナットに傷を付けたくないときはゴム板やウエスを噛ませよう。
ナットブレイカー
最終奥義のような名前のナットブレイカー。
その名の通り、ナットを破壊する。見た目は拷〇器具。
一度だけ使ったことがあるけど、SUSのナットが裂けていた。
まとめ
・大きな工具を使う
・ナットを叩く
・浸透潤滑剤を使う
・冷やす
・加熱する
この手順で試せばほとんどの錆びて固着したナットを緩めることができるはず。










