木材保護の代表「ニス」。
ニスと言っても種類がたくさんあり、どれを選んだらいいのか迷う。
「水性」「油性」「ウレタン」などなど。
本記事では、たくさんあるニスの種類とシーンに合わせた選び方をDIY初心者にもわかりやすく解説していく。
この記事を読めば、もうホームセンターでニス選びに迷うことはなくなるはずだ。無くなればいいな。
目次
先に結論:DIYには「水性」がおすすめ
DIYでは「水性」ニスが扱いやすくおすすめだ。
僕が良く使うのは「水性ウレタンニス」。

ニスとは?

そもそもニスってどんな塗料?
1.木材の保護性能が高い
ニスは木材を保護する性能が高い塗料。
木の表面に樹脂の塗膜を形成し、キズ、汚れ、水から木材を保護してくれる。
屋内外のDIYで幅広く活躍してくれ、木材を長持ちさせてくれる塗料になる。
2.木の見た目を活かせる
ペンキ・アクリルスプレーなどと違い、ニスは透明性が高いので、木の雰囲気を残したまま濡れ色に塗装することができる。
木材の自然な風合いや木目をそのまま楽しむことができる。
3.造膜系塗料

表面に樹脂の塗膜を作る【造膜系】塗料に分類される。
固く厚い塗膜が形成されるので、塗装の中でも耐久性は非常に高い。
なので、テーブル、水回り、スノコ、フローリングなどの耐水性、耐久性を求められるシーンでよく使われる。
デメリットもある
耐久性が高い反面、手触りは樹脂のツルッとした表面になる。そのため、木の独特の手触りを残した温もりのある仕上がりにはならない。まあこれは好みにもよるかな。
また、塗膜が固いので、基本的に再塗装することができない。やろうと思えばできるけど、DIYでは滅茶苦茶たいへん。地獄を見ることになる。
そのようにニスはメンテナンス性があまり良くないので、ビンテージ、高級家具で採用されることは少ない。ほとんどは手触りが良く、再塗装できるオイルフィニッシュが採用されている。
「油性」と「水性」の違い

まず、ニスの大きな分類として「油性」と「水性」の2種類がある。
・油性:艶が出やすい、塗膜が硬い、においがきつい、希釈・掃除はシンナー
・水性:塗りやすい、においがない、希釈・そうじは水、初心者向け
油性のほうが塗料としては性能が高い、、、んだけど、現在ではほとんど差はない。
艶と塗膜の固さ、耐久性で少しだけ油性のほうが優れているくらい。
DIYには水性が扱いやすい
DIYでは水性がおすすめ
水性ニスが優れている点は扱いやすさ。
水性ニスはにおいがほとんどなく、屋内でも臭いを気にせず塗装ができる。
また、筆やハケの掃除がめちゃくちゃ楽。水洗い出来る。乾燥前ならニスが水に溶けるので、希釈するのも水でOK。
対して油性ニスは水には溶けないので、掃除もシンナー、希釈もシンナー。
扱いが大変。
DIYもプロもほとんどが水性を使う。DIYで油性を選ぶメリットはないと思う。
似てるようで違う「水性ニス」vs「水性ウレタンニス」

DIYで使う水性ニスは2種類ある。
「水性ニス」、「水性アクリルニス」。塗装後の塗膜の固さに違いがある。
「水性ニス」は一般的には「水性アクリルニス」を指す。
成分が水とアクリル樹脂で構成されている。100均で売っている水性ニスはアクリルニスだ。
塗膜は少し柔らかめで、ほんのり手に少し引っ付く感じだ。ベタッとした感じ。
「水性ウレタンニス」は水とウレタン樹脂で構成されており、アクリルよりも塗膜が固く耐久性が高い。
塗膜が固いので、アクリルのような引っ付くような手触りではなくカチカチ、サラサラ。
性能が高い分、ちょっとお値段も高め。
屋外用のニスはほとんどがウレタンニス。
| 水性ニス(アクリル) | ウレタンニス | |
|---|---|---|
| 塗膜の強さ | 少し柔らかい | 固い |
| 耐水性 | 若干劣る | 高い |
| 価格 | 安い | 少し高い |
| 主な用途 | 屋内小物、時計など | 家具、良く触るもの |
塗装方法や塗りやすさ、色味に違いはないので、用途に合わせて選ぼう。
コスパ的には水性ニスが優れており、手軽に使いやすい。保護性能的にはウレタンが優れている。
僕の場合は、選ぶのもめんどくさいので基本的には保護能力の高いウレタンニスを使っている。
そもそもとして、僕が「ニス」を必要とするときは「耐水性」「耐久性」を必要とするシーンと言うのもある。
そのため必然的にウレタンニスを選ぶことになる。
それ以外はオイルorワックスを使うことが多いかな。
ツヤあり、ツヤ消し

ニスには「ツヤあり」「ツヤ消し」があり、仕上がりの光沢に違いがある。
「ツヤあり」は光沢があり、「ツヤ消し」はマットな自然な仕上がりになる。
色の濃い黒はツヤの違いがはっきりと見て取れる。
ツヤありはピアノブラックのようで、ツヤ消しはマットというにふさわしいマット感。
対して白はつやの違いはちょっと抑え目。ツヤありでも反射が抑え目なので、大きな差がないという感じだ。
上の写真の塗装状態は次の通り。
材料:パイン集成材
着色:ステイン(黒、白)
ニス1回目:水性ウレタンニス クリア(ツヤあり)
ニス2回目:同ニスのツヤあり、ツヤ消しで塗り分け
ツヤ消しを塗る際の注意点
ニスは最後に塗布した種類でツヤの有無が決まる。
具体的にはマットに仕上げたいなら、最後の一塗だけツヤ消しニスを使う。
なぜかというと、ツヤ消しニスは重ね塗りに注意が必要だからだ。
ツヤ消しニスを重ね塗りすると透明度が下がりちょっと濁る。
また、木材に直接ツヤ消しニスを塗ると、少し白っぽくなることがある。
これは、ツヤ消しニスに含まれるツヤ消し材によるものだ。微細な粒子により光の反射を抑える仕組みなんだけど、この粒子が塗膜の層が厚くなると濁りに見える。
また、水分の吸収が激しい木材だとツヤ消し材が木の表面に留まって、カビのように白っぽく見えることがある。
なのでツヤ消しニスはあまり重ね塗りには向かない。ツヤを調整したいときは最後の一塗だけ、ツヤ消しを使うようにしている。
詳しくは「ニスの塗り方」で解説しようと思う。
お手軽な着色ニス
着色とニスが同時にできる着色ニスと言う製品もある。
こちらに関しても別の記事で紹介しようと思う。
まとめ ニスは保護性能の高い塗料
ニスは塗料の中でも保護性能が高い塗料だ。
特に水性ウレタンニスは、強固な塗膜による耐久性と耐水性をもたらしてくれる。
耐久性を要するDIYの有力な選択肢になるのでぜひこの記事を参考にチャレンジしてみてほしい。

