ステインの塗り方と種類の解説

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失敗しないステインの塗り方|水性油性の違いと選び方、きれいな塗り方を紹介

「木材に色をつけたいけれど、ペンキだと木目が消えてしまう……」
「ステインを使いたいけど、ムラになってしまったらどうしよう……」

そんな悩みをお持ちのDIYerに向けて、木目を活かしつつ、高級感のある色に着色する方法を解説していく。

いくつかのポイントを押さえれば、きれいにステインで着色できる。ぜひチャレンジしてほしい。


ステインは「着色」が目的であり、「保護」性能はない

黒ステイン2回目の塗布で、木目ははっきり見える

木目を残しつつ着色できるけど、欠点もある

色移りの罠 :ステインだけだと、手や服に色移りする
保護性能ゼロ:キズや水に弱いため、必ず仕上げに「ニス」「ワックス」で上塗りが必要

まず最初に押さえておきたいのはステインの特徴について。
ステインは「着色」塗料であり、ニスやオイルのような「保護」性能はない。

なので、ステインだけだと一生色移りするテーブルやイスが出来上がる。もう特級呪物。
さらに、ステインは木の表面を保護する機能がないので、木肌はザラザラで時間経過で乾燥してさらにガッサガサになる。

それらを防ぐために、ステインの上からフタをする上塗り塗装が必要になる。

ステインは着色力が非常に高い

ステインは上塗りが必要になるけど、着色力が非常に高い。

ステイン、ワックス、オイルの色味比較

上の写真は油性ステイン、ワックス、オイルフィニッシュの3つの塗料で比較したもの。
色味はウォルナットとチークで若干違うけどほぼ同系統の濃い茶色。
素材は同じ条件でラジアタパイン集成材、サンディング#240。塗装回数は1回。

見てわかる通り、ステインの着色力が群を抜いて濃い。


ニス、オイルフィニッシュとの違い

ステインは保護性能がないので「仕上げとして使えない」。

ニス、オイルフィニッシュ、ワックスは「仕上げとして使える」。

詳しくは別の記事にしているので興味があれば読んでみてほしい。


水性vs油性:水性ステインがおすすめ

ステインには水性と油性がある。違いはざっとこんな感じ。

水性ステイン油性ステイン
着色剤顔料(粉)染料(液体)
乾燥時間短め(1~2時間)長め(2~4時間)
臭いほとんどない、室内でも安心強い
後片付けシンナー、専用うすめ液
着色力少し劣る強い
木目重ね塗りで少しぼやけるしっかり出やすい
上塗り水性、油性どちらもOK油性のみ
色のバリエーション多い少ない(白はない)

水性ステインの特徴

粉の顔料を水と樹脂に溶かした塗料。
臭いがほとんどなく、乾燥も早いく扱いやすい。初心者におすすめのステイン
カラーバリエーションが多く、油性には無い白、青などもある。

ただ、着色性能は油性ステインに比べて若干劣る。
木への浸透力は油性ステインに劣るため、重ね塗りで少しだけ木目が見えにくくなる。また色の深みでも油性より少し劣る。

水性と油性で並べて比較しないと違いは判らないレベルの差だと思う。

油性ステインの特徴

液体の染料を溶剤と樹脂に溶かした塗料。着色性能が高いのが特徴。
浸透力が高いので、着色力が強い。ムラになりにくく色の深みも出やすい。濃い色を重ね塗りしても、木目がぼやけにくい。
ただ液体の染料では白、青などの色を表現できないため、色のバリエーションは少なめ。

また溶剤系なので臭いある。製品によって臭いに差はあるけど、僕が使っているニッペの油性ステインはあまり臭いが無い。
しかも2時間あればほとんど臭いは無くなる。

後片付けはシンナーや専用のうすめ液が必要。これはめんどくさい。

また油性なので、上塗りの塗料も油性が必要になる。なので上塗りにニスが使いにくい。ワックスやオイルなら問題ないけどね。

油性ステインはしっとり仕上がり、水性に比べて色移りしにくい。手が触れない場所であれば上塗り無しもありだ。

ニッペ油性オイルステインのウォルナット色
油性ステインは手触りもいい

初心者には水性ステインが扱いやすい

水性ステインがおすすめ

扱いやすく入手性もよい水性ステインがおすすめ。

やはり臭いが少ないのは扱いやすい。仕上げの上塗りに水性塗料が使えるのもいい。

でも仕上げにワックスを塗るなら油性ステインでもいいと思う。色味はやはりいい。
ホームセンターであまり売っていないので入手性は良くないけど。

まあ正直、ステインに関しては水性、油性どっちでもいいと思う。他の塗料ほど水性が優位ってわけでもない。


ステインの塗り方・コツ

きれいに塗るコツ

・成功の8割は「下地処理」
・ショップタオルで塗るとムラが少ない
・ステインを塗った後に拭き取る
・1or2回塗り

ステインの塗り方

ステインの塗り方は結構簡単

今回使ったのは「アサヒペン 水性ステイン」。

ステップ1:サンディング

塗装前にサンディングする

木目に沿って#180~240でサンディングする。
木の表面の粗さを均一にすることで、ステインの浸透量も均一にできムラになりにくくなる。
小さな傷やへこみも除去できるのでしっかりサンディングしよう。

よく言われている「塗装の8割は下地処理」はステインにおいても当てはまる。ほんとに大事。

サンドペーパーを角材に糊付けして使う

サンディングブロックを使うと平面を保ったままきれいにサンディングできる。

2x4などでバンド跡や大きな傷があるときは#60→120→180→240と段階を踏んでサンディングする。
ホームセンターの木材は一見きれいに見えてもキズなどが結構あるのでよく確認しておこう。

サンディングなしの仕上がり
キズやノコ刃跡がムラになる

ステップ2:塗布

木目に沿って薄めに塗るだけ

ウエス、ショップタオルで木目に沿って、ステインを塗り広げる。
塗膜を形成するニスと違ってハケ、コテバケを使う必要はない。
僕はショップタオルをちぎって使っている。抜け毛やハケ跡を気にする必要もないので楽。
スポンジをカットして使うのもあり。

塗りムラにならないように薄めに塗るのがコツ。


ステップ3:拭き取り

塗った量が多かったり、ちょっと色を調整したいときは、塗った直後にきれいなウエスで拭き取る。
僕は塗った数分後に拭き取るようにしている。

薄めに着色したいときは、ステインを水で少し薄めて、塗布後にすぐ拭き取るようにしているかな。


ステップ4:サンディング

しっかりと乾燥させた後は、木の表面に毛羽立ちができるので、#320~400くらいで軽くサンディングする。
軽い力で表面をなぞるくらい。力強くサンディングすると、せっかくのステインも削れてしまう。

使ったサンドペーパーは色がついてしまうので、ほかの用途に使いまわさないように注意してほしい。
色移りして悲惨なことになる。


ステップ5:2回目

濃い色のステインは1回塗りで十分だと思う。発色の薄い白なんかは2回塗りする。
2回塗り後も同様に乾燥後に軽くサンディングしてあげよう。

黒ステインの1回塗り、2回塗りの比較
黒は重ね塗りしてもほとんど差がない

上の写真では木目は見えないけど、実際は下の写真のようにしっかりと木目は見える。

黒ステイン2回目の塗布で、木目ははっきり見える
黒2回塗りの木目
白ステインの1回塗り、2回塗りの比較
白は2回塗りしたほうが発色が良い

白は1回塗りでは少し発色が抑えめ。2回塗りしたほうが発色が良い。好みで選んでもいいと思う。個人的には2回目のほうが好み。


ステップ6:上塗り

ステインの上からクリアの「ニス」「ワックス」などで上塗りして完了。

今回のステインでは上塗りに水性ウレタンニスを使った。続きは別のページにまとめている。


ステインの仕上げはワックスが簡単

僕はブライワックスのクリアをよく使う。ツヤもあり、色移りも防いでくれる。何より手軽でサッと濡れるのがいい。


まとめ:木目を活かすならステイン

ステインは塗り方が簡単で、しっかりと木目を残しつつ着色してくれる。

上塗りが必要でちょっと手間だけど、DIYで表現できる色を格段に増やしてくれる。

いつも使っているSPF、2x4の表情が大きく変わるのでぜひチャレンジしてみてほしい。

下地処理と、仕上げの上塗りさえ忘れなければ失敗することは無いと思う。

-材料&塗料