絶縁被覆が最初から付いている圧着端子。それが絶縁被覆付き圧着端子。
DIYや電子工作では使いやすい圧着端子だ。
世間一般では裸圧着端子のほうが使われているけど、僕のDIYでは基本この絶縁被覆付きを使っている。
絶縁チューブが不要だし、チューブがズレることが無いので使いやすい。
圧着端子の種類や使い道は別の記事にまとめているので興味があれば読んでみてほしい。
目次
絶縁被覆付き圧着端子の「サイズ」と「色」

| 色 | 圧着端子の呼び | 適応する配線 |
|---|---|---|
| 黄色 | 0.3sq | 0.1~0.3sq AWG26~24 |
| 赤 | 1.25sq | 0.25~1.65sq AWG22~16 |
| 青 | 2.0sq | 1.04~2.63sq AWG16~14 |
| 黄色 | 3.5sq | 3.5sq AWG12 |
絶縁被覆付き圧着端子はサイズごとに色がついており、見分けやすい。
赤=1.25sq、青=2.0sq、3.5sq以上=黄色はJISで標準化されている。0.3sqは黄色が多いけど、メーカーによって違ったりする。
しかし、同じ1.25sqであっても緑や黒、白などもある。JIS認証されていないだけで、使用や性能は同じ圧着端子もある。
DIYで使うときは配線を識別するために好きな色を選んでもいいと思う。
僕は圧着端子の色はJISの赤青黄を使って、配線の被覆の色で識別している。
DIYなら1.25が使いやすい
赤1.25sqの圧着端子は、0.3sq~1.25sqの電線に対応している。一般的なDIYでこれだけ対応できたら困ることは少ない。
なのでとりあえずは1.25sqの圧着端子だけでもいいかもね。
型式の読み方

僕が良く使う端子は「大同端子製造」さんの「RBA1.25-4」。大同端子製造さんの公式HPが分かりやすいので載せておく。
絶縁被覆付き圧着もJISで標準化されている型式がある。先頭のアルファベットRAA、RBAなど。JIS品は各メーカーでも型式は共通。
それ以外の材質違い、形状違いは各メーカーで型式が異なる。
型式の数字は裸圧着端子と同じで、「端子の呼び径」+「ネジのサイズ」になる。
DIYではJIS品にこだわる必要はないので好きな形状と色を選んでOKだ。
個人的には絶縁部に段差があって電線を挿入しやすいRBA型が好き。カシメるときも位置決めしやすい。
圧着工具の種類 クラッチ式or簡易式

裸圧着端子とは違う工具
裸圧着端子の工具とそっくりだけど、絶縁被覆付き圧着端子専用の工具になる。
圧着工具には「クラッチ式」と「簡易式」の2種類がある。
DIYなら電工ペンチや圧着ペンチと呼ばれる「簡易式」でいいと思う。安いし、汎用性がある。
クラッチ式


上の写真が、絶縁被覆付き圧着端子のクラッチ式の圧着工具の外観になる。
裸圧着端子のクラッチ式とそっくりだけど刃の形状が違う。裸用は1枚刃。絶縁被覆用は2枚刃になる。
絶縁被覆付きの圧着工具にはJIS認証品は無い。JIS要件の工事であっても必須な工具ってわけでもない。
でも仕事で使うならクラッチ式が断然オススメ。圧着品質と速度、楽さは段違いで良い。
メーカーは、ホーザン、ロブテックス、マーベル、ニチフ、日本圧着端子などの実績と信頼のある製品がいいと思う。
ちょっと高いけどね。
DIYで使うなら格安メーカー品でもいいかな。
簡易式(電工ペンチ、圧着ペンチ)

電工ペンチ、圧着ペンチと呼ばれる簡易式の圧着工具。
握力が必要だけど、値段が安いのが最大のメリット。さらに、裸圧着端子やギボシなどの圧着もできる汎用性もある。
DIYならこの電工ペンチ1本だけでもいいかもね。
圧着方法
手順1:被覆を剥く

今回はより線0.75sqを使用している。圧着端子は「RBA1.25-4」。
被覆は約6-7mm剥く。
手順2:工具に圧着端子をセットしてカシメる
クラッチ式と簡易式でカシメ方が異なる。
クラッチ式の圧着方法

クラッチ式の圧着工具は刃が2段になっている。
上の写真左だと手前の径が広い刃で、電線の被覆部をカシメる。
奥の径が狭い刃で芯線をカシメる。
圧着工具に先に圧着端子をセットすると作業しやすい。
その後、電線を圧着端子に挿入しよう。

芯線は圧着端子から1mmほど出るのが理想。長すぎてもダメ出し、短くて見えないのもダメ。
電線を挿入したら後は圧着工具をしっかり握りこむ。クラッチが解放されるまで握りこむ。

上の写真がしっかり圧着された状態になる。裸圧着端子のような明確な凹凸にはならないけど、しっかり圧着されているので心配はない。
芯線部は細めに圧着されており、被覆部は少し緩めの圧着になる。
以上で圧着は完成となる。
簡易式(電工ペンチ)の圧着方法

簡易式である電工ペンチで圧着するときも圧着端子を先にセットすると作業しやすい。

簡易式である電工ペンチでの圧着は2ヶ所圧着する。
1回目は圧着端子の金属部と電線の芯線をしっかりカシメる。
2回目は電線と絶縁被覆部を少し緩めにカシメる。電線の被覆が裂けないように注意しよう。
電工ペンチは手の感覚で圧着具合を決めるので、緩くなりやすい。クラッチ式よりも圧着後の確認はしっかり行おう。
圧着の失敗例

失敗例1:裸圧着用の圧着工具で圧着すると写真のように絶縁被覆部が千切れる。

失敗例2:芯線が見えない。芯線の圧着不足が疑われる。
失敗例3:芯線が出すぎ。芯線がねじ止めの邪魔になる
失敗例4:前端圧着。圧着が緩くなり、電線が抜けてしまう。
失敗例5:後端圧着。芯線が圧着されていないので、芯線と端子が導通していない。

失敗例6:配線の挿入不足
失敗例7:より線がばらけている
まとめ
圧着端子は工具さえあれば簡単に圧着できる。
DIYでは今回紹介した絶縁被覆付きが使いやすいので、興味があればチャレンジしてほしい。
裸圧着端子よりもDIYでは活躍してくれると思う。






