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「スコヤ」vs「差し金」 DIYで最初に買うのはどっち?選び方と使い方は?

DIYに必須なスコヤと差し金について詳しく説明する。初心者には差し金がおすすめ。使い方をよく知ってから自分の使い道にあった工具を選んでほしい

木工DIYで欠かせない工具である「スコヤ」と「差し金」。

どっちもL字で形は似てるけど、実は使い方が全然違うんだよね。

なのでDIY初心者に向けて、スコヤと差し金の使い方とどっちがおすすめかを説明していこうと思う。

ぜひ自身のDIYに合うほうを選んでほしい。

「スコヤ」「差し金」の違い

スコヤと差し金の違いを比較。よく使うのは断然差し金になる。スコヤは使用頻度は低いけど、直角を担保してくれる工具になる。初心者は差し金を優先して購入することをおすすめする。

スコヤ(内側のヤツ) 90度の鬼。正確な直角を担保するための道具。正式名称は「完全スコヤ」

差し金(外側のヤツ) オールマイティー。まっすぐな線を引くため、距離を測るための道具。直角精度は低い。

一般的に両者の違いはこんな感じだと思って間違いはない。

「正確な90度」によって、両者の必要性に差が出てくる。

個人的に最初に購入するのはオールマイティに使える「差し金」をオススメする。

そのあとに直角精度が必要になったら「スコヤ」を購入しよう。

まあ、DIYをやっていれば早い段階で両方必要になるんだけどね。

使用頻度 スコヤ << 差し金

スコヤ差し金
使用頻度少ない多い
優先度
直角精度高い微妙
直線精度高い高い
使いやすさ(直角)
使いやすさ(直線)
価格高い安い

使用頻度は断然差し金が多い

差し金は頻繁に使うし、けっこう雑に扱う感じ。曲がることもある。

なので定期的に買い替えたりする。

対してスコヤは丁寧に扱う。正確な直角を保持しつつ、線を引くためにも丁寧に扱う。

直線を引く性能に差はないけど、スコヤは妻手(短い辺)が重いので取り回しが悪い。

スコヤとは

スコヤの形状と名称の説明。長いほうが長手で厚みが薄い。短いほうが妻手で分厚く自立する。

スコヤは、直角を担保するための工具

  • 加工断面の直角確認
  • 組み付け後の直角確認
  • 丸ノコ刃の調整

そう、やっぱり90°のための工具。

「差し金」も直角だよね?と思うかもしれないけど、差し金の直角精度は高くない。

加えて「差し金」は平たい構造のため、シビアな直角を出すことが難しい。使っているうちに曲がってくるしね。

対して「スコヤ」は直角を出しやすいように妻手(短い辺)が分厚い。

丸ノコの刃を調整、直角治具の作成のときなんかに活躍してくれる。

スコヤの使い方。丸ノコの刃の直角調整によく使う。

丸ノコの刃の調整で必ず使う。

妻手が分厚いので、丸ノコのフレームに沿わしやすい。

スコヤは妻手が分厚いので自立することができる。トリマーのビット調整にも活躍する。

自立もする。

トリマーのビット調整にも活躍する。

スコヤの使い方

材料の直角、直線の確認

スコヤの使い方。木材の直角を確認する。

木材にスコヤを当てて、直角と直線性を確認する。

正確な位置に線を引く

スコヤの使い方。直角を活かして木材に線を引くことができる。妻手を木の側面にぴったり合わせることで、直角な線が引ける。

加工線、組付けの正確な位置に線を引くときにスコヤをガイドとして使う。

組み立て確認

組み立てた棚、机、椅子などで直角精度が必要な時に使う。

おすすめのスコヤ

みんな大好き「シンワ」。

超有名な計測工具を提供する日本の有名メーカー。シンワであれば間違いはない。

L字のスコヤは「完全スコヤ」と呼ばれる。

小さいので取り回しが良い。

ちょっとごっつい「止型スコヤ」ってのもあって、これもおすすめ。45°も測れる。

差し金とは?

差し金は、L字型の定規。

使用頻度はスコヤよりも断然多い

線を引く、距離の測定、印付け、直線と直角の確認に使う。

使い方によっては直角だけでなく45度の線も引ける。

スコヤに比べて安価なのでラフに日常使いする工具だ。

大きさは30cm、50cmがあれば十分だ。安価なので両方買ってもいいと思う。

個人的によく使うのは30cmのやつ。

形状の種類が多い

差し金の形状には3種類ある。差し金の断面の形状が異なっている。A,B,C形の3種があり、基本的にはC形を選ぼう。

差し金の形状は3種類ある。

上の図は差し金の断面形状になる。

よほどの理由がない限りシンプルな「C形」を選ぼう

A形、B形は線を引くときに鉛筆ではなく、本物の墨線を引くときに使う。

端っこが浮いていると墨がにじまないからだ。

僕もA形を持っているけど、マジで使わない。

目盛りの種類

cm、尺、インチ、√2、3.14などたくさん種類がある。

差し金の表裏で目盛りが違うものもある。表はcm、裏は3.14とか。

一番シンプルなcm、表裏同目やつを選ぼう。

詳しくはシンワさんの公式HPを見てほしい。

表裏同目とは?

差し金の使い方

直角の確認

差し金の基本的な使い方。木材の直角をラフに測る。木材の角に差し金を当てて確認する。

木材の直角が出ているかラフに確認するときに使う。精度が必要なときはスコヤを使う。

線を引く

差し金で線を引く。墨線という。

木材の側面に差し金を添わせて、直角な線が引ける。

これも精度ではスコヤに負けるけど、一般的なDIYでは問題ない。

平面の確認

木材に平面が出ているか確認するときによく使う。

スコヤより大きいので使いやすい。

たまに差し金自体が曲がっていることもあるので、定期的に確認はしておこう。

おすすめの差し金

やっぱりシンワ。

特にこの黒い30cmのやつがコスパ最高。めっちゃ安い。

50cmは曲がりにくい幅が広いやつを選ぼう。

スコヤの代わりにもなる。

スコヤと差し金の選び方

  • 材質: ステンレスを選ぼう。樹脂は軽いけど割れやすい。アルミは曲がる。
  • 目盛りの見やすさ: cm表記で見やすく、読みやすいもの。シンプルが一番。
  • サイズ: 初心者には、30~50cmのものが扱いやすい。それ以外は15cm、1m直尺に任せよう。

まとめ

スコヤと差し金は、DIYにおいて非常に重要な工具だ。

特に差し金は最優先といってもいい。

ぜひ作品作りにあった大きさの工具を選んでほしい。