「DIYで材料をしっかり固定したい」
「『万力』と『クランプ』のどちらを買えばいいの?」
そんなお悩みを抱えていないだろうか?
材料の固定は、DIYにおいてとても重要な工程。
しかし、道具の特性を知らずに選んでしまうと、「重すぎて使いこなせない」「固定力が足りなくて材料が動いてしまう」といった失敗に繋がりかねない。
そこで本記事では、万力とクランプの決定的な違いと、初心者向けの正しい選び方を解説しようと思う。
目次
先に結論:DIYではクランプを優先しよう

圧倒的な使用頻度の差
DIYで優先すべきは圧倒的にクランプ。
特にDIY初心者はクランプしか使わないと言っても過言ではない。
いやそんなことないか。
溶接メインのDIYなら万力を使うかも。しかし溶接DIYerは初心者じゃないな。プロじゃないか。
ってことで初心者にはクランプがおすすめ。ではなぜクランプがおすすめなのかを、万力とクランプの違いを説明しつつ解説しようと思う。
万力(バイス)とクランプの違い比較
万力vsクランプ 比較表
まずは両者の違いを表にしてみた。
| 万力(バイス) | クランプ | |
|---|---|---|
| 向いている用途 | 金属加工、溶接 | 木工がメイン |
| 重量 | 重い | 軽い |
| 携帯性 | 作業台に固定 | 自由に動かせる |
| 固定力 | 強い:数百kg~数トン | 控えめ:数kg~数百kg |
| 懐の広さ | 狭い | 広い |
| 開口広さ | 狭い | 広い |
| 値段 | 1万~4万 | 500~1,500円 |
用途が全然違う
万力とクランプでは特徴が全然違う。
万力は圧倒的パワーの重量級ゴリラ。
クランプは、檻から解き放たれたチンパンジー。
そんなイメージだ。
全然イメージできないと思うので、詳しく解説しようと思う。
万力(バイス)とは? 特徴と使い方


万力、バイス、ベンチバイス、マシンバイスと呼ばれる鉄の塊。
万力は大型の固定式と、移動できる小型に大別される。
圧倒的なパワーと重量による安定性
トンを超える締め付け力と腰を抜かすほどの重量からくる安定性。そんな不動のゴリラ。
万力は基本的に作業台や机にボルトで固定して使う。
人気のサイズは上の写真の固定式「125」サイズ。重さ22kg。締め付け力2.5トン。
持ち運びできる小型の「100」「75」サイズもボルトで固定できる。小さくても重さ2~5kg。締め付け力 数百kg。
木工DIYでは必要とするシーンは少ない。なに? 締め付け力2.5トンって。
万力の使いどころ:金属加工、溶接、タップ加工

万力のパワーと重量は、金属加工で力を発揮する。ハンドルをぐるぐる回して、SUSパイプ、単管パイプなどをしっかり固定できる。
金属の切断、穴あけ、ヤスリ掛けはかなり力が必要なのでどっしりと固定できる万力が適している。
個人的にはタップを切るときに小さくてもいいからバイスが欲しくなる。
万力で材料を固定するときはウエスやゴム板を噛ませよう。材料のキズ防止と滑り止めの役割をしてくれる。
僕は開口部にゴム板を両面テープで貼って使っている。2mmくらいのゴム板。

万力のサイズと重量

万力は「大きく」「頑丈」で「重い」ことで力を発揮する設備だ。
小型万力は軽めで持ち運びできる

小型の万力は小さいもので1kg、大きめでも3kgほどなので持ち運びできる。
タップを切るときは細かな作業で使いやすい。僕はボール盤の材料固定で使うことが多いかな。
万力のサイズは口幅

万力は口幅の大きさで「125」「100」「75」などのようにサイズ分けされる。
万力はボルトでしっかり固定

ボルト・ナットで作業台や机にしっかり固定しよう。動かないことが大事。
小型の万力も固定できるようになっており、主にボール盤で使う。
ボール盤のテーブルには小型万力を固定できる長穴が開いている。材料をしっかり固定して正確な加工ができる。
木工のホゾ加工用の角ノミを使うなら、スライドできる2軸式のクロスバイスにしよう。
金床が付いている

大型の固定式万力には金床が付いている。加工した材料をハンマーでガンガン叩ける。
僕はほとんど金床として使ったことがない。もっぱら、バーナーで加熱してアッチンチンになったボルトやナットを冷やすために使っている。
万力の価格帯
トラスコなどの老舗メーカーは4~5万円するけど、最近はイーバリューさんなどの有名メーカーが格安で提供してくれている。
しかも回転式なのに4,000円くらい。めちゃくちゃありがたい。
この価格帯で買えるなら、12mm合板に固定して必要な時に作業台にクランプする治具にしてもいいと思う。すごく便利。
ボール盤用のテーブルバイスはこれ。
クランプとは? 特徴と使い方

木工DIYと相性がいい
設備である万力に対して、クランプは手工具になる。
・圧倒的な軽さ
・広い開口距離
・深い懐
・複数本を同時に使う
固定力は万力に劣るけど、一般的なDIYでは十二分なパワーがある。
そして、軽くて取り回しが良いのが特徴だ。
ビス止め時の固定、接着時の圧着、カンナの時の固定、ホゾ組立の押し込みなどなど使用シーンは多い。
木工DIYだけでなくもちろん金属加工でも活躍してくれる。
クランプの種類


クランプは種類が豊富
一番ポピュラーなのがクイックバークランプ。その次がパワーのあるF型クランプ。
さらに力があるC型クランプ(シャコ万力)。洗濯ばさみ用に使えるバネ式と、はさみのようなハンドクランプ。
クランプの重量とサイズ

よく使われるクイックバークランプの口開き150mmサイズ。重さは約500g。すごく軽い。
木工DIYなら5本くらい持つことになる。1本500円とすごく安い。
僕が良く使うのは下の150mmサイズ。小さい100mmサイズと間違わないように注意しよう。
100均に売っているクランプ

ダイソーでは小さめのC型クランプ(100円)とバネクランプ(200円)が売っている。
薄い木の板を接着するときに便利だ。
クランプはたくさん使う
僕が持っていくクランプはこんな感じ。
・クイックバー 600mm 1本
・クイックバー 300mm 2本
・クイックバー 150mm 6本
・クイックバー 100mm 4本
・F型 300mm 1本
・F型 200mm 2本
・C型 150mm 1本
・バネ+ハンド 4個
使用頻度はクイックバーとF型で95%を占めている。大小サイズは必要になる。
クランプに関しては、それぞれの特徴と使用頻度は別の記事にまとめている。
詳しくは下の記事を読んでみてほしい。
まとめ DIYの目的に合わせて選択しよう
万力とクランプは用途が全然違うので、DIYの目的に合わせて選択してほしい。
金属加工、クルマ、バイクがメインなら万力。
木工DIYがメインならクランプ。
基本的な選び方はこんな感じだ。まあ最終的には両方必要になるので、どちらを先に買っても腐らすことはないと思う。






