「端子を入れ間違った!」
まあよくある。そんな方に向けて、専用工具無しでもカプラーハウジングから端子を抜く方法を紹介しようと思う。
カプラーを捨てる前にぜひチャレンジしてほしい。
万一、カプラーを壊してしまっても、もう一度カシメれば大丈夫。
目次
カプラーの金属端子を抜く方法
カプラーのハウジングから金属端子(ターミナル)を抜く方法を紹介する。
機器に接続されているカプラーのピンアサインが変わった時、または間違って端子を挿入したときに役に立つと思う。
2ヵ所のロック機構
カプラーにはロック機構が2つある。
1つ目は「リテーナー」と言う部品による、全体ロックのような機構。
2つ目は「金属端子の返し(ランス)」によるロック機構。
ロック機構1:全体ロック「リテーナー」
住友電装などの自動車用カプラーには、オス、メスともにリテーナーと言う部品が付属している。
このリテーナーがあることで、端子(ターミナル)が中途半端な挿入状態では、カプラー同士を接続できないようになっている。
メーカー純正品や防水カプラーにはリテーナーが付いていることが多く、単純なカプラーにはないことが多い。

手元にリテーナー付きカプラーがないので住友電装の図面で解説しようと思う。
オス、メスのハウジングの接合面側にリテーナーがある。小さいマイナスドライバーを差し込める溝があるので、持ち上げることでアンロックできる。
リテーナーの形状や色はメーカー、型式、ピン数で様々なのでよく確認してほしい。
ロック機構2:端子の「返し」(ランス)

カプラーの端子には「返し」が付いている。この返しがハウジングに引っかかることで抜け防止になっている。
端子をハウジングに挿入するときに「カチっ」という音もこの返しが正常にはまった時の音だ。
オス端子の外し方

オスカプラーの接続部の写真。端子の返しがハウジングに引っかかているのが見えるだろうか?
この返しがあることで端子が抜けなくなっている。
なのでこの返しをピンセットやマチ針で押さえてやると、スルッと抜ける。

具体的には、オス端子が見える側からピンセットで返しを抑える。
ピンセットでオス端子の返しを押さえつつ、配線をゆっくり引っ張ろう。少しの力でスルスルと抜けるはずだ。

返しを抑えて抜いたら、ハウジングも端子も壊れることなく外すことができる。
オス端子は返しが長いので、変形しやすい。変形したまま、再度使用するとすっぽ抜けやすくなる。
なので、返しが低くなっている場合は、ちょっと戻してやろう。
メス端子の外し方
基本はオスと同じ

メスカプラーの接続部の写真。メス側には凸の溝があるのが分かるだろうか。この溝部分にメス端子の返しが引っかかっている。
なので、この凸の溝部分にピンセットを押し込んでやろう。

ピンセットでハウジングを摘まむようにして、凸の溝に押し込もう。ピンセットを奥まで挿入して軽く力を加えると返しを押さえることができるはずだ。端子の返しを押し込めていたら、スルスル抜ける。

メス端子の返しも変形することがあるので、もし返しが低くなっていたら戻してやろう。
まとめ カプラー端子は2ヶ所のロックがある
カプラー端子は2ヶ所のロック機構がある。
一つ目は全体ロックのリテーナー。マイナスドライバーでカコっとアンロックできる。
ふたつ目は金属端子の返し。ピンセットorマチ針で抑え込んでやろう。
思いのほか簡単に端子をハウジングから抜くことができる。

