「車やバイクの電装をいじりたい」
「DIYでLED照明の配線を延長したい」
「どんな方法があるのだろう?」
そんな方に向けて、DIYでできる電気配線の接続方法と延長方法を解説していく。
一見難しそうに見えるけど、基本的なことを知っていれば簡単なのでぜひ参考にしてほしい。
目次
今回は車の電気配線、LEDテープライトの配線
本記事の内容はクルマ、バイクの電装関係、部屋のLEDテープライトなどの電気配線に限った内容になる。
家の照明やコンセントの配線などの設備は対象外なので注意してほしい。それらをいじるには電気工事士の資格が必要なので、安易にトイレのスイッチ交換などはしないようにしてほしい。
必ず守ってほしいこと
・コンセントから電源を必ず抜くこと
・車、バイク、機器のスイッチをOFFにすること
上の2つを守ってもらえると嬉しい
電気が流れていない状態であることを必ず確認してほしい。また、一つのスイッチ操作で電気が流れる状態ではなく、複数の工程を踏まないと電気が流れない状態にしておくことが理想。
2重、3重の安全対策になるので安心だ。
DIYでおすすめの電気配線・延長方法
DIYでよく使われる接続方法の特徴と、どんなシチュエーションに最適なのかをまとめてみた。
| 方法 | 用途 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| ギボシ端子 | クルマ、 バイク、 少ない配線 | 単純、確実、 抜き差しができる | 複数配線は手間 |
| カプラー | クルマ、 バイク、 複数の配線 | 抜き差しが容易、 誤配線が少ない、 防水タイプがある | 種類が多く複雑、 少しかさばる |
| 圧着端子 | 屋内配線、 固定機器 | 単純、確実、 自由度が高い | 端子台が必須 |
| 裸圧着スリーブ | 屋内配線、 固定機器 | 単純、確実、 すっきりスリム | 自由度が低い |
| はんだ付け | 屋内配線、 固定機器 | 単純、確実、 すっきりスリム 自由度が高い | はんだ付けが必要 |
DIYで人気なのは【ギボシ端子】、【カプラー(コネクター)】になる。
両者ともに電工ペンチ(圧着ペンチ)があれば確実な配線や延長ができる。また、クルマ、バイクの電装配線のほとんどにギボシとカプラーが採用されている。
そう考えるとやはり電気配線の優先順位は【ギボシ端子】【カプラー】が高いかな。
個人的にははんだ付けを多用しているけどね。自由度が高く、一番すっきりきれいに配線できる。何よりダントツの低コスト。はんださえあればできる。あと収縮チューブ。しかし、多少のはんだ付け技術と工具が必要なので人気が低い。
ギボシ端子:クルマ、バイクの超定番

クルマやバイクの電装、オーディオなどで最もよく疲れているのが【ギボシ端子】。
産業機器でも古くから使用されている信頼と実績のある接続方法だ。
ギボシの特徴
シンプルで堅牢
オス、メス端子を組み合わせる構造で「後からいつでも抜き差しできる」のが特徴。また強固な接続なので振動にとにかく強い。
自動車の配線方法としてJISで規格化されているくらい実績がある。
構造が単純で、加工が簡単なので初心者におすすめの配線方法だ。
さらに詳しい使い方・カシメ方
ギボシ端子の選び方と正しい圧着方法を、写真付きで解説しているので参考にしてほしい。
カプラー:複数の配線をワンタッチ

複数の配線を一度にまとめて脱着できる【カプラー】(コネクター)。
電源だけでなく制御信号も同時に配線できるので、クルマの電装系でよく使われる。
防水カプラーもあるので、車外の水が心配な場所でも使える。
カプラーの特徴
圧倒的に脱着しやすい
プラスチックのハウジングを差し込む構造で、ツメを押すだけで簡単に脱着できるのが特徴。
またその構造上、配線間違いが起きないのも優れいている点だ。
配線コストはちょっと高めだけど、確実でスマートな配線ができる方法だ。
複数の配線があるときはカプラーが最適。
さらに詳しい使い方・カシメ方
カプラーの種類とサイズ、正しい圧着方法を、写真付きで解説しているのでぜひ参考になると思う。
圧着端子:確実な接続と高い自由度

DIYでの使用シーンは限られるけど、産業機器では主役の接続方法が「圧着端子」。
端子台にねじ止めする構造上、確実で堅牢な接続ができるのが特徴。
家電、クルマでは確実な接続が必要なアース線やフレームグランドで活躍する。
圧着端子の特徴
確実性と高い自由度
ねじ止めする端子台とセットでの運用が前提なので、コストとスペースが必要になる。しかしネジによる確実な接続と、分岐、ジャンパーなどの自由度がとても高いのが特徴だ。
ネジを完全に外さなくても脱着できる【Y端子】、ネジを完全に外さないと抜けない【丸端子】、棒状の【棒端子】がある。
僕は使用頻度が高く、結構お世話になっている。特に絶縁被覆付き。便利だよ。
配線を変更する、切り替える可能性があるならおすすめの方法だ。
さらに詳しい使い方・カシメ方
圧着端子の種類とサイズ、カシメ方を詳しく解説しているので興味があれば読んでほしい。
・圧着端子の種類と選び方
・裸圧着端子のカシメ方
・絶縁被覆付き圧着端子のカシメ方
裸圧着スリーブ:シンプル

あまりDIYで活躍する機会は少ないけど、知っていると便利な接続方法。
配線同士を簡単に接続できる【裸圧着スリーブ】。
裸圧着スリーブの特徴
配線同士に接続に特化
配線同士を簡単に、確実に接続できる配線方法になる。
太さの違う電線同士の接続もできて、工具で圧着するだけなので作業が簡単。そして、かなりの低コスト。
基本的には絶縁テープや収縮チューブとセットで運用する。
単純に配線を延長したいときには向いているが、脱着ができないので機器同士の接続にはちょっと不向き。
さらに詳しい使い方・カシメ方
詳しいカシメ方は別途まとめる予定。
はんだ付け:シンプル、低コスト

敬遠されがちな【はんだ付け】。
歴史的にはもっとも古くからある接続方法で、溶かしたはんだを合金化して配線同士を接続する。
はんだ付けの代替方法として、ギボシやカプラー、圧着端子たちが生まれてきたという歴史がある。
はんだ付けの品質のばらつきや特性を考えたらマイノリティーになるのは理解できる。便利なんだけどね。
はんだ付けの特徴
まあすっきり
使用するのが半田だけなので、すっきりとした配線にできるのが特徴。
配線の自由度は高い反面、半田ごてと扱い方の練習が必要なのがネック。
また合金化して硬くなった接続部は柔軟性に欠ける。なので頻繁に動かす配線や振動がある場所には不向き。固定すれば問題ないけど。
しかし、端子やハウジングが不要なので圧倒的な低コストで配線ができるメリットがある。
LEDテープライトやプリント基板には必須の配線方法だ。
正直はんだ付けできれば、配線はどうにでもできると思っている。それくらい自由度は高い。
さらに詳しいはんだ付けのやり方、選び方
詳しいはんだ付け方法は別途まとめる予定。
まとめ 用途に合わせた配線方法を選ぼう
DIYの配線方法は大きく5種類ある。
優先順位的には「ギボシ端子」「カプラー」が同率1位。
続いて「はんだ付け」「圧着端子」がどっこいどっこい。
ピンポイントで便利だけど最下位は「裸圧着スリーブ」になると思う。
人によってこの順位は変わると思うので、やりやすい方法を選んでほしい。





