「ニスを塗ったら、なんだか塗りムラができてしまった…」
「表面がザラザラして、ツルツルの高級感ある手触りにならない…」
思ってたんと違う、、、
そんな塗装の仕上がりに悩んでいるDIYerに向けて【下塗りの重要性】を広めていきたい。
下塗りシーラーで格段にきれいに塗装できる

塗装の仕上がりがとてもきれいになる!
僕は「ニス」「ペンキ」「アクリルスプレー」塗装の時は必ずシーラーで下塗りしている。
塗装の仕上がりの「きれいさ」「手触り」が格段に向上し、塗装の「失敗を防いでくれる」のを実感している。
また、上塗り塗装の回数も減らせるので「時間短縮」「塗料の節約」にもなっている。
個人的には初心者ほど下塗りをおろそかにしがちで、失敗の原因になっていると思う。
ではシーラーとはどんなものなのかを説明しようと思う。
シーラーとは? 4つの効果
サンディングシーラーとも言う
効果1:塗りムラを防ぐ「目止め」効果

写真では分かり難いけど、肉眼では明確な違いがある。
シーラーありは均一にムラなく塗装できている。
対して、シーラーなしは塗りムラができている。
理由は木材の塗料の吸い込みの差によるものだ。
木目やフシ、白太と赤太の油分差で吸い込み量がかなり違う。特に着色では顕著に塗りムラが出る。
塗料の吸い込みが多い部分は色が薄くなり、吸い込まない場所は濃くなる。
その塗料の吸い込みによる塗りムラを防ぐ「目止め」を主目的としたのがシーラーになる。
着色する塗料の場合に塗りムラは顕著に表れるので個人的にシーラーは必須だと思っている。何度も何度も重ね塗りするなら、シーラーはなくてもきれいに塗装できるけど、かなりしんどい。
着色無しのクリア塗装ならシーラーはなくてもいいかな、、、いややっぱり使うかな。見る角度でムラは目立つ。
効果2:発色が良くなる
塗膜を厚くできるので、発色が良くなる。ぱっと見ですぐにわかるくらい違う。
効果3:手触りが良くなる
表面が均一になり手触りが劇的に良くなる。明らかにすべすべ。
ニス、ペンキなどの造膜系塗料でツルスベな手触りにしたいならシーラーは必須。
効果4:塗装の密着が向上する
油分やヤニを含む部分は水性ニスや水性塗料は乗りにくい。そして密着性が低下した部分は塗装がはがれやすくなる。
シーラーはそんな塗料の密着性を良くしてくれる。
サンディングシーラーが使える塗料・使えない塗料
使える塗料(相性が良い)

・水性ニス/油性ニス
・水性塗料/油性塗料(ペンキ)
・水性スプレー/油性スプレー
ニスやペンキなどの造膜系塗料の下塗りに最適。
一部商品では水性塗料専用などもあるので注意が必要。
使えない塗料(相性が悪い)
・ラッカー
・浸透系塗料(オイルフィニッシュ、ワックス)
ラッカーの溶剤でシーラーが侵食される

ラッカーは有機溶剤を多く含んでいるので、下塗りのシーラーが侵食されることがある。
上の写真はSPFにサンディングシーラーを下塗りし、その上からラッカーを上塗りしたもの。
ところどころに黒い斑点ができ、全体に薄く塗りムラができている。
塗料同士の相性もあるが、ラッカーを薄ーく薄ーく時間をかけて塗布すれば防ぐことも可能。だけどあまりお勧めしない。難しい。
なので僕はラッカーを木材に使うときは、ラッカーにも対応している木部用プライマーを下塗りに使っている。
浸透系塗料にも使えない
オイルやワックスのような浸透系塗料は、木材に染み込んで固まる塗料なのでシーラーで目止めされると塗装できない。
まあそもそもオイルやワックスに下塗りは不要。シーラーを塗るメリットはない。
ステインは先に塗っておく
ステインで木材を着色するときは「サンディングシーラーの前にステインで着色」する。
サンディングシーラーの上からステインは塗装できないので注意してほしい。
下の写真は「ステイン」→「サンディングシーラー」→「水性ウレタンニス」の順番で塗装している。
ツルスベ。

プライマーとシーラーの違い
木材ではシーラーが一般的
シーラーと同じように下地に使う塗料にプライマーがある。
このシーラーとプライマーはどう違うのか?どのように選べばいいのか解説していく。
プライマーの役割:塗装の密着性向上
プライマーは主に「塗料の密着性向上」にフォーカスした塗料になる。
金属やプラスチックなどのツルツルした素材に塗料が密着できるように塗布する下塗り塗料だ。
木材は密着性が良い素材なのであまりプライマーを必要とするシーンは少ない。
しかし、プライマーも目止め、ムラ防止効果もあるのでシーラーと似ている。
シーラーの役割:目止め効果
対してシーラーは「目止め効果」にフォーカスした塗料。
目止め効果のほうが木材には必要とするシーンが多いのでシーラーを使うのが一般的。
もちろん塗料の密着性向上効果もある。

プライマーとシーラーの使い分け
では、どんな時にプライマーを使うのかと言うと、「木工では使い分けることは少ない」のが正直なところ。
DIYではあまり気にする必要はないと思う。あえて言うなら、
・スプレーでサッと塗布したいならプライマー
・ラッカーの下塗りにプライマー
プライマーはスプレータイプが多いので手軽。ラッカーを上塗りに使える。
シーラーはハケ塗装なので厚めの塗膜にできる。手触り重視の塗装に使う。ラッカーと相性が悪い。
そんな感じで使い分けている。基本的にはシーラーでいいと思う。
僕がプライマーを使うときは「アサヒペン木部用プライマー」を使っている。ギターの下地で人気らしい。
実際つやつやに仕上がる。
サンディングシーラーの塗り方
上塗り塗料がニスでもペンキ、スプレーでも基本的に手順は同じ。水性、油性でも違いはない。
手順1:サンディングで下地を整える

下地処理はとても大事
塗装前のサンディングはとても大事。
木材表面を平滑にしてやろう。そこまで細かい番手は不要。#180くらいでOK。
手順2:ステインで着色(必要なら)
ニス塗装の時にステインで着色する場合は、この段階で塗装する。
サンディングシーラーの前。シーラーの後だと、目止めされているので、ステインが木材に染み込まない。
ステインの塗り方は下の記事を参考にしてほしい。
手順3:サンディングシーラーで下塗り

サンディングシーラーをよく振ってから、容器に取り出す。蓋が容器になっているので便利。
シーラーは塗布前は白いけど、乾燥すると透明になる。
スポンジブラシ(コテバケ)がおすすめ

僕はスポンジブラシ(コテバケ)を使っている。ハケ跡が残りにくく、均一に広い面積を塗布できる。
ハケ跡に悩んでいる方はぜひ使ってみてほしい。
下の75mmサイズはちょうどいいサイズで使いやすい。ニス、ペンキ、オイルにも使えて便利。
うすくうすく木目に沿って塗る

・薄く
・木目に沿って
・途中で止めずに一筆
塗装の基本通りに薄く、木目に沿って、できるだけ一筆で塗り広げよう。
上塗りほど仕上がりに影響しないので、そこまで気にする必要はないけどね。
手順3:乾燥 2時間
日陰で2時間以上乾燥させよう。
手順4:軽くサンディング

#320~400で軽くサンディング
乾燥後に、下塗りをさらに平滑にするため#320~400の細かめのペーパーでかるーくサンディングする。
シーラーを削ってしまわないように軽く。全体が少し白くなるくらい。


削り粉は固く絞ったウエスだときれいに拭き取れる。乾いたウエスでも、ショップタオルでもハケでもOKだ。
さらに平滑にしたいなら、サンディングシーラーの2回目の塗装をしよう。よほど気合を入れたDIY以外は1回で十分だと思う。
僕も2回塗りは平日の夜に暇な時にやるくらい。
シーラーで塗装後、夏場はたまーに木目の一部がぷっくり膨らむことがある。小さな楕円のふくらみ。
ブリッジングと呼ばれる現象で、木材の水分量や湿度差、油分などで起きることがある。針葉樹で多いイメージだ。
そのブリッジングができた時は、サンディングでシーラーごと削るのでシーラー2回目を塗布する。
シーラー2回目も1回目同様に乾燥後に表面を軽くサンディングしよう。番手は同じ#320~400。
手順4:上塗り
あとはいつも通りにニスやペンキで塗装しよう。
木目に沿って薄く薄くは同じ。
上塗り1回目からとても発色が良く、手触りがいいのを実感できると思う。
使用しているサンディングシーラー
僕が使用しているのは「アサヒペン 水性サンディングシーラー」。
使用頻度も高く、値段も安いので大きいやつを買っている。蓋が容器に使えて便利。
100mlのビン入りもあるので試すときはそっちがいいかもね。
スポンジブラシ(コテバケ)はハンディクラウンの75mm幅。
ハケ跡、抜け毛を気にせず使える。ちょうどいい幅で使い勝手もいい。
またサンディングシーラーのフタ容器と相性のいいサイズで使いやすい。
ラッカーには木部用プライマー
スプレータイプでサッと塗布できるのがいい。
まとめ:下塗りで塗装は見違えるほどきれいになる
シーラーできれいに仕上がる!
・塗りムラ防止
・手触りが良くなる
・発色が良くなる
いいことづくめのサンディングシーラー。
DIYの最後の最後に失敗しないようにぜひ取り入れてみてほしい。







