はんだ付け、、、、難しそう、、、
「DIYや電気工作をしていて、配線の長さが足りなくなった……」
「ギボシやカプラーを使うのはちょっと手間だな、、、」
ってときはハンダ付けがとても便利。
すっきり配線できて、自由度がとても高い。
しかし、やり方が分からないので敬遠されがちでもある。
ってことで、今回は電線同士をはんだ付けで安全かつ綺麗に繋ぐ手順と、初心者でも失敗しないコツを分かりやすく解説していく。
電線同士をはんだ付けで接続するメリット・デメリット
まずは、はんだ付けで配線を延長する際の特徴を押さえておこう。
メリット:圧倒的なスマートさと自由度

- 配線がとにかくスッキリ: カプラーや端子を使わないため、接続部が太くならず狭い場所にも通せる
- 高い接続自由度: 太さが違う電線や、複数本の分岐接続にも柔軟に対応可能
- 低コスト: はんだと熱収縮チューブがあればOK
ちなみに僕はほとんどがはんだ付け。90%以上はんだ付け。それくらい簡単で自由度が高い。
デメリット:手軽な脱着は不可
- 取り外しができない: メンテナンスで頻繁に着脱する場所には不向きだ。
- 曲げや振動への強度: はんだ分は硬く柔軟性がない。曲げたり、動いたりする場所には不向き。
屋内の固定配線向けで頻繁に動かしたり、振動が多い場所にはちょっと不向き。
端子類との違いまとめ

接続方法ごとの違いはズバリ「見た目のスッキリ感」と「着脱のしやすさ」と言う感じだ。
| 方法 | 太さ | 取り外し | 用途 |
|---|---|---|---|
| はんだ付け | スマート | 不可 | 狭い場所、動かさない配線 |
| ギボシ端子、カプラー | ごっつい | 抜き差し可能 | 自動車配線、電装品 |
| 圧着スリーブ | スマート | 不可 | 電源配線、確実に固定したい場所 |
「圧着スリーブ」ははんだ付けほど自由度は高くないけどもすっきり配線できるので結構おすすめ。
知名度は低いけど低価格でしっかり配線できる接続方法だ。
【基本手順】電線のはんだ付け
予備はんだした芯線を曲げて引っかけてからはんだ付けするのが基本。
手順1:電線の被覆を剥く

ワイヤーストリッパーで電線の被覆を剥く。15mm〜20mmほど。ちょっと長め。
コツは「被覆を抜くときはグリップを緩めること」。芯線を切ってしまう事故を防げる。
ワイヤーストリッパーの使い方は下の記事を読んでみてほしい。
手順2:芯線の予備はんだ
剥き出した芯線がバラけないように少量のはんだで「予備はんだ」しよう。
予備はんだは芯線全体が薄っすらなじむ程度の量。
はんだ付けが容易になるし、強度品質も安定する。
こてを芯線に当てすぎて被覆が溶けないように注意しよう。サッと、サッと。
手順3:収縮チューブを通す

電線同士をはんだ付けを始める前に、必ず「熱収縮チューブ」を電線に通しておくこと。
後からは通せないので注意してほしい。DIY初心者によくあるうっかりミスなので注意してほしい。
収縮チューブの代わりに絶縁テープでも大丈夫。配線後に巻いてやろう。
手順4:芯線をペンチで曲げてクロスさせる


予備はんだした芯線の先をペンチでフック状に曲げ、お互いを引っかけて噛み合わせる。

手順5:はんだ付けする

こて先を接続部に当てて温め、はんだを流し込む。
長時間こて先を当てると熱が加わりすぎて、被覆が溶けたり、はんだが凸凹になって接続不良の原因になったりする。
3秒以内を目安にサッとハンダ付けしよう。なれると1秒くらいではんだ付けできる。
芯線全体にはんだが馴染んだら、冷めるまで動かさずに待つ。
はんだ表面のくすみ具合でわかると思う。時間にすると1秒待てば十分。
半田の量はモリモリではなく、より線の表面をうっすら覆うくらいでOK。
手順6:収縮チューブを加熱して絶縁

収縮チューブを接続部まで移動させ、加熱しよう。
はんだごてで全体を加熱させるのもアリだし、ヒートガンやライターもOK。
はんだごてを使う場合はこて先をきれいにしてから使おう。
3. 【裏技】動かさない場所なら芯線を曲げなくてもOK!

強度的に劣るが、後から電線を動かすことがない場所なら、芯線を曲げずにストレートにはんだするのもあり。
この方法だと接続部をさらにスマートに仕上がる。半田しにくいのであまりお勧めしないけどね。
4. はんだ付けが苦手な人へ!失敗しない5つのコツ
「はんだが玉になって弾く」「イモはんだになる」という人は、以下の5つのポイントを意識してほしい。
1. 「鉛入りはんだ(共晶はんだ)」を使う
DIYなら非RoHSの鉛入りはんだがおすすめ。
鉛フリーに比べて融点が低く、馴染みが抜群に良い。はんだが溶けやすいので、芋はんだになりにくく作業が劇的に楽になる。
日本やアメリカでは鉛入りはんだは全然使われているし規制もない。環境的には鉛フリーがいいので、ヨーロッパでは使えないけどね。
ちょっとだけ使うなら小口を買おう。はんだはあまり長期間保存すると劣化する。1年2年は大丈夫だけどね。
2. こて先を綺麗に保つ
長時間熱せられたこて先には、酸化したフラックスやゴミが付着する。
この状態で作業すると熱が伝わらず、ダマの原因になる。作業前はスポンジやクリーナーでこて先を綺麗にしておこう。
3. こてを当てすぎない(目安は3秒以内!)

長時間を当てすぎると被覆がドロドロに溶けるし、はんだのフラックスが飛んでしまいダマになりやすい。
(フラックス:はんだを滑らかにする成分)
こてを当てる時間は「3秒以内」を目安にスピーディーに行うのがコツ。
上の写真のような0.2sqの電線なら1秒以内。
4. ワット数(熱量)が高い半田ごてを使う
はんだが溶けない理由に「熱量不足」がある。
大き目の母材に熱を奪われ、こて先の温度が下がってしまうからだ。
はんだごてのワット数30W〜60W程度、または温度調整機能付きの半田ごてを使ってほしい。驚くほどスムーズにはんだが乗るはずだ。
特に鉛フリーはんだを使うときは火力のあるはんだごてのほうがいい。
僕が使っているのはみんな大好きHAKKOさんのはんだごて「FX600-02」。50ワットで温度調整できるタイプ。超有名機種。
こて台は堅牢でワイヤータイプがおすすめ。使っているのは「633-01」。

はんだごての選び方はこの記事を参考にしてほしい。
5.フレキシブルアームを使う

ドクターオクトパスを彷彿とさせる形状をしているフレキシブルアーム。
電線やはんだを保持してくれるので、作業がとてもやりやすくなる。
5. まとめ
電線の延長・接続は、コツさえ掴めば初心者でも簡単にできる。
カプラーやギボシが使いにくいシーンでは役に立ってくれるはずだ。
- 予備はんだする
- フック状に曲げる
- 収縮チューブを使う
- 失敗防止: 鉛入りはんだ + 高ワット数のこて + 3秒以内の作業
あなたのDIYの一助になれば幸いだ。






