DIYの塗装の代名詞「ニス」。
だけど、オイルやワックスよりも塗るのが難しい「ニス」。
特に筆跡が残ったり、塗りムラになりやすい「ニス」。
そんなニスでもちょっとしたコツできれいに塗ることができるので紹介しようと思う。
あなたのニス塗りの参考になれば幸いだ。
目次
きれいに塗るコツから紹介
コツ1:下地のサンディングが大事
仕上がりの80%は下地処理で左右される
ニス、オイル、ワックス、スプレー、ステイン、、、、
どの塗装であっても、塗装前のサンディングが仕上がりを左右する。本当に大事。
コツ2:ハケ(筆)よりも「コテバケ・スポンジ」
先端にスポンジがついているコテバケ・スポンジバケがおすすめ。
初心者でも塗りやすく、ムラになりにくい。何よりハケ跡、抜け毛の心配がないのできれいに塗りやすい。
コツ3:薄く薄く塗る
ニスに水を少し加えて緩める。コテバケを持ち上げると、ぽたぽた雫が落ちるくらい。ウスターソースくらいの粘度まで緩めて使っている。
塗りやすく、かつハケ跡ができにくい。
コツ4:一筆で塗る
一方向にスーッと塗るのがコツ。ムラになりにくく、ハケ跡も残りにくい。
コツ5:きれいな部屋で作業する
ニスは乾燥すると固まるので、空気中のチリ、ゴミも一緒に固まってしまう。
ニスの塗装前の掃除や木材カットでおが粉が空気中に飛ばないように注意しよう。
風が強い日もホコリが舞うので注意が必要だ。
個人的には曇りの日が塗りやすい。ホコリが飛びにくいから。
コツ6:ツヤ消しは最後の一塗だけ
マットに仕上げたいときに使う「ツヤ消しニス」。
ツヤの有無は最後の一塗で決まる。基本的にはツヤありで塗膜を厚くして、最後の一塗だけツヤ消しニスを使う。
なぜかというと、ツヤ消しニスは細かな粒子が入っており、塗膜が厚くなると濁った仕上がりになる。
2回塗りくらいなら大丈夫だけど、4回5回と重ね塗りすると半透明の濁った膜みたいになってしまう。
ニスの塗り方
それでは、具体的な手順を説明していく。
今回使うのは「水性ウレタンニスつやあり」。材料はSPF。事前にステインで着色している。ステインの有無でニスの塗り方に違いはないので安心してほしい。
あるとしたら、黒、白の部分で別々のハケを使うってことくらい。ステインがニスに溶けだして、色移りしちゃう。
ニス選びに迷っている人は下の記事を参考にしてほしい。
ニスの塗り方 概要
ステップ1:下地処(サンディング)
ステップ2:ニス1回目
ステップ3:乾燥後にサンディング
ステップ4:ニス2回目
以降は満足するまで重ね塗りを繰り返す。最低でも2回塗りしよう。僕は3回塗り以上することが多い。
ステップ1:下地処理(サンディング)

塗装の美しさは下地で決まる
木目に沿って、#180~240でサンディングする。傷やへこみがある場合は#120からスタートしてもいい。
ここで手を抜くと、塗りムラ、デコボコの木肌の原因になってしまう。
しっかりサンディングして、サンディング後はウエスできれいに清掃しよう。
ステップ2:ニス1回目
・薄く
・木目に沿って
・一筆塗り
・1回目はツヤありがおすすめ

ニスにちょっと水を足して緩めに使うときれいに塗ることができる。
特にハケを使うときは、筆跡・ムラ防止のために必ずニスは緩めで使っている。コテバケだと薄めずにそのまま使ってもいいかも。

1回目の塗布は薄く薄く。木目に沿って一筆で塗ろう。分けて塗るとムラの原因になる。特にニスの粘度が高いとハケ跡になりやすい。
1回目のニスはツヤありがおすすめ。重ね塗りを2回くらいで終わらせるならツヤ無しでも大丈夫。
ハケを使う場合は、ハケを立てたほうがハケ跡が残りにくい。ハケを寝かせると無駄に力を加えるので跡になりやすい。
今回使っているハケはアサヒペンの多用途ハケ。毛が抜けにくく、水性油性どちらにも使える。
コテバケを使うなら、ハンディクラウンのスポンジブラシがおすすめ。めちゃ安い。塗りやすく、塗り替えし使える。
僕は基本的にこのコテバケを使っている。
広い面積だと125mmを使うことが多い。めちゃ楽。
乾燥前は白っぽく見える

クリアのニスは塗った直後は白っぽく見えるけど、乾燥すると透明になる。
ステインで着色しているなら
ステインの色ごとにニスのハケは換えよう。下地のステインがニスに溶けだして、色移りしちゃう。
特に白と黒はすごく相性が悪い。白に黒がちょっとでも入るとすごく目立つ。
余ったニスは乾燥しないようにビニール袋で保管する

器に余ったニスは乾燥しないようにビニール袋を縛って保管している。大きめのジップロックでもいいと思う。
ステップ3:乾燥後に軽くサンディング

ニス1回目の塗装後は結構ざらざら。

ニスが十分乾燥したら、#320~400で軽くサンディング。
特に1回目の塗布後はニスの水分で木の表面に毛羽立ちができやすい。毛羽立ちを削り取るイメージで軽い力でサンディングしよう。
仕上がりの手触りに大きく影響するので、1回目後はサンディングすることを推奨する。
小さなゴミやほこりも同時に取り除ける。
サンディングは表面がほんのり白くなるくらいで十分。サンディング後はウエスで乾拭きして削り粉をきれいに落とす。
ステップ4:重ね塗りの繰り返し
以降は「塗る→乾燥→サンディング→塗る」を繰り返す。最低2回塗りだと思う。
僕は3回塗り以上が多いかな。暇を見つけてはササっと塗っている。塗るごとに塗膜が厚くなり、ツヤと手触りが良くなるのが分かる。
マットに仕上げたいときは最後につや消しを1塗りしよう。
サンディングは2回目以降も#400を使用。
ツヤあり、ツヤ消しの比較

材料:パイン集成材
着色:ステイン(黒、白)
ニス1回目:水性ウレタンニス クリア(ツヤあり)
ニス2回目:同ニスのツヤあり、ツヤ消しで塗り分け
ツヤあり、ツヤ消しの比較をしたのでぜひ参考にしてほしい。
ニスの重ね塗り比較


1回目

手触りはザラザラ。ニスの塗膜が薄く、光沢はない。
2回目


木の凹凸が分かる手触りで塗膜が厚くなっているので少しなめらか。ツヤで出てくる。
1回目と2回目ではかなり違いがある。
3回目



2回目よりも塗膜が厚くなっているのが分かる。塗膜が平滑になり、ツルスベの手触り。ツヤに深みが増している。
実用性も見た目も十分なので、3回目で終わってもいいと思う。
4回目



まるで水でコーティングされているかのような深いツヤ。光が反射しているのが分かるくらい。
木目の手触りはほとんどなく、ツルっと滑らかな手触り。黒も白もピアノの鍵盤みたいな手触りと光沢が再現できた。
5回目以降も重ね塗りすれば、さらにツヤと光沢がでる。
鏡面仕上げを目指すなら、サンディングの番手は#600、1200、2000、水とぎ、コンパウンドと上げていく。めちゃくちゃ大変。
まとめ 塗装は手間をかけるほど良くなる
ニスは手間をかけた分だけ仕上がりが良くなる。
どこまでも重ね塗りできてしまう沼だ。
まあDIYであれば2~3回塗りで十分だとは思うけどね。
重ね塗りよりも大切なのは下地を整えることなので、最低でもサンディングはしっかりしておこう。



