スマートに、簡単に、低コストで配線を延長できる【裸圧着スリーブ】。
DIYで知名度は低いけど、手軽に加工できる優れた配線の延長方法だ。
今回はそんな裸圧着スリーブのカシメ方と工具の選び方を紹介しようと思う。
DIYの配線方法に悩んでいる方は別の方法もあるので下の記事を最初に読んでみてほしい。
目次
裸圧着スリーブとは?

電線同士を接続することに特化した圧着端子を裸圧着スリーブと言う。
DIYでは知名度は低いけど、電気工事では一般的な接続方法だ。天下のJISでも標準化されている由緒正しい方法だ。
安価なのに堅牢な配線方法
裸圧着スリーブは絶縁テープor収縮チューブをセットで使用するのが前提。
それらを含めても1配線当たり約10円。カプラーやギボシに比べて格安で配線ができる。
その反面、脱着ができない構造なので注意してほしい。ただただ配線を接続したい、伸ばしたいときに使おう。
屋内の固定機器で取り外しする予定がない時には最適。
圧着が簡単

DIYなら上の写真のような「電工ペンチ」(圧着ペンチ)がおすすめ。
または、近年安価になったラチェット式圧着工具が良いと思う。安価なラチェット式はJIS認証が無いけど、DIYで使うなら問題ない。
電気工事の業務で使うなら、JIS認証を買おう

電工ペンチの裸圧着端子と共通の歯で圧着できる。上の写真だと左側の凹型の歯で圧着する。
普通のペンチでは代用できないので、必ず専用の圧着工具を使おう。
裸圧着スリーブのサイズで使用する歯のサイズも変わる。DIYでは1.25を主に使う。
(電工ペンチ)ワイヤーストリッパー付き
(ラチェット式圧着工具)軽い力で圧着できる
裸圧着スリーブの圧着方法
裸圧着スリーブには「突き合わせB形」「重ね合わせ用のP型」の2種がある。
今回使用するのは突き合わせB形の「ニチフ 裸圧着スリーブ B形 B1.25」。P形はスリーブがごついのでDIYには不向き。B形を使おう。
使用する部材

・裸圧着スリーブB形 1個
・収縮チューブ 1個(絶縁テープでも可)
・電線 より線0.75sq 2本
今回使用する裸圧着スリーブの型式は「B1.25」。B形のサイズ1.25を意味する。
サイズ1.25であれば下記の電線径に使用できる。異なる電線径でも接続可能だ。
より線:0.25~1.65sq(AWG22~16)
単線:0.57~1.44mm
ステップ1:電線の被覆を剥く


今回使用する裸圧着スリーブはL=15mmなので、電線の被覆を約7mmほど剥く。
電線は0.75sqを使用するので、電工ペンチのワイヤーストリッパー0.5~0.75の刃で処理しよう。
被覆剥きが苦手で、芯線を切ってしまう人はラチェット式のワイヤーストリッパーがおすすめ。早くて楽で、失敗しない。
ステップ2:収縮チューブを先に通しておく

収縮チューブを先に電線に通しておく。圧着後では収縮チューブを取り付けることはできないので、忘れないようにしよう。
ステップ3:カシメる


裸圧着スリーブに電線を通して片側ずつ圧着する。電線の被覆が噛んでいないことを確認できるように、0.5mmくらいの隙間を空けておこう。
圧着する位置は裸圧着スリーブの半分の真ん中あたり。端っこにカシメることが無いようにしよう。
僕が使っている圧着工具はみんな大好き「HOZAN P-732」。もちろんJIS認証工具。めちゃくちゃ使いやすい。ちょっと高いけど。
仕事で使うなら持っててもいいと思う。裸圧着端子にも使える。
ステップ4:収縮チューブに熱を加える


収縮チューブを圧着部分に移動させてから、熱を加えて収縮させる。
ドライヤーで熱を加えるのがいいと思う。ライターを使う人もいるけどお勧めしない。慣れが必要だし、電線の被覆が溶けやすい。
僕ははんだごてを使うことが多いかな。はんだごてを使うときはこて先をきれいにして、はんだが収縮チューブにつかないように注意しよう。
傷の原因になる。
収縮チューブでは心配なら、絶縁テープをぐるぐる巻きにしてやろう。
以上で完成になる。

配線本数が少ない場合は、とてもすっきり配線できる。
脱着によるメンテナンス性ではカプラーやギボシに劣るけど、メンテが不要ならとてもいい選択肢になる。
収縮チューブは配線の絶縁処理に便利なのでおすすめ。ホームセンターで買うと高いけど、セットで買うとすごく安い。
買うときは収縮率が高く、難燃性のものを買おう。

まとめ 配線同士の接続に特化した裸圧着スリーブ
電線同士の接続をお手軽にできる裸圧着スリーブ。
スマートに低コストの配線方法としてお勧めだ。
電工ペンチさえ持っていれば簡単なのでぜひ選択肢の一つとして検討してほしい。
カプラーやギボシよりも安く済むし、圧着が簡単。
脱着を必要とするシーンではカプラーorギボシを使おう。








